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「オペラはだしのゲン」沖縄上演について・続

 今年の8.6ヒロシマ平和の夕べでオペラ「はだしのゲン」を歌って下さる藤田真弓さん。1981年の初演、それから翌年の沖縄での公演で「春」の役を演じられています。その時、演出の粟国先生が、君はこれから結婚して子どもも産んで、いつか母親の役をやりなさいよ、と言ってくださったのだそうです。

そして、30年以上経って、藤田真弓さんはお母さんの役を演じられました。それは、さすが、素晴らしいお母さんでした。練習に来られた中沢さんは、藤田さんを自分のお母さんによく似ていると言われたそうです。

 その話を聞いて、演出の粟国安彦さんの故郷であるとはいえ、どうしてこの大変なオペラの沖縄公園が実現したのだろうかと興味がありました。その答えがパンフレットの中にありました。那覇市民会館石垣義雄館長のご挨拶です。

『沖縄の日本復帰10周年を記念して、特に意義深い自主公演を行いたいと、昨年8月ごろより全国公文協会文化事業委員会の推薦事業を中心に検討していましたが、なかなか適当な物がみつからず、たまたま9月7日付けの琉球新報の広島市民オペラの紹介記事が眼にとまりました。

 九州では鹿児島県や大分県で市民の手づくりのオペラが生れ、地域に密着した地道な活動を続け、順調に育っていると聞いていましたし、沖縄でもオペラ協会が近々発足するという噂さも聞いていましたので、この広島で生れ、原爆をテーマのした劇画「はだしのゲン」のオペラ化は、強く印象づけられました。

 やっと委員長の小野村先生を探すことが出来て、2・3回連絡をとっているうちに、私自身「はだしのゲン」の公演実現に全力を尽くそうと決心致しました。
 12月、会館の運営委員会で全員一致、上演が決定しました。しかしその後予算措置で種々の難問題にぶつかりましたが、何とか乗り越えることが出来ました。そして4月6日市長の定例記者会見の席上「はだしのゲン」の上演決定が発表されたのです。

 紆余曲折はあったものの沖縄側からの合唱団、子役の出演も決定して、広島市と沖縄市が手を結んで、上演が実現できる見通しがたったときの喜びは又、ひとしおでした。本日公演開幕を迎え感無量であります。

 このオペラ「はだしのゲン」を県民が一人でも多く観て頂きこのオペラを通して二度と悲惨な戦争は起こしてはならないと力強く立上がってほしいと願ってやみません。』

 藤田さんには、広島での初演には藤原劇団の多大なる応援があった事。沖縄には一月近く滞在して、沖縄の方たちとともに練習をしたことなどを教えて頂きました。写真は、パンフレットにあった沖縄での練習風景です。真ん中の写真で赤ちゃんを抱いて横になって歌っているのが若き藤田真弓さんです。

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どうぞ、平和の夕べでの藤田真弓さんの「はだしのゲン」を楽しみにして下さいね。

 私は今東京、大井にいます。これからまだ川崎での講演のスライドの最終チェックです。

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コメント

藤原劇団の支援があったとはしりませんでした。藤田真弓さんも有名な方ですよね、いろんな繋がりがオペラを作ったのはびっくりです。

投稿: 愛ちゃん | 2015年6月28日 (日) 16時10分

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