久留米の市役所のDV被害者「ワンストップ化」
久留米の講演の時、久留米市の「男女平等推進センター」の方たちから、パンフレットなどを頂きました。まずこの名前からうーん、でした。広島では、「男女平等」ではなく、「男女共同参画」です。いえ、広島だけでなく、国中が「男女共同参画」です。これだけでも久留米はすごいと思います。
これらのパンフレットの配布とともに、中学などへの「デートDV」の出前講座にも行っているそうです。
パンフの後ろにあるのは、「ワンストップ化のためのDV被害者相談共通シート」です。すみません。紙面の都合で横向きです。
二つに分けてアップします。
これに相談を受けた男女平等推進センターの所長がサインをし、印鑑を押したものをもって市役所に行くと、その方は特別の部屋に通され、そこに関連した課の職員が付々と訪れて、対応をしていきます。市民課、子ども支援課、健康保険課、医療・年金課、保健所保健予防課、学校教育課、住宅政策課、障害者福祉課などなど。いろいろな課を自分で回って、いわゆるたらいま回しのような状況になりがちですが、ここでは役所が「ワンストップ化」されているということなのですね。何よりこれがすごいと思いました。
公的なものと民間のシェルターも共に行政と連携をとりながら、稼働しています。シェルターに親と共に入った子どもには、「Support of the Child」の人たちが支援をするということなのです。
私は、あちこち講演に行きますが、どこに行っても、それぞれにいろいろな取り組みがあって、本当に勉強になります。明日、もう一度、久留米行きのことについて書きます。
台風の風がすごいです。休診にしたい所ですが、患者さんが来られるかもしれないので。カッパを着て自転車で行きましょう・・・。
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コメント
平等と、誰もがわかる言葉を使うのが当たり前じゃないって世の中も変ですね。
体が不自由な人が、役所に行ってたらい回しにあったという話しはよく聞きます。
確かに、利用者でなく、役所側が動くべきですね。彼らは住民のために働いて、高収入を得ているのですからね。
民間の会社でたらい回しにされたら、そんな会社には二度と行かないだろうし、その会社の商品もいらないですね。そらにSNSで世間に公表されちゃいますね。
住民は、大切なお客様です。
弱い立場の人を助けるために全力を尽くす、大変でしょうが立派なことですね。
強風の中の通勤には、飛んでくる物や、前をよく見ていない歩行者や自転車などに注意して下さいね。
投稿: やんじ | 2015年8月25日 (火) 08時05分
久留米市という地方都市でDVを撲滅するという取り組みは素晴らしい。東京都という大都市圏ではできない取り組みです。台風の被害が多いので安全性のことを考えると患者や妊婦も医師も台風の中出たくないですが、予約変更はできないのが産婦人科の特性だと感じます。台風などのとき夜間に病院やクリニックに泊まることも全国的にとりくまれたらいかがですか?
投稿: 愛ちゃん | 2015年8月26日 (水) 09時19分