« 福島の子どもの甲状腺がんについて | トップページ | 毎日新聞「平和をたずねて」核の傷痕 続医師の見た記録 »

毎日新聞「平和をたずねて」から。

毎日新聞「平和を訪ねて」広岩近広記者の連載からの報告の続きです。


1991年10月広島市の国際会議場で「チェルノブイリ事故後の放射線障害に関する公開報告会」が開かれました。そこで武市宣雄医師が小児甲状腺がんのウクライナでの調査の結果を報告しました。

武市先生は、広島でトップの甲状腺の専門のドクターです。キエフ内分泌代謝研究所、ベラルーシ甲状腺腫瘍センターでの小児の甲状腺がんの手術例の増加についての発表でした。

武市先生は、触診の結果、手術の様子、病理組織の変化などについて、低ヨウ素地域に住む少女が放射線ヨウ素の影響を受けたとみられる根拠を詳細に説明しました。それは放射性ヨウ素に汚染された食べ物によって体内に取り込まれたヨウ素が甲状腺がんを発症させたと推察したものでした。

「広島では被爆後10年を経ておとなに発症した甲状腺がんが、チェルノブイリでは3年目、4年目、5年目の子どもたちに出ているのです」

それに反対意見が出されました。

「原発事故から5年の時点で、被災者に甲状腺がんが多発しているような傾向にはない。」と。

国連IAEAから委託された国際諮問委員会がその5か月前チェルノブイリ事故調査報告を公表していました。

「事故は、不安やストレスなど心理的影響をもたらしたが、放射線に直接起因するとみられる健康障害は見られなかった」

そう結論を出した国際諮問機関の委員長は広島の放射線影響研究所理事長、重松逸造氏です。

彼は、毎日新聞のインタビューで調査の意義を「科学的データに基づいた議論を通じて地元住民の不必要な恐怖心を取り除くことにあった」と語っています。

この重松氏などが出した結論は、まさに今の福島で山下氏などが言っていること、そっくりそのままなのです。

 この2年後、WHOが『患者の半分以上は大量の放射性ヨウ素にさらされた地区に集中しているとして「原因が原発事故であることは明らかだ」としている』(毎日新聞)チェルノブイリの原発事故から7年経っていました。

でも、「広島では甲状腺がんはなぜ被爆から10年以内に見られなかったのか」。明日に続きます。


Fullsizerender_146

『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。

広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。
広島ブログ

|

« 福島の子どもの甲状腺がんについて | トップページ | 毎日新聞「平和をたずねて」核の傷痕 続医師の見た記録 »

コメント

全くおかしいねぇ。私は、ウクライナとロシアの対立は、こういうことの積み重ねだったのではないでしょうか。武市先生のご指摘はまっとうだとおもいます。赤ちゃんは昨日帰ってきました。ご心配おかけしました。福島の復興なんてむりだと感じてます。

投稿: 愛ちゃん | 2016年2月17日 (水) 11時46分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/205567/63224880

この記事へのトラックバック一覧です: 毎日新聞「平和をたずねて」から。:

« 福島の子どもの甲状腺がんについて | トップページ | 毎日新聞「平和をたずねて」核の傷痕 続医師の見た記録 »