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性的人権とは。

 加藤先生のお話しは、性的逸脱行動を取っている少女たちに及びます。ほとんどが児童相談所に保護され、連れて来られている13才から17才までの少女たちです。あたかも、自らの意志で売春をしているかのようにみられますが、その彼女たちに「同意があった」と言えるだろうか?と。

「同意とは」少年の性非行に関する米国特別委員会の報告による定義(1993年)

1) 年齢、成熟度、発達度、役割、経験に基づいて、何がなされているか理解している

2) 提案されたことに関する社会的規範を知っている

3) 性行為をした場合に起こりうる結果と、性行為をおこなわないという別の選択肢もあるというそれぞれを理解している

4) 性行為に賛成する意志と反対する意志の両方の選択肢が平等に尊重されるという前提がある

5) 意志決定が自発的になされる

6) 知的な理解能力を有する

これらすべてを満たす必要がある。

「性的人権」とは

☆自分のからだ・性器を自己管理する権利

☆性的平等が保障される権利

☆みずからのセクシュアリティを保全し選択する権利

☆自己の性行動を選択し決定する権利

☆性に関する健康の最高の水準を保証される権利

☆性に関する情報・教育を保障される権利

「すなわち」

全ての人には、性に関する

・情報を得る権利
・自己決定できる権利
・最高の水準のサービスを受ける権利

があることを子どもたちに伝え、実現できる社会にしなければならない

DVの被害者について

 DV被害者の94人中56人(59.6%)が妊娠して来所しています。

 この彼女たちの妊娠を継続するかどうかは自己決定できるべきなのですが。今の母体保護法では、相手の同意がなければ人工中絶ができません。同意が取れないということは、中絶もできないということになります。

 昨年、日弁連が意見書を出しています。「少なくとも、DVの被害者の妊娠の継続の意思決定は本人がされるべく、強姦に準ずる扱いを裁量でなされるべき」であると。これが産婦人科医会でもちゃんと取り上げられ、そう決定がなされたならとつくづくと思います。

 加藤先生、貴重で有益なお話しをありがとうございました。後は、このお話しを受けて、広島でも、そして全国でも「ワンストップセンター」が設立されますように・・・。

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 先日、広島にやってきて、一緒にカープの応援をした息子たち一家。大崎上島の清風館に一泊して帰りました。ママが写真を撮って送ってくれました。この孫が大人になった時、どんな日本を残せるのだろうかと暗澹たる思いで、でも頑張って生きている限り務めを果そうと思います。

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コメント

先生、加藤先生の講演のご報告ありがとうございました。性的人権を守るためには、まずその知識を得る為の性教育が必須ですよね。
「この孫が大人になった時、どんな日本を残せるのだろうかと暗澹たる思いで、でも頑張って生きている限り務めを果そうと思います。」
河野先生のこのお言葉が心にしみました。
私も頑張って務めを果して行こうと思います。

投稿: 浜中和子 | 2015年6月 3日 (水) 12時03分

命のすばらしさをつたえる、本来は妊娠したら望まれてうまれてくる、幸せになることをやくそくされてうまれてくるそうですが、それにそぐわないと不幸になるのは目に見えていますね、不良少女は愛されたいから性的逸脱行動にはしるなら、育った家庭は家庭があってもない感じなんだと思いました。すべての性的暴力で妊娠した女性には育て上げたいなんておもわないからこそ虐待があるし、負のスパイラルになると教えていただき本当に感謝しています。すべての赤ちゃんは望まれてうまれてこなければならない、幸せになれないなら、幸せにしてくれる養育できる夫婦に託して幸せになれるようサポートしなければならないという熱い精神はすばらしいと今は感じてます。

投稿: 愛ちゃん | 2015年6月 3日 (水) 12時46分

母体保護法の中絶の同意をとらなければならない条項は時代おくれであると思うのと既婚者と未成年者や未婚者のそれぞれの立場があるから難しいまた、すべてね性暴力被害者や風俗労働者の立場を尊重した母体保護にすべきだと思ってます、ただ、不妊治療での妊娠で、普通の高齢妊娠でしても経過がおもわしくないからしかたなく中絶するとなるとやっぱり夫婦の同意をとらなきゃいけない。本当に母体保護法の改正も必要だと感じます。

投稿: 愛ちゃん | 2015年6月 3日 (水) 23時52分

孫たちが成長したころの この国土と国のありよ想うと暗澹たる気持ちです。
高レベル廃棄物の最終処分地のこと オスプレー配備のこと・・・若者の貧困など 心配なことばかり。
 
 どうしたって いのちの連綿を 身を持って感じる事の出来る立場の性と 闘う事がDNAに擦り込んでる性との違いなのか・・・と半分あきらめ気味。

でも、民主主義はあたえられるものではなく 自分たちで構築していくもの とのお話が こころに沁みました
。自分の周りの若者に その事を伝えていく孫育てをしなければ・・・ですね。

介護を通じていのちの連綿を 孫たちが感じてくれればと 老体にカツを入れながら 往来しています。

投稿: yuumin | 2015年6月 4日 (木) 01時33分

浜中先生
先生は、頑張りすぎるほど頑張っていらっしゃるので。お体を大切にしながら、ぼちぼち行きましょうね。加藤先生のお話、よかったですねえ。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2015年6月 6日 (土) 07時57分

愛ちゃんさま
家庭の中に居場所がない子どもたちが、唯一受け入れてくれる所、そこが居心地がいいとしても、結局は自分も利用され捨てられるだけだと分かったとき、どんなにつらいか。そんな彼女たちもしっかりサポートしていきたいのですが。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2015年6月 6日 (土) 08時00分

愛ちゃんさま
自分の体内に妊娠したのだから、自分自身できめることができるのが筋だと思います。相手の同意がないと中絶できないというのは、女性の意志を無視したものにもなり得ます。今、ストーカーやDVの被害者でとても困ったことになるのが続出しています。早く女性の意志が尊重されるようになってほしいと思います。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2015年6月 6日 (土) 08時27分

yuuminさま
本当に大変な日常を送っていらっしゃることを心配しています。どうぞお体を大切になさって下さいませ。ますます心配なことばかり、とくに佐賀、ひどいですね。原発のプルトニウム、それに加えてオスプレイだなんて。頑張って反対して行かないといけませんね。私も孫のためにも、と思うようになりました。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2015年6月 6日 (土) 08時31分

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