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性的マイノリティ・文科省の通達

 文科省が、4月30日付で、「性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施などについて」という通達を出したことは、報道で知っていましたが。その全文が

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/27/04/1357468.htm

 に載っています。

それを読んで感動しています。平成22年に「児童生徒が抱える問題に対しての教育相談の徹底について」という通達で、その中に「性同一性障害に係る児童生徒についてその心情などに十部配慮した対応を」要請した来たと。でも、今回は、教育相談などというのでなく、タイトルにはっきり「性同一性障害」という言葉を出しての通達です。

 それに、単に「性同一性障害」だけでなく、「性的マイノリティー」についても、同じだと言われています。これがすごく画期的なことなのですが、やっと、やっとだと思います。

『性同一性障害に係る児童生徒についてのきめ細かな対応の実施に当たっての具体的な配慮事項などを下記のとおりまとめました。また、この中では、悩みや不安を受け止める必要性は、性同一性障害に係る児童生徒だけでなく、いわゆる「性的マイノリティー」とされる児童生徒全般に共通するものであることを明らかにしたところです。これらについては、「自殺総合対策大綱」(平成24年8月28日閣議決定)を踏まえ、教職員の適切な理解を促進することが必要です。』

以下、タイトルだけを並べます

『1.性同一性障害に係る児童生徒についての特有の支援

(学校における支援体制について)

(医療機関との連携について)
(学校生活の各場面での支援について)

(卒業証明書などについて)

(当事者である児童生徒の保護者との関係について)

(教育委員会などによる支援について)

(その他留意点について)

2.性同一性障害に係る児童生徒や「性的マイノリティ」とされる児童生徒に対する相談体制などの充実  』

さらに別紙でこのような事例が挙げられています。

Photo

 これはまだ教育員会に出されたままですが、これが各現場、校長から一般の教員にまで降りて来るには時間がかかるでしょうし、それに「性的マイノリティー」って何ぞや?さっぱり知らない教師のためにも、適切な研修が行われなければならないでしょう。

 このようなきめ細かく配慮の行き届いた通達を出す文科省。もうそろそろ性教育に関しても、バッシングから脱却して、あらたな通達を出して欲しいと心から願います。

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コメント

渋谷区の動きとか色々社会の流れが大きく変わっていくんだなとおもってます。ただ、主人が初任校のミッション全寮制男子校の時、同性愛の男子生徒の告白した方が自殺未遂をして後処理が大変だったときいているので、もっとなんか良い対応できなかったのかと話をきいて感じます。その生徒さんは胃腸薬をのんで寮の窓から飛び降りたそうです。だから主人は担任だったから校長からその後こっぴどいお叱りがきたそうです。

投稿: 愛ちゃん | 2015年5月14日 (木) 13時11分

愛ちゃんさま
これまで、当事者の方はずっと苦しんできていると思います。これから、少しずつでも楽になっていけるといいのですが・・・。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2015年5月17日 (日) 11時11分

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