漢方の実践を学びました。
この度東京に行った目的、孫の七五三やその後のことなどのご報告があるのですが、ちょっと後回しにして。本日は昨夜の漢方の研修についてお話します。
漢方を極めるための「マイスターセミナー」~奨励から学ぶ漢方治療のアプローチ~。
講師は、九州大学大学院地域医療教育ユニットの貝沼茂三郎先生です。全三回。三千円の受講料を払って、人数限定で学びます。第一回は他の研修と重なって行くことができず、昨夜の第二回からの受講です。それも、診療が長引いて遅刻しての参加です。
行ってびっくり。受講生に次々と指名で当てられるのです。あのNHKの番組で、研修医の先生たちに、症例から何の病気か考えてもらうという、なかなか面白いのがありましたが、あんな風に。
漢方医学的なものさし、証の捉え方。陰・陽、寒・熱、虚実、表裏、気血水、それらから、何を処方するか、その理由は?漢方の面白い所は、症状が改善して初めてその証が正しかったか否かがわかるということ。
いろいろな症例から、それらを考えます。また、さまざまな薬の使い方も学びました。
先日、東京の娘が、電車の中で具合が悪くなって、どこかの駅で降りて駅員さんに助けを求めてそのまま意識を失ったと。救急車でどこかに運ばれたらしく、今、少し意識が戻ってきた所。ここはどこなのかわからない、点滴をしてると。そこで電話がかかってきて、びっくりしました。胃とおなかが痛い、吐き気がすると言いました。その後の電話で、病院を出て家に向かっていると。今も調子悪いし、お腹は痛いけど、吐き気は収まった。「あのね、五苓散をのんだら、ぴたっと吐き気がおさまったんよ」と言いました。その五苓散も学びました。
・口渇、尿不利、自汗、が三徴候
・水分を飲むらりに尿量が少ない
・感染性嘔吐、小児の嘔吐下痢症、暑気あたり、腎疾患(雨降りの前の頭痛に有用
・脈は比較的浮き気味
・水逆、飲むとすぐに吐き出してしまう
・二日酔い
確かに。ノロウィルスではないかと思われる症状で、でも、のんだらピタッと吐き気が治まったというのが、なんともすごいと思ったのです。当てられて、ひやっとしながらの勉強でした。
その後、実際にお腹を押さえ、脈を診、舌を見たりの漢方医学的な診察の実践です。
さらに女性の参加者は、別室で先生の診察を受けました。私は痩せるための62番を飲みたいと言ったら、厳しく止められました。あれはもっと、おなかが固くパンパンに張っている人が飲むもの、私のお腹はやわらかいので、ダメだと。もっと、運動をして筋肉を鍛えたり、何番を飲んで、代謝を高めたりすることで痩せることと、本当にピタリと言われてしまいました。
今回の勉強で、漢方を一剤か二剤を的確に使用されることが何より素晴らしいと思いました。漢方薬をあれこれ沢山処方されて飲んでいて、何が何だか、薬と薬がぶつかり合って、これは、という患者さんにお会いすることがあります。そんな時、漢方を少し整理しましょうね、と言います。
さあ、第三回に向けて、宿題も出ました。もっともっと勉強して、極めたいと思います。貝沼先生、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。
私は、今日は歯科に行ってその後講演、午後はお楽しみ。夜はまた勉強会です。
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コメント
私たちのような一般人でも学べる講座があればとかんじてます。お嬢様はお加減・ご容態いかがですか?朝のNHKラジオの番組でしったのですが、昭和五十年の今日は、カープが優勝した日ですね。毎朝ラジオという番組の中で、今日はなんの日というコーナーで知りました。
投稿: 愛ちゃん | 2015年10月15日 (木) 08時41分