« 男性と女性の更年期1. | トップページ | 熊本光明童園・NHKの番組 »

男性と女性の更年期2.

昨日の「男性と女性の更年期」の講演の続きです。

在宅医療の全国大会で私が「性」の講座を受け持つことになって。

私は、村瀬幸浩先生に参加をお願いしました。私の性教育の師であるとかってに私が尊敬している先生です。一ツ橋大学や津田塾、早稲田大学等で性教育の講座を持たれている、学生たちにも大人気の先生ですし、単に若者の性教育だけでなく、1989年には、「素敵にコミュニケーション」という夫婦関係を考える本も出していらっしゃいました。

 そこで。村瀬先生に男性の立場で語って頂く、私は、女性の立場で語る。そうして二人でバトルをしよう、と。

 会場は大変な人になりました。席はとても足らず、立ち席で一杯、そのうち前の空いている所、そして演題の上にまでギューギューに人が座って。この問題の関心の高さが分かりました。

 そこでのバトルは、おもしろかったと思います。このスライドのように男女のホルモンの違いがが分かって頂けただけでも成果があったと思いました。後は、そこに至るまでの二人の関係性なのだと思います。どんな会話を交わし、どういたわり合ってきたか。それまでの二人の歴史が問われることなのですね。

5

一通り済んで、その後会場の方との討論になりました。その時一人の方の質問がありました。

「私の母は、パーキンソンで寝たきりです。そこに父が行っては、母にひどいことを言うのです。言われても言い返すこともできず耐えている母がかわいそうで。これはどうしたらいいでしょうか。お父さんにはどうしたら変わってもらえるでしょうか」

という深刻な問題でした。まだ、DVがの概念が広がる前ですね。

村瀬先生は「人を入れなさい」と言われました。となたでも、ヘルパーさんでもご近所の方でも。そういう人は、二人っきりになると妻に対してひどいことを言ったりもするけれど、だれかがいる時には、人の目を意識して言わなくなるものだと。

 私は、お父様は、だれが何を言っても変わらないと思います。お母さんとの関係もずっとそんな状態で来て、お母様の体が動かなくなったのが悔しくて仕方がない、それをお母様にぶつけているのですね。でも、この年になって、変われといっても無理だと思いますと。

私は、義理の父、舅の話をしました。九州男児で、元職業軍人で、女性差別の典型のような人でした。何かあるとすぐに義母に対して

「この、おなごのくせに」

と言われます。私は、それが嫌で嫌で。私は父に「女のくせに」等と言われたことはなかったので、それは初めはびっくりしました。そんな言葉を聞くのは、周りにいる私たちもつらいものがあります。私は、「その女から生まれたあんたは何じゃ!」と言いたかったです。言えませんでしたが。いくら夫が父に言っても変わりませんでした。女というものは、というのが染みついて生きて来られたのだから、その年になって変わりようがありませんでした。だから、今、お父様に何をいわれてもお父様は変わらないと思います。

 お父様に何をいっても変わらない、でも、お母様がかわいそう。ひどいことを言われてつらいお母様に、できるだけあなたたちがそばに行って、やさしい言葉で会話をしてあげて下さい。あなたたち夫婦だけでなく、お孫さんも、できるだけお母様のそばに行って、話をしてあげること、それでお母様も心が癒されるように。

 などと話しました。そしたら、横から、ハイッと手が上がりました。その方はドクターでした。

「私は妻といつも喧嘩をしています。喧嘩ばかりです。でも、私は妻を愛しています。夫婦というのは、そんなものではないでしょうか」

と言われたのです。私は、二人とも元気で喧嘩をしている内は、かってにどうぞと思います。でも、一方が動けないで寝た切りになっている時には、これは対等な喧嘩ではなく、いじめだと思います。今で言うDVですね。でもそうは言わないで、「どんな時に喧嘩をされるのですか?」と尋ねました。

明日に続きますね。今日は、私は診療後は京都に移動です。明日は福井で講演ですので、夜の内に京都まで移動しておきます。きっと、京都のホテルで駅弁です。

『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。

広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。
広島ブログ

|

« 男性と女性の更年期1. | トップページ | 熊本光明童園・NHKの番組 »

コメント

二人の歴史の中に私つまり、子どもがいるんですね。そうかもしれません、二人の歴史がぐちゃぐちゃであればぐちゃぐちゃなのかもしれません。私も母親が病気の上、知的障害の叔母を看ているのでヘルパーさん入れたらと介護福祉士としてアドバイスしたいのですが、私の両親もやっぱりそれまでの歴史があるからかわらないと最近きずいてます。

投稿: 愛ちゃん | 2015年11月11日 (水) 09時01分

在宅医療にもご関心だったなんてびっくりしてます。母親の話をきいてあげるだけでよいなんてびっくりですが、自分もまだ余裕がないので母親の否定をするばかりですが二人の歴史だからしかたないでよいでよかったんですね。気が張れました。すごい重い更年期で子どもとしてつらかったです。

投稿: 愛ちゃん | 2015年11月11日 (水) 09時34分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/205567/62655894

この記事へのトラックバック一覧です: 男性と女性の更年期2.:

« 男性と女性の更年期1. | トップページ | 熊本光明童園・NHKの番組 »