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亡くなった方の戸籍を頂くこと。

昨日、一泊二日の出雲行きから帰って来ました。

母や叔母の戸籍を頂くというとても大きな仕事が無事できました。亡くなった人の戸籍をもらうのは、とても厳しくて、大変であるという覚悟をしていましたが、やはりなかなかでした。でも、出雲の市役所の方はとても親切でした。いろいろと尽力して下さいました。とても時間がかかりました。結果的に、叔母さんの戸籍は頂くことができませんでした。

叔父さん叔母さんは、叔母さんの嫁ぎ先にずっと住んでいました。でから、そこが本籍のはずなのです。その住所で申請をしましたが、本籍は異なっていたようです。昔のことだから、呼び名も異なるのでしょう。

私たちは叔母さんの直系ではないので、正確に申請書に書かないと、出せないのだそうです。本籍の住所間違いとされ、その戸籍は、すでにプリントされていましたが、それでも、申請書の住所が違うので公布できないと。

私たちは、叔母さんの本籍までは知りません。

 でも、年金機構に提出を求められているのは、私たちが叔母さんの血続きであるということ。だから、叔母さんと母のつながり、そして私の戸籍で母と私が血続きであるということが分かればそれでいいのです。

 出雲市役所の方は、家系図を書きながら、話を聞いて下さいました。母や叔母さんの結婚前の本籍は松江市北堀町であったことなどを話しました。そしたら、調べたのちに、母たちの本籍が出雲であったことはありませんか?と尋ねられるのです。私は、ずっと松江であったと思っていたのですが、祖父母、両親は、よく考えると、今の出雲の平田町に住んでいたことがあります。その家は、立派なおうちで、今も住んでいる方が一部ちゃんと保存していらっしゃいます。そこで兄も生まれています。

そこが本籍ということがあったかもしれない、と、姉が言いました。ああ、平田だと。そしたら、市役所の方が、申請書を書き直してください。直系ですから、本籍の住所は正確でなくともかまいませんと。出雲市平田が出ていれば結構ですと。

 そして、渡してくださったのが、私の明治生まれの祖父が筆頭者である旧戸籍制度の戸籍です。そこに私の両親も、叔母も兄たちもずらりと並んでいました。祖父の両親、その昔、福井の政治家であったという人の名前も確かに出ています。うわぁ、本当にそうだったと、ルーツを眺める気分でした。

まあ、それが分かったって、どうってことはないのですが。そんな戸籍は今も保管されていることにびっくりしました。後は、私がお正月に大分に帰った時に私の戸籍を頂けばそれで書類がそろいます。なんともまあ。

出雲市役所の方は、とても親切でした。すごく時間はかかりましたが、目的を達成して下さいました。分かっていても、こちらから申請しないと出せないというもどかしさが伝わってきました。「出雲に本籍だったことがありますよ」ではなく、「ありませんか?」と尋ねられたり。

こんなことは、したくなかったのですが。家の整理をして下さっている、叔父の兄弟からの要請だったので、仕方がありません。

戸籍を頂いたその足で、叔母の家に行ってみました。主のいなくなった家。ひっそりと立っています。サザンカがいっぱい咲いていました。やがてこれも壊されるのでしょう。平地にするとずいぶん広い土地です。考えてみれば、その土地も私たちに相続が移っているはずよね、でも、そんなことを言う気はさらさらありません。叔父さんの兄弟たちで、何とかされるはずです。どうぞ、もめたりしませんように。

さて、一泊した時の食事。平田の「おかや」という料理やさんにお任せで予約をしていました。素晴らしい食事を頂きました。その最後の食事だけ。大きなお釜が運ばれ、分厚いふたが取られると、それは「のど黒ごはん」でした。

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大きなのど黒が一匹、ごはんと一緒に炊かれています。お釜の中で頭や骨を取って、ほぐして混ぜて下さいました。おこげもほんのりと香ばしく、それはため息が出るほどおいしいごはんでした。ごちそう様でした。

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コメント

なくなった方の住民票や戸籍謄本をもらうのってすごく大変なんですね。色々親が教えなかった家庭の内情が大人になってかなりたってからわかるって不思議です。

投稿: 愛ちゃん | 2015年12月25日 (金) 09時25分

河野先生、こんにちは。
役所の用事はだいたい大変ですが、戸籍の用事は、ふだんあまり親しみがないものだから、一段と大変なのではないでしょうか?
私も父を亡くした時は少し大変でした。銀行の口座の凍結を解除するために戸籍が必要で、しかも、できるだけ過去にさかのぼるように、ということで、父の父の戸籍に載っているのまで詳しく必要でした。表現が不適切かも知れませんが、いわゆる隠し子がいたらいけないから、と銀行の人が言っていました。生殖可能年齢という謎な言葉、この時にしか聞いたことのない言葉を聞きました。
本籍地が遠方であるため、人の助けも借りたので、私が駆け回ったわけではないですが、いただいた戸籍謄本をきちんとなくさず管理するだけでも大変でした。

似たような事務処理をまたいつかしないといけないので、何か少しでもややこしさを減らす手だてがないか調べてみないといけないなと思います。

投稿: 迷い人@広島っ子 | 2015年12月26日 (土) 00時19分

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