8.6ヒロシマ平和の夕べ・秋葉さんのお話・最終
世界は動いているが、日本は情けない状況にある。世界では、核廃絶の方向を示す法律(大切なのは法を使うこと・法の支配で大国の横暴を縛る・実定法が「政治」や「解釈」によって変えられない…今の日本がそれか危機となっているが)の次のごとくの動きがあります。
核実験禁止条約(1963)
NPT(1968~)
国際司法裁判所による勧告的意見(1996核兵器は国際法違反である)
包括的核実験禁止条約(1996)
さらに、昨年2014年は、核廃絶のための成熟した国際法を活かす動きが世界で起きています。
・マーシャル群島共和国が、核保有9か国をNPTを根拠に国際司法裁判所に提訴した
・スコットランドの独立を問う国民投票が行われた(イギリスの核はスコットランドにあり、スコットランドがイギリスから独立したなら、その核を放棄すると公約していた。すなわち、イギリスの核兵器廃絶を意味していた)
・ノルウェー・メキシコ・オーストリアが核の「非人間性」を訴える会議を開催した
・2015 交渉によるイラン核問題の平和的解決を求める条約が制定された
そして、欧州連合やスコットランドの独立への動き、国際司法裁判所が次世代のモデルであると。
しかし、現在日本はアメリカ一辺倒→力による支配に帰依している。対ソ・対中・対北朝鮮でも力による支配を行おうとしている。
しかし、それは日本が行ってきた歴史を見ると今のみではない。
1930~1945年
・ナチスドイツつまりヒットラーの究極的帝国主義・植民地主義、差別主義
・もう一つはソ連
これらへの対抗策は
植民地主義・民主主義・脱自由主義経済であった、
しかし、日本はヒットラーと手を組み帝国主義を選び第二次世界大戦、そのためにたくさんの人が死に、苦労した、それと同じことが今、起きようとしている。
1980年12月、原爆被害者対策基本問題懇話会(委員には東大総長経験者が二人もいて、そうそうたる顔ぶれ)が出した結論
・戦争は国が決める
・でも戦争による犠牲は国民が等しく受忍しなければならない
・ただし、放射能による被害は特別だからそれなりの配慮が必要
・しかし、一般戦災者とのバランスが大切
・国には不法行為の責任や賠償責任はない
これらは、「戦時下において」ということであり、その論理的帰結として、福島は「戦争による犠牲」ではなく、「平時」の犠牲である。福島の犠牲者には国の責任において医療・生活。教育などのすべての面での賠償のみならず、発生責任も含めて包括的に国に責任がある。
そして、現在の「安保関連法案」は、憲法の四つの条文に違反をしている。前文・9条・96条・そして99条。
最後に、来たるべき参院選を活かすこと、国政を動かせる私たちが頑張ろうと締めくくられました。
以上、長々と書きましたが、私の年を取った頭でのまとめは本当に不十分で申し訳ないものです。文責はすべて私にあります。秋葉さんには、ビデオや歌も用意してきたのですが、時間がないのでと言われた時、会場から、ワアッーという不満の声が出ました。もう一度、しっかり時間を取って、そしてこの続きの話をしていただくことを試みたいと思います。
さて、昨日は、遅くまで今日から二日間のチャリティーコンサートの準備をしました。その間、ちょろちょろと舞台でのリハーサルを覗きました。素晴らしい!!方々の演奏、歌、などが繰り広げられます。どうぞ、たくさんの方においで下さいますように。
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コメント
新国立競技場や原発事故も誰も責任とってないし、原発事故で誰も責任を取らなかったことで味をしめたから国立競技場もそれをやろうとしてますけど早く工事をしなければ国恥になります。大東亜戦争も誰も責任とってませんね。
投稿: 愛ちゃん | 2015年8月11日 (火) 09時18分
暑中お見舞い申し上げます。70年目の8月6日、私はフィリピンにおりました。先生に宣伝ご尽力いただいたフリースクールの屋根は、とてもきれいになっていました。豪雨のときに壁に雨がにじみましたが、それもすぐに修理しました。本当にありがとうございました。
さて今回の訪問記ブログにのせました。http://yumenononi.blog.eonet.jp/default/2015/08/post-0477.html
レポート①~⑤です。パアラランのことをこちらで知ってくださったみなさまにもご報告したく、コメントさせていただきました。暑い日が続きます。お忙しいと思いますが、どうかご自愛ください。
投稿: いわさきかずみ | 2015年8月11日 (火) 11時42分
秋葉さんは政治屋ではなく政治家ですね。一昨日、広島電鉄のドラマを見て感動しました。広島の復興に広島電鉄ありは本当なんですね。当時の女子高生たちに感謝と感動を感じました。
投稿: 愛ちゃん | 2015年8月12日 (水) 11時24分