「被爆ピアノ 平和コンサート&平和を語る会」続です。
被爆ピアノの演奏会は、まず広島のピアニスト三浦裕美さんから。三浦裕美さんには、8.6ヒロシマ平和の夕べでも、二回ほど演奏して戴きました。お目が全く見えない方ですが、そのやさしい音色と、語りには根強いファンがいます。
シューマンの「異国から」、木下航二の「死んだ女の子」、佐藤勝の「一本の鉛筆」、木下航二の「原爆を許すまじ」、東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を弾いて頂きました。
続いて、沖縄から来て戴いた仲間直美さんの演奏です。ベートーヴェン「月光ソナタ第1楽章」、ショパン「ノクターン第20番遺作」、沖縄民謡メドレー「なんだ浜~えんどうの花~芭蕉布」。美しい仲間さんの演奏には、聞き惚れ、見惚れました。ミサコのピアノは、また、大きくほっこり包まれるような音を奏でました。
続いて応募して下さった一般参加者による演奏です。
広島大学4年生の高山律子さん。来年は故郷に帰られますが、広島で4年過ごした記念に何かしたいと思っていた所、この企画を知ったと言われました。力強い演奏で、みんな圧倒され、感動しました。
続いて、古川悦子さん。熊野町の出身で、今はオリンピックの新体操の音楽の作曲・演奏をなさったり、活躍されています。なんと、御実家が、私の両親が熊野に住んでいた時、三軒隣だったと分かってびっくりです。古川さんは、坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」と、「追悼曲」。これは、関東大震災で亡くなった高校生の遺族に「私に何かできることはありますか?」と尋ねた所、「鎮魂の曲を作って下さい」と言われ、作曲・演奏なさいました。遺族の方たちはこれをCDにして同級生たちの卒業式に配られたそうです。演奏は、まるで津波が来るのが見えるように激しく、悲しく、聞いていて、自然に涙があふれてきました。
続いて、沖縄から広島に来られ、沖縄料理のお店をしながら三線を教えていらっしゃる野原雅吉さんの三線と歌「ひめゆりの唄」でした。「1.広く知られた沖縄の犠牲になった女学生6.無理に心を励ませど体を支える食もなくのどをうるおす水もなし10.とうとう玉砕ひめゆりは地下で共に泣くかしら寂しく鳴いてる夏の虫」と、悲しい歌が三線とともに響きます。
そして、8.6ヒロシマ平和の夕べの沖縄実行委員の松田忠さんの三線と伴奏と歌仲間さんで「てぃんさぐぬ花」と「涙そうそう」。松田さんは、広島の「のらや」のそばでお好み焼き屋さんをしていましたが、沖縄に移住。今は読谷村で暮らしていらっしゃいます。三線は、10年前から野原さんに習っていらっしゃいました。
最後にみんなで「花」を歌い、終えました。参加して下さった皆さまのおかげで、感動深い会ができました。この感動をエネルギーに、8.6の本番を迎えたいと思います。皆様本当にありがとうございました。
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コメント
昨日のNHKラジオのニュース番組で被爆ピアノと矢川さんとピアニストのことを紹介されてました。NHKラジオはTVがあまり今見れないからかけっぱなしにしながら授乳するのにちょうどよいですが、NHKにとりあげられるぐらい重要なニュースなんですね、驚きをかくせません。
投稿: 愛ちゃん | 2015年6月23日 (火) 08時19分
原爆記念日が近づき、様々なところで活動やイベントが始まりましたね。
広島市内の幼稚園も小学校でも平和学習や被爆体験を聞く行事がありました。
御高齢になっておられるその姿を見ると、子供の親である私たちが引き続き伝承していかないといけない義務があると痛感します。頑張ります。
被爆者と同じく、ピアノも姿あるかぎり生き承認として伝え、伝わることを祈ります。
投稿: けいちゃん | 2015年6月23日 (火) 17時41分