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被団協本部の抗議文

 広島の被爆者、被爆直後からしんどい体と貧乏を押して、闘ってきました。自腹で夜行列車に乗り、東京駅で顔を洗って、厚生省に行き、首相の私邸に行き、国会の議員会館に行き、国会前で座り込みをし、その闘いの中で被団協を作りました。その闘いのおかげで、被爆者手帳も作られ、さらに粘り強い闘いの継続のおかげで、世界中で三度核兵器が使われるのを抑えることが出来たと思います。それらの闘いについては、ここから 数日にわたって書いています。

 その森滝市郎さんたちの闘いに対して、ひどいアカ攻撃もありました。それらの運動を受け継いでいるはずなのに、その初期から最近に至るまでの闘いの歴史を受け継いでいるはずなのに、広島の被団協から、今回の安保関連法案について、なんにも出ないのは、どうしてでしょう。それを私はフェイスブックのコメント欄にグチを言いました。

 それに対して、神奈川の松本様から、以下のコメントが来ました。

私達横浜の会の副会長でいながら被団協事務局次長に新任された女性からの連絡では、被団協から一昨日、昨日と重ねて内閣、自民党、公明党に抗議声明を送ったそうです。若い彼女は今度の8.6ヒロシマでの世界大会で英語の演説をやります。』

ここに書かれている被団協の抗議文も手に入りましたので、ご案内します。

Photo_2

素晴らしい抗議文です。『最後にある「ふたたび被爆者をつくるな」「ふたたび戦争をする国にするな」!被爆、戦後70年を前に被爆者は声を大にして訴える。』

 この精神でなければと思うのです。でも、今の広島の代表の「被爆者は右から左までいろんな立場の人がいるから、これについてはノーコメント」という言葉をどれだけ聞いたでしょう。いろんな立場の人がいることは当然。でも、「被爆者」というくくりの中で、「核兵器」だけでなく、「戦争」に反対するという根本をしっかり語らなければ、と思うのです。本部だって、こうして抗議しているではないですか。

 今年の広島市長の平和宣言でも「安保関連法案」についてなんにも語らないという、それに対しての抗議もない、これが広島の被団協、被爆者団体の代表の実態なのですね。抗議しているのは、共産党系の人たちだけ。情けなくって。被爆者運動をしてこなかった人ではあっても、その闘いを引き継がなければ、というのはこういうことなのです。

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コメント

東京駅で顔を洗って総理の私邸にいったのはびっくりです。共産党の運動は素晴らしいものですが色々と欠点もありうるから嫌だといわれる部分は多様性にかけるからだとおもいます。左派も色々ありますが共産党は意見を聞かない傾向がありうるなか、運動を貫いた姿勢は評価できるとおもいます。

投稿: 愛ちゃん | 2015年7月23日 (木) 12時50分

ヒバクシャには右も左も関係ありません。そんなこと言う人は誰からも悪く思われたくない低俗な日和見主義者でしょう。あの悲惨な地獄は二度と見たくない。核兵器は絶対的な悪の兵器なんです。

投稿: 松本 正 | 2015年7月23日 (木) 22時19分

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