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ジョン・ハーシー「ヒロシマ」初版本

沖縄料理「ゆんたく」で行われた8.6ヒロシマ平和の夕べの反省会で。神戸のTさん。お兄さんの一人が広島二中の生徒で爆死し、そのお兄さんの真っ黒な弁当箱を資料館に寄付されている、そのTさんが、「秋葉さんの話を聞いていて、ふっと気づいて本箱を探したら、こんなものがあったよ」と見せてくださいました。

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ジョン・ハーシの「ヒロシマ」。それも初版本の英語版と日本語翻訳本なのです。もう、びっくり。両方とも、学生時代に読んだのだと。翻訳本は昭和24年発行。120圓と書いてあります。うわぁ、これを学生時代だから、もう50年前ですね。こんなのを、そんな昔に読んだの?それに、この本、とても貴重だと思うよ。

ジョン・ハーシー。これまでも私はこのブログで何度か書いています。今年の8月3日、4日には、NHKBS1でジョン・ハーシーの孫のドキュメントが放送されました。それについても私も書いています。8.6ヒロシマ平和の夕べの秋葉さんの講演でも、取り上げられました。

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原爆投下後、広島に入り、真っ先に広島の状況をアメリカに知らせた人。これにより、アメリカが勝ったと喜んでいる人たちに、アメリカがやったことを知らしめた人。でも、この本を書いたのち、大きなバッシングにあったことを先日の孫さんのドキュメントで語られていました。

このジョン・ハーシーの報道の中にあった谷本清牧師さんが顔をやけどで失った女性たちをアメリカにつれて行って手術を受けることへ、アメリカ人からたくさんの寄付があったことも、ジョン・ハーシーさんの「ヒロシマ」のおかげでもありました。

アメリカが広島・長崎に原爆投下をし、大変な数の老若男女を殺害し、今に至るまでの健康への被害を与え続けていること、それに対して、アメリカ国民の中には、そのことを謝罪する気持ちを持っている多くの方がいること。国・為政者と国民について、北朝鮮や中国との関係も含めて考えさせる機会を与えてくれた人だと思います。

その初版本を日米両語で読み、その本を持ち続けているTさんに、一気に尊敬の気持ちを持ったのです。

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コメント

すごい年季が入った本があるなら贅沢品だと思う。昭和十年代や昭和二十年代の本を平成二十年代になっても手放さない心の持ちようはすばらしい、ものを大切にして歴史も大切になさる方だと思う。私も実は昭和10年台に出版されている本を持ってますがすばらしい、作品です。とにかく日米両語をもっていてきちんとそれを読んだなら、語彙力、文法力もきちんとつきますね。本当に必要な本だからこそロングセラーになったのだと思います。良書のご紹介ありがとうございます。

投稿: 愛ちゃん | 2015年9月 2日 (水) 09時42分

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