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朝鮮人被爆者協議会40周年記念式典

 私は今松山にいます。昨夜は気の合う仲間たちと、遅くまで食べ、飲み、話し、楽しいひと時を過ごしました。性教協全国夏期セミナーについては、またご報告します。

 今日は、7月28日火曜日に行った、広島県朝鮮人被爆者協議会40周年記念式典についてのご報告です。

 40年前、李実根さんを会長として朝被協が作られました。その前もその後も、李実根さんには、厳しい闘いの日々でした。この40周年を機に、「第2の朝被協期」として位置づけること、そして、どこにいても「被爆者は被爆者」としてのさらなる運動を続けていくことを表明されました。「被爆二世の会」も立ち上げられました。これを機会に、代表も代わられます。

 恒例のお花見以来、2年ぶりにお会いした李実根さん。お体の具合がよくないと聞いていて心配していましたが、とてもお元気で。闘志、激しい理論家であったのが、今や好々爺、おだやかで優しい人に変貌されています。でも、舞台からのご挨拶は、しっかりなさっていて、心から拍手をしました。その後、私のことを「忘れませんよ」と言ってくださって、思わずハグしましたよ。

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舞台では、アトラクション「語りと舞踊」が行われました。

明治以来の広島におかれた大本営など、広島の果たしてきた歴史的役割、広島と長崎の原爆により、7万人の朝鮮人が被爆したこと(広島で5万人長崎で2万人)うち4万人がなくなったこと(広島で3万人長崎で1万人)、「白いチョゴリの被爆者」の手記にもある、体験記、祖国に帰った被爆者のこと、在日の被爆者のこと、あらゆる差別の中で厳しい人生を強いられたこと、そして今もつづく朝鮮人学校に対する差別など、舞踊と語りで静かに、そして激しく演じられました。また、40周年の歩みもいただきました。この中には、あの共和国在住の被爆者の厳しい状況や、被爆の前後の体験記などがぎっしりつづられています。


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 個人的には、しばらくお会いしていなかった方たちにたくさんお会いできて、とてもうれしかったです。奥様をがんで亡くされ、職員の不祥事ですべての職を辞されたK先生がお元気だったのが、なによりうれしくて。

 これからわたしはなにをすべきかをも突きつけられた厳しい会でもありました。 李実根さん、どうぞ、まだまだ長生きをして後輩や私たちの指導をしてくださいますように。

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コメント

あの共和国に戦後帰られた方はかわいそうな状況ですよね。粉ミルクのコスト比較をしていたら本当に長崎や広島で被爆したあの共和国の方々への支援を日本がやるべきだと感じます。あの国の皇室?に生まれた赤ちゃんが世界最高級の粉ミルクをのんでるらしいのであの共和国にいる被爆者を救える制度をつくるべきだと思います。その粉ミルクの値段は日本で買うと六千円するそうですが、なんとか外交努力で外国人の被爆者を救える制度をつくりながらなんとか平和外交をしてほしいですね。


投稿: 愛ちゃん | 2015年8月 2日 (日) 09時48分

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