辛淑玉さんの講演。
昨日は、お昼に国際会議場での「迫る!中学校教科書採択!子どもたちを戦争にみちびく教科書にNO!5.30広島県民集会」という長い名前の集会に行きました。
基調報告の後の辛淑玉さんの講演「歴史と向き合った国、向き合わなかった国、そして今~未来へ向けての私たちの決断~」を聞きました。
3時からの午後の診療があるため、最後まで聴けなくて残念。でも、それでも、途中まででも聞けて良かった、やっぱりいい人の講演は沢山聞かなければ、と思いました。私自身の勉強のためです。
辛さんは、最初っから、差別に鋭く突っ込まれます。辛さんの今日の服装から。その恰好で、福島の保育園の遊びに行ったら、「男?女?」と聞かれたと。どっちだと思う?男と言った子、女と言った子、どんな人数だったか?なぜそう思うか?との質問に子どもたちはどう答えたか?など、どんどんと参加者に当てられます。
差別の構造、今の日本の安倍政権の話、ヘイトスピーチ、日本とドイツのちがい・・・。
沢山のエピソードが語られました。今日も、マスコミに盛んに取り上げられている国会。安倍首相のやじ。
辛さんは、「あらゆる暴力は相手を見て行われる」と。あれが、志位さんや岡田さんが言っていたら、決してあんなやじは飛ばさなかったであろうと。それから、辻本さんが三分話した時に「早く質問しろよ」と言ったと。その直後から、ネットでは、ネトウヨが「辻本が30分も持論を話すから、それに対して早く質問しろと言ったのは当然」という書き込みがどっとされたと。
ネトウヨたちは、今や、「安倍をたたく人を叩く」となっていること。
その前の東京都議会での女性議員に対しての「早く結婚しろ」「自分で産んだらいいじゃないか」というようなやじ。そのやじを飛ばした男性が「早く結婚して戴きたいと思っていたので、ついそう言ってしまった」「結婚したくてもできないでいる人たちを傷つけることになってしまった」と謝罪にもならない謝罪をしたと。
もし「早く死ね!」というやじを飛ばしたら。「早くお亡くなりになって戴きたいと思っていて、そう言ってしまった」「死にたくても死ねない人に失礼なことを言ってしまった」と謝罪するだろうか。
ヘイトスピーチ、それに対してのカウンター、ヘイトスピーチをやめさせようと活動する若者たち。さらに「のりこえネット」の組織を作って活動していること。
ドイツにも極右はいるけれど、教育として、あのナチスの差別政策に徹底的に向き合って、子どものときから教育しているので、カウンターが圧倒的に多数で抑え込むと。
ドイツのお話しもすごくよかったです。あの、アンネフランクの家に行った安倍首相が何と言ったか。「二度と戦争をしない世界を作らなければと思いました」と。本当に安倍首相はバカだと。(バカだとはっきりいわなければならない時は言うと)アンネは戦争で殺されたのではありません。ドイツナチスのユダヤ人(だけではなく、同性愛者などのマイノリティーも)政策により、隠れ家で生活しなければならず、見つかって収容所に入れられ、そこで亡くなったのだと。その事実を、わざわざアンネの家に行って、そこを見学しても、そんなことを言ったのだと。
ドイツの今に至る粘り強い戦後の政策、行政や人々の努力についても数多く話されました。私は、早くそのドイツで見聞きし、感じたことを本にして欲しいと思います。
早く帰らなければなりませんでしたが、帰りにこれらを買いました。
タオルは、のりこえネット、カウンターの活動をしている若者たちの助けになるというので。本は、診療を終えた後居残りして全部よみましたが。私には物足りなくって。特に辛さんと北原みのりさんと上野千鶴子さん三人の座談会ほどつまらない物はなかったので。二人に対して、辛さんが一生懸命合わせたり、解説したりされているのが痛々しくって。早く辛さんの次の本を期待したいと思いました。
辛さん、関係者の方々こんな機会を与えて下さってありがとうございました。素晴らしかったです。
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