「命の誕生」
私が昨年末の韓国語スピーチコンテストで話した内容を書いたブログを読んだ小学校の先生が、その内容をプリントして5年生のクラスに配って感想を書いてもらったそうです。ちょうど「命の誕生、命のつながり」を学習しているときだったそうです。ここに その内容を書いたブログがあります。
感想と言っても、そのクラスでは、毎日ノートに日記を書いて提出するのだそうです。その日の日記の材料として提供されたのだと。そして、その生徒の書いたノートのいくつかをコピーして下さいました。私のブログがこんな使われ方をしているのがとっても嬉しくって。そのいくつかをご紹介しますね。
『 産んだ人だけじゃなく
私は、この文を読んで生まれてきたことがうれしいのはお母さんだけではないと思います。赤ちゃんが生まれるのに立ち会った人もだと思います。この文には、「赤ちゃんが無事に産まれて「ふんぎゃー」と泣いた時には、胸がキューンとなって」と書いています。そこから私は、「赤ちゃんが生まれるのに立ち会った人も、みんな命の誕生をまっていて、みんなが命が誕生するのを楽しみにしています。だから、命は、みんなから大切にされているとても良いもの」だと私は思いました。』
『 命の重さ
命の重さはどこの国の人でも、どんな身分の人でも変わらずとても大切なものだとこの文章を読んで感心しました。
ですが今の世の中では戦争している国は人がかんたんに亡くなったりしていて国によって身分によって命の重さが変わっていると思いました。人が生まれてくるときはみんな同じなのに死ぬときは命の重さが変わるというのはいけません。戦争のない国、身分の高い人はもし自分が戦争のある国の人だったらと考えて命を大切にしなければなりません。
でも私がそう思っていても世の中は変わりません。なので私は命というものについて深く考えて戦争のある国などの人たちのためにも精一杯生きます。そして、命の重さが平等にあつかわれるような世の中になってほしいです。』
『 みんな生きている
ぼくは、命を考えた。
どこの国の赤ちゃんも、初めて声を出した時には、まったく同じ声を上げます。成人の人を見てみましょう。例えば白人と黒人を差別したり、戦争で、てきみかたを分けたりしています。
なぜこんなことをするのでしょう。命の大切さに、上、下はないはず、みんな平等なのに、なぜ差別をするのか。これをうったえていると思います。
河野先生は、命の本は皆同じなので、一人一人のすべての命を平等にしていきたいと思っていると思った。』
『 河野先生は、どこの国の赤ちゃんも価値や命は平等。ということを言っていると思います。でも、世界には、国と国が戦争をしていないところがないわけではないと思います。でも、全ての命が平等という考え方は、間違ってはないと思います。だからぼく達も小さなことからやっていきたいと思います。』
『 大切な命のために
私は、河野美代子先生は、命はどこのだれにとっても同じように大切だと考えていると思います。
この文を読んで、私は、次のように思いました。最近、ニュースで、黒人の人が、デモをしているという内容をよくききます。最近はきかないけれど、戦争をしている国もあります。でも、同じ「地球」の同じ「人間」です。私は、身近なちょっとした差別をなくし、一人一人の命を大切にします。』
私の文を読んでくれて、そして感想まで書いてくれた皆さん、ありがとう。とてもうれしかったです。
そして、私がさらにうれしかったのは、命についてこんな何気ない文を拾い上げ、生徒に提供して下さる先生、さらに、一人ひとりの文、全てに先生の一言が添えられているのです。「なぜ、同じ命をもつ私たちは、争いをするのだろうか?」とか、「それだけ感動的なものなんだね。なぜ命の誕生は、感動的で楽しみなのでしょうか?」などなど。
学校の先生って、毎日本当に大変だし、でも、子どもたちの成長にかかわる、なんと素晴らしいお仕事なのか、ということを改めて感じました。ありがとうございました。
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コメント
激動の70年代のニュースというテレビ番組をやっていましたが、私が生まれる少し前、熊本の五つ子ちゃんのニュースがあったようですが、五つ子が何で生まれるか、子宮はそんなに巨大化するのならおもしろいとか小さいときはとんちんかんなことばかり。しかも昭和53年のニュースでは、試験管ベビーは小さいときのままの考え方では、そんなのおかしい、そんなの自分には関係ないと決めつけ33まで真実には触れませんでした日曜日、改めて五つ子ちゃんのことを調べてみたら、五つ子ちゃんのご両親様は、自分たちと同じようなたちばなのだと初めてわかりました。自分はおろかだなとおもいます。命が生まれる現場の素晴らしさを本当に体感しました。
投稿: 愛ちゃん | 2015年2月10日 (火) 14時33分