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早朝の電話。

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 昨日の平和公園、私たちがお花見をした跡です。これでお花見も終わりですね。今年、つぼみからこうなるまで、じっくりお花を見ました。桜たち、ありがとうよ、という気持ちになっています。

 誕生日の日、お花見の後クリニックに戻ってレセプトの続きをして、その後遅くまで大切な会議があって、ゆーぽっぼに行って、寝るのは2時頃になってしまいました。

 そして、午前5時。電話で叩き起こされました。クリッニクの留守電からです。

「〇〇です。中出しされたんだけど・・・。どうしたらいいですか?」

 とのこと。私にとっては熟睡中でも、彼女にとってはまだ朝ではなく、夜の続きなのでしょう。でも、彼女の電話番号を言ってくれないので、こちらから電話ができません。この頃留守電に自分の電話番号を入れない人がとっても多くて。携帯の、相手の番号がディスプレイされるのに慣れているのでしょう。でも、留守電ではディスプレイが見えるわけでもなく。

 私は、いったん起こされるとまたすぐに寝ることができません。つらつら考えていて、アッと思いました。電話してきた彼女、まだ中絶の手術から10日も経っていません。ええっ、もうしているの?

2週間はダメと言ったのに。でも、不安定な状況にいる彼女、日銭が必要なのでしょう。こうして電話をかけてきてくれるだけでも、まだ少しはましになったかも。どこにいるのかも全く分からないままだった時を考えると。

 先日の女性保健医療セミナーで、仁藤夢乃さんの話にありました。性的搾取をされている彼女たちに必要なのは、具体的な支援。寝る所、食べる物、日用品・・・。確かに、そうなのですね。子どもや若者を巡る貧困。その貧困に付け入ったJK(女子高校生)ビジネスは、今やJC、JS 女子中学生、女子小学生にまで手が伸びているとのこと。

 電話をかけてきた彼女には、お昼に連絡があって、話ができました。でも、先は灯りが見えません。私にできる援助は何だろうと、悶々としています。

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 毎年誕生日にバラを送って下さる方。今年は一日遅れで届きました。とってもきれい。ありがとうございます。

 お昼はカップめん、一歩も外に出ず、ひたすら取り組んだレセプト、事情があって、どうしても土曜日までにしておかなければならなくて。夜もまた遅くまでこもってやりました。カープのラジオを聞きながら。さえないこと。全部仕上げて、疲れ切って帰ったら夫がこんな晩御飯を作ってくれていました。初物のアユ!! 豆腐とヒジキのお味噌汁。煮物は、椎茸となんとアスパラ。アスパラを煮るなんて初めて。でも、香ばしさがちゃんと残っていて、以外とおいしかったです。これに梅干しと味付け海苔。素晴らしい和食。感謝しておいしく食べました。

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コメント

>私にできる援助は何だろう

ピルとか処方しとけばいいんじゃないですか?

投稿: | 2015年4月 4日 (土) 10時10分

開業医のいいところは、すぐ先生に連絡がとれるとこですよね。なんでも相談できるのが反面、お医者様にとっては迷惑な状況があるんですね。焦っていて重要な情報である個人情報を言うのを忘れているようでは、今後も色々大変な状況に陥ってしまう女性なんだろうなと感じます。ただ、コンドームをつけさせることができないなら早々に辞めて違う職種も考えないときついのではないどしょうか?本当に不安定雇用だから無理なサービスをしてしまうからこそ、住居や日用品などの支援があれば助かります。労働者と見なければならない部分と性的搾取されている部分もありますが、不安定雇用を支える仕組みが不完全なので色々疑問を感じます。住居があれば、転職ができますが、中々風俗業界では貸してくれるおうちも限られてしまうし、産まれた家庭も経済的貧困だけじゃなく、機能不全家庭もあるので女性は戻りたくないので最悪風俗業界に入職せざる得ません。本当に風俗業界で働いている女性の母親にたいして、何らかの欠陥があるからこそ、娘としては風俗に入職覚悟で家出をせざる得ません。母親ときちんとコミュニケーションとれる家庭は少ないのでは。

投稿: 愛ちゃん | 2015年4月 4日 (土) 10時19分

私は,性的搾取されている部分と下層労働者性を両方尊重しなければ問題は解決されないと思いながらも、下層労働者に安く提供できる住宅を自治体があれば、ある程度カバーできるのではないのでしょうか?労働組合の概念ではお給料を頂いているという時点でもう、労働者です。要するに、季節労働者や日雇いの労働者にたいしても門戸を広げていけば不安定雇用から抜け出していける可能性があります。私は体制に依存してると見えてしまうかもしれませんが、風俗業界を含めた下層労働者には、生活支援、住宅支援、医療支援、賃金保証制度がきちんとあればかなり生活が楽になるとおもいます。色々な立場で風俗業界を認めたくない方々もたくさん世の中には、やっぱりある程度風俗業界を認めていかないと貧困は拡大するとおもいます。住宅支援がないからこそ、日給をいただかないと暮らせない現実から逃げないでほしいとおもいます。もちろんお医者様のご意見はまっとうなことだと思いながらも、日給のお仕事がある現実の中に、住宅も定まらない、家族とも疎遠ならば仕方ないと言うのを、本当にわかって頂ければとおもいます。

投稿: 愛ちゃん | 2015年4月 4日 (土) 17時14分

こんな仕事をしている若い女性はよく見かけます。
「ダメ」と簡単にいうことはできますが、それが彼女たちの助けになるとは思えないですね。
スキルと資格ばかりの世の中では、普通の仕事では生活できなくなる若者も増えていくでしょうね。
日雇いという仕事も、建設現場ではできなくなっているようです。
社会の格差が大きくなると、このような若者はもっと増えるかもしれませんね。
学歴がなくとも、生きていける生活できる社会は、無くなってしまうのかも。
能力主義といいながら、能力のある職人は優遇されているとは感じません。
能力=お金が、いまの社会のような気がします。
振り込め詐欺も、ある意味、能力が高い人が儲けるから能力主義ですね。

投稿: やんじ | 2015年4月 4日 (土) 20時27分

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