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8.6ヒロシマ平和の夕べ・秋葉さんのお話・続

 核抑止力としての被爆者亡きあと、どうするか。秋葉さんは、「ヒバクシャの抑止力」を劣化させずに未来につなげることだと言われます。ダビングによって劣化しないデジタル化、学問を整理して、ゆるぎないものとして、世代を超えて同じ内容が伝わるように。ホロコーストと同じレベルで。

 ホロコーストと同じレベルというのは、

・安全保障のために、我が国はナチスなみに強制収容所が必要だという国はない。
・安全保障のために我が国はヒロシマ・ナガサキより強力な核兵器が必要ということを正当化する国は少なくない。ホロコーストなみの共通認識にすること。

その一つとしての広島・長崎講座を世界の大学に作るように働きかけています。現在、国内で48の大学で、世界では17の大学で、設置され、また設置が検討されています。

NPT再検会議について、

今年の会議において、「最終文書が採択されず、被爆地訪問の提案も盛り込まれなかった」という報道を見ると、がっかりするかのようだが、しかし。そのような報道のされ方では、核兵器廃絶には近づかないと秋葉さんは指摘しました。

採択されなかった最大の理由は、中東・特にイスラエルの問題と、全会一致が原則の会議において、ほんの一握りの国が核兵器に固執するためであることも。NPT再検討会議の歴史をみると、それが明らかであると。

また、日本の提案である「広島・長崎訪問」は日本政府のアリバイ作りのための提案であるとも言います。

・提案が受け入れられなかったのは、日本の対米追随が見透かされていたこと
・そのような提案をする一方、同時に2009年にオバマ大統領がヒロシマに来て謝罪をしたいとしたときに拒否をしたのは、日本の外務省であると。

日本は、2013年、ニュージーランド提案の「核兵器の人道上の結末に関する共同声明」の署名を4月には拒否。10月に署名したこと。これには、計125か国が署名しています。

2014年、オーストリア提案の「人道の誓約」に署名していません。(87か国が署名しています)。

外務大臣は、広島の政治家である。広島の政治家には、政党よりもヒロシマの政治家であることを優先させるのが最低の義務である。それをしない政治家へのもっと大きい批判があげられないといけない、と言われました。

 ああ、秋葉さんの講演をたどっていくことは、胸が痛く、また、膨大で壮大で、とても時間もかかります。また明日、締めにさせていただきますね。

明日から、24時間チャリティーコンサートです。今日、今から準備に入ります。プログラムを載せますね。とても魅力的な400人の方々の出演です。多くの方に出会えますように。

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コメント

実はあかはた新聞の読者ですが、志位委員長のNPT見解しかしらされないので初めて知りました。秋葉さんは進歩的だと思います。しかし中国に対する秋葉さんの考え方を広めるには一番よいと思います。志位委員長のみの考え方だと偏りますよね。それに各人立場や思想によりますが、志位委員長のおじいさまも満州に駐留したた第二三軍の中将だったらしいです。問題の東條内閣の岸商工大臣のお孫さんと良い勝負なのではと思います。何方かが、最近の赤旗は嫌いといわれる事を細かく分析しますとなんか納得いたします、反共主義ではありませんが、国家主義のごまかしですね。

投稿: 愛ちゃん | 2015年8月10日 (月) 12時20分

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