性教育指導セミナーで・子育てをしながら仕事をするということ
性教育指導セミナーの二日目、実はこの日が本番なのですが、ランチョンセミナーも含めて、5題の講演がありました。
1.「要保護児童と性暴力被害」-立ち直りに向けた援助を考えるー
広島国際大学医療福祉学部医療福祉学科教授 下西さや子先生
2.「キャンパスのハラスメント相談から見える被害とサポート」
広島大学ハラスメント相談室准教授 北仲千里先生
3.ランチタイムセミナー「HPVワクチンと子宮頸がん予防最新情報~意識と行動の課題~」
横浜市立大学大学院医学研究科がん総合医科学教授/
横浜市立大学付 産婦人科部長 宮城悦子先生
4.「海外のリプロ・ヘルス最新情報」
一般社団法人日本家族計画協会理事長 北村邦夫先生
5.「女性アスリートのヘルスケア最新情報」
国立スポーツ科学センターメディカルセンター婦人科 能勢さやか先生
どの演題も、多くの方に聞いていただきたい大切な内容でした。内容について、少しずつでも、今後ご紹介したいと思います。
今日、ご紹介したいのは、この写真です。
北村邦夫先生の講演の後の質問に立たれた神戸から来られたドクターです。質問と答の後、彼女は
「こどもが泣いても講演を聞く機会を私に与えてくださったこの会に感謝します」
と言われました。おそらく、子どもをおんぶして質問するという快挙は全国見渡しても、初めてではないかと思います。
私は涙が出る思いでひそかにエールを送りました。子どもを育てながら産婦人科医を続けることがいかに大変か、よーくわかっています。私も夜中の急患に子どもをおんぶして駆け付け、大学の若い男性ドクターに笑われたことがあります。
すぐですよ。いろいろと仕事をセーフ゛したりで、情けない思いになることもたくさんあるでしょう。でも、すぐに子どもは大きくなって、またフルに仕事ができるときが来ますからね。細々とでも仕事を続けていれば、世の中の進歩に遅れることなくついていけるから。
「Ⅰ先生、頑張って!そして、参加してくださってありがとう!」
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コメント
今どれだけ職場内保育所がありますか!そして今どれだけ妊活休業が育児休暇以上に必要かを労組や会社は考えられないのかなと感じます。河野先生は赤ちゃんおんぶして夜中に出勤した勇気は偉いですが、その同僚の方は言い方わるいですが、頭がおかしい。だから地域の総合病院から産婦人科から若い女の先生がいなくなって産婦人科が閉鎖されお産難民がうまれるんだからかなしいと感じます。私も保育園が見つからないからヤクルトレディになるかもしれません、ヤクルトなら保育園あるもん。お国だけではなく、会社も労組や婦人団体も妊活休業や育児休業や保育園のことを考えてるようで考えていない、女性を置き去りにして各人の利益のみ考えていて許せないです。だからこそ少子化が深刻なのでは。
投稿: 愛ちゃん | 2015年7月29日 (水) 08時42分
なんて、素敵な先生なんでしょう。いろいろなことが思い出されますが、乗り越えて仕事を続けていただければと思います。それで、救われる方がいらっしゃると思います。
投稿: | 2015年7月29日 (水) 21時05分