かき船かなわの移設の続きです。
かき船かなわの移設につき、広島市が住民に説明をするためのスライドにはこんなのがありました。
これの最後の「人々が集い、憩う場、都市の賑わいの場(来広者へのおもてなし)」苦笑してしまいます。接待で、黒塗りのハイヤーがずらりと並んで、それで「賑わい」で、おもてなしだそう。それなら、なにも原爆ドームのすぐそばでなくともよろしいのでは?
これまで、多くの方から広島駅のそばの猿猴川の方がいいのではとの意見も寄せられています。
また、日本イコモス国内委員会が委員長名で広島市長宛てに出した「世界遺産原爆ドームバッファーゾーン内における牡蠣船移動設置への懸念表明」。これについても、松井市長は、真摯に受け止めることなく、「ある意味、個人的な価値観で話しているのでは」とイコモスに疑問を呈しています。(1月16日付朝日新聞、中国新聞) なんと、イコモスの表明に対し、こんな言い方をするなんて、失礼にもほどがあると思いますし、ことの重大さが分かっていないのではと思います。
水道管を通す工事などが必要になりますので、市の許可が必要なのですが。市長は、この懸念表明が出された後、選挙があり、それに受かるとすぐにゴー!!の指示をだしたのですから。イコモスの懸念表明を全く無視したことになります。
昨日お話ししたファンド、これは日経新聞では、移転の費用と書いてありましたが、ファンドを調べると、新規かき船の設計料として600万円でした。
今、原爆ドームの世界遺産を守るべく、住民の方々が署名集めをし、近々訴訟を起こすべく急ピッチで準備をされているようですので、これは司法の手にゆだねられるでしょう。これからも、見守って行きたいと思いますし、ここに情報を発信し続けたいと思います。
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コメント
来月末には新しい日本の文化遺産が登録になりそうですが、あまり商業化や改装や補修などをすると登録を取り消された海外の文化遺産があるようです。観光立国と歴史への直視への両立がむずかしいなと感じますが、できるだけ商業化をおさえた雰囲気作りをしないと国連は許さない事例が、分野が違いますが、私はWHOコードのお話を聴いて困惑してます。商業化しないといけない部分、歴史を直視しないといけない部分は区別・分別しないといけません。また、それと似たようなかたちで、私は WHOコードは、日本の労働や住宅事情がそぐわない、ましてや、保育園が入所などが建設できないからこそミルクになるから疑問を感じます。母乳は与えてますが、先生の言う通り、母乳育児推進は、日本の赤ちゃんが、栄養不足になってしますし、逆に原爆ドームはイコモスに反感もたられたら取り消されてしまう。国連の政策は辛いものがありますね。資本主義に反感が国連を危惧されているのはよくわかります。広島の被爆者の気持ちにそぐわない観光立国がもとめられてるんだなと感じます。
投稿: 愛ちゃん | 2015年6月 8日 (月) 17時29分
わたしは、広島市長を松井一実に取られた時点で万事休すだったと思いますね。広島のリベラル勢力はこの4年間何をしてきたか。きちんと市長選挙に備えてきたのか?
このことについては、極めて悔しいですね。
投稿: さとうしゅういち | 2015年6月15日 (月) 05時39分