世界エイズデーでした。
昨日は、世界エイズデーでした。
1991年、世界中からの200枚のエイズメモリアルキルト展を行った後、スタッフみんなでキルトの二枚を持って平和公園に行き、そこでキルトを囲んで座り、話をしました。その時、輸入血液製剤でHIVに感染させられた一人の若い男性が、「なんか、人を信じられるような気がする」と言って、高田先生が涙ぐみました。
その年、広島エイズダイアル結成。テレビに主演した事務局長の三浦さんが「僕たちの目標はエイズダイアルの解散です」と言いました。世の中、HIVについての知識が広まり、予防の意識も持ち、そしてあらゆる偏見と差別がなくなったとき、エイズダイアルは解散します」と。
広島県のホームページから。
これまで、輸入血液製剤によるものを除き、24535人の感染わかっています。その年々の数は、いっこうに減る兆しはありません。そして、「いきなりエイズ」、エイズを発症してから分かる方の数も減りません。
HIVは、今や陽性が分かれば、治療できる病気です。でも、検査を受ける人も年々減っています。広島エイズダイアルは、電話相談、陽性の方のサポート、そして、県の委託を受けて、日曜検査を続けています。しかし、今年から、月二回の検査が一回に減らされました。検査を受ける人が減ったのならまだしも、いつも検査日は、定員一杯の人が来ていました。それでも、「予算がない」から減じると。国全体の方針なのでしょう。コツコツと続けていることの予算が削られています。
私は、今日放課後京都に移動。明日朝、京都教育大学で講義をします。大阪教育大、奈良教育大の学生さんたちも同時中継で講義を聞いて下さるそうです。楽しみです。
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コメント
放課後っていう表現いいですね。大人の放課後は、アフターファイブ。エイズとともに梅毒も女性に増加傾向だとか、梅毒に罹患していると強制的にエイズ検査だとか。梅毒を治療しないまま、妊娠したら、死産とか胎児性梅毒ときき、障害児になってしまうと聞きました。あらゆる性感染症の予防がとれるといいですね。
投稿: 愛ちゃん | 2015年12月 2日 (水) 10時03分
今年も芸能人さんたちのイベントがありましたね。(http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/12/01/kiji/K20151201011610030.html)
これを芸能ニュースでなく、報道番組で取り上げて欲しいですね。
エイズは、先進国では日本だけが増加しているって知っている人は少ないのでしょうね。
エイズだけでなく、梅毒の患者も増えているそうですね。それも抗生物質の効かない。
エイズ、梅毒などの性感染症は、インフルエンザなどの感染症と違って、予防できる可能性は高いのでしょうが、それができていないは、日本の文化レベルが低いということでなく、やっぱり性教育バッシングなんでしょうね。
行政がもっとアピールすべきことなんでしょうが、それをあの勢力の息のかかった国会議員が邪魔をしているのでしょうね。
ところで、集団結婚式をする人達は、結婚前の性病検査ってしているのでしょうか?エイズの検査もしていなかったら、これらを禁止していたら患者の拡大に手を貸していることにもあるでしょうね。
これから結婚する人は、昔以上に性病検査は必要でしょうね。
投稿: やんじ | 2015年12月 2日 (水) 16時59分
集団結婚式をやる団体にはいっている夫婦の家事サービスを実家の方の民医連の訪問介護事業所でしたことがありますが、なんかつじつまが会わずあべこべで気持ちがわるかったです。やんじさんのおっしゃるようにたぶん性病もどちらかにあったのかと思う、また時々八王子や立川で時々集団結婚式の団体を買い物途中で見かけましたよ。
投稿: 愛ちゃん | 2015年12月 4日 (金) 00時09分