清盛茶屋で牡蠣料理
宮島の商店街も厳島神社も越えて、鹿を見ながら水族館に近づくと、そこに松林があります。
昭和20年9月17日、枕崎台風が広島も襲いました。大野町では沢山の土砂災害が発生し、大野陸軍病院では、原爆で傷ついて手当を受けていた人など150人以上の人が亡くなりました。京都大学から来ていたドクターたち11人も犠牲になりました。一説では、その時の風雨が、広島の原爆の放射能をかなり洗い流しただろうと言われています。
そして、宮島でも。もみじ谷で発生した大規模な土砂流で、厳島神社は埋まってしまいました。その土砂の捨て場、それらで埋め立てたのが、その今松林となっている所です。
そこにひっそりと「清盛茶屋」があります。観光の人たちから離れて、松と海が見える静かな所。こんな所に茶屋があるなんて、知りませんでした。
中は、まきストーブがたかれて暖かく、いろいろな絵画が飾られています。人里離れて静かな所を好んで、芸術家や有名人が一休みしに来るのだと。山下清さんも来て絵を描いたと、その時の写真がありました。
このご夫婦が切り盛りされています。この松林は、おかみさんのお父様が、埋め立てたところに小さな松を植えたのだと。それが今、立派な巨木になっています。
このおかみさんは、宮島で、明治以来初めて宮島町の女性の町会議員になった方なのだと。この方が議員になって、それまで男性ばかりで商店と建築のことしか議論されなかった議会で、初めて「子どもの教育」のことが質問されたのだそうです。
そこで、素朴でおいしい牡蠣料理とアナゴまぶしをたらふく頂きました。
御馳走様でした。そして、楽しいお話もありがとうございました。
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コメント
日本では、なかなか女性議員や女性市長がふえたらいいのに、増えないのもおかしいとおもいます。せっかく女性市長が増えようとしてるのにそれを奪う潮流やあえて女性市長をだしてきたことになんくせをつけて反対だというのはやっぱりおかしいって感じながらも、地方の女性議員の第一号さんのお話を聞くと元気でます。早く質も量も兼ね備えた女性議員がふえたらいいのになあ。今はしかたないけど量が必要、質はなってから育てればよい。本当に女性議員や市長がふえてほしいです。それにしても牡蠣のお料理はすばらしい、たべてみたいです。
投稿: 愛ちゃん | 2015年12月16日 (水) 10時32分