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殺された中学生について。

 昨日は、ある企業の方たちに話に行きました。女性が二名だけで、後は男性たち。

「若者の性の現状と関わり方~診療の現場から~」

 というタイトルで話をしました。私は、どんな立場のどんな職業の人たちにも知って戴きたいと思っています。今、若者たちがどんなことで苦しみ、どんなサポートが必要であるか、あくまでも私の経験している範囲ではありますが。

 川崎のまたまた悲惨な事件が起こり、そしてそれと重なるように、広島での高校生の殺人事件の主犯と言われている少女の控訴審が昨日行われました。その両方に出て来るのが、「ライン」。ラインがまた注目されていますが。

 私はラインほど便利な物はないと思っているし、活用もしています。そして、殺されてしまった中学一年生も、ラインでSOSを発信もしています。

 あくまでも、ラインの問題ではないということは、わかっていると思いますが。

 私は、彼が大人に助けを求められなかったこと、そして、「殺されるかもしれない」というようなことを友人に発信しているのだから。それを受け取った友人もどうして大人に「こんなラインが来ている」とSOSを求められなかったのか、それが問題だと思っています。

 思春期の少年少女たちがなかなか大人に話せないということは分かっているのですが。でも、だからこそ、私は早くから子どもたちには「困ったときには、一人で何とかしようと思うわないで。誰か大人に相談してほしい。一人でいい、だれか話せる人を探して」と、「SOSを求める勇気」をっもて欲しいと思っています。だから、中学生に話す時には、必ずそれを言っています。

 同時に、大人たちには、子どもがまだ子どものうちから、「何かあったら助けるよ。相談に乗るよ」といい続けてほしいと思っています。

 大人にはなかなか子どもの姿が見えません。すべてを知ろうと思っても、それは無理なのです。そうではなく、「私は子どものすべてを知っているわけではない」「子どもは私の知らない物持っている」という認識すること。そこから関係性を作って行くしかないと思っています。

 だからこそ「何かあったら助けるよ」という門をすこし開いていてほしいと思っているのです。

 殺された少年が本当にかわいそうで。何とかならなかったのかと。回りの大人たちがなぜ助けることができなかったのかと。

 学校の先生が学校に行かなくなった彼にこれだけのことをしてきたと公表しているの、あれはびっくりです。電話をしていると。それも母親と話しているばかり。本人とは、たった一回、電話で話しているだけ。本人と直接会って話していないのですね。なんにもしていないのとおんなじだと思います。

 性教育には、大切な課題として、「人間関係の作り方」「いじめをどうするか」なども含んでいるのですが・・・。これらを含んでの「いのちの大切さ」なのですね。多分、その学校では、性教育なんてなされていなかったのだろうと思います。

 

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コメント

十代の場合、人間関係の作り方や倫理学的なことから性教育がはじまるんですね。道徳の教科科も始まる上で、人間関係の構築も含めてほしいですよね。従来だと家庭がその役割がになってきましたが、現代社会では無理だから教科にしたんだなと感じます。道徳を学ぶ上で、 性行動に走る前に本当は人間関係をきちんとつくるという過程が抜けているから性教育をするという先生のお考えはごもっともです。人間関係をつくらないまま性を知る愚かさは私自身本当に反省しなければならないのはみにしみてます。ただ、川崎の事件の母親の姿があまりみえません。また川崎という京浜工業地帯の社会的事情も私の高校の現状から推察すると納得できるので、ため息がでます。事実、京浜工業地帯の下層労働者の子どもたちが地理的にはギリギリ東京都都内の私立女子校である我が母校に大量にきてましたから。地理的に私はこの事件納得しており充分に心を痛めてます。

投稿: 愛ちゃん | 2015年2月27日 (金) 13時17分

大人になった今考えると、私は貧困は遺伝すると思いながらも、高校時代、河野先生の八十年代の名著を読みながら、川崎や横浜や町田の下層労働者の実態にあわせた小論文の授業だったのですが、格差がでるから他大学への進学は諦めろという、消極的な進路指導や保健体育の授業に閉口したまま結果的に自力実力で他の四年制大学に進学しましたが、やっぱり川崎や町田や横浜の下層労働者の問題がでたなと感じます。毎日女子校で授業がまともに成立しないほどつらいからこそ河野先生の名著を使った先生の立場はわかりますが、卒業後20年近くたつのに、川崎や町田や横浜の地勢学的問題に触れなきゃいけないのはつらいです。

投稿: 愛ちゃん | 2015年2月27日 (金) 13時42分

ライン、便利良くて、私もしっかり使っています。
韓国系企業と言うだけで、バッシングを受けるのは許しがたいですね!

投稿: 平和を愛する広島市民 | 2015年2月27日 (金) 17時55分

いじめを受けた立場からすると、何としても家族には迷惑をかけたくない、隠したいという心理が働きます。また、子供は外界を知らないから、チクったことによる報復を極度に恐れます。いじめがエスカレートして今回のようなケースになってしまう可能性も多分にあります。教師も家族も、そして警察も子供と向き合ってください。

投稿: 広島love | 2015年3月 2日 (月) 08時33分

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