日本の性教育・中京テレビドキュメント
今、私は3月の中旬にする大きな講演の準備に追われています。ずっと前、何か月も前から準備をしていましたが、なかなか大変で。
今、全国で性教育に取り組んでいる産婦人科医の方々の中には、性教育の歴史や、中でも私たちが長年取り組むうちに、どんな事態が起こり、どことどう闘わなければならなかったか、そしていまだにその影響は続いていることなどを全く知らない方々が多くあります。
そのドクターたちに、性教育バッシング、教育現場でどんなことが起こったのかということも含めて話さなければならなくなりました。今の性教育の立ち位置を認識して戴くために。
You Tubeで公開されていますので、興味あればこの番組を見て戴きたいと思います。
ちょっと長いのですが、この中の21分過ぎから山谷えり子参議院議員が出てきます。性教育ハッシングを仕掛けた張本人です。ここだけでも見てほしいのです。
彼女はこの中で、
「こういう具体的なことを教えることは、すなわち貴方たちは避妊具さえはめればセックスしていいのよということを教えることになりますから、それは私は反対です。」
「皆さんは命の教育とおっしゃいますけれど、私は家族をこわすんじゃないかと思っています。」
「子ども時代はちょうちょが飛んでいる姿、お花がきれいに咲く姿、昆虫が一生懸命に歩いている姿、もうそれで十分に命の尊さと言うのを私たちは学んで来たのですね。」
いつから教えればいいのか、と言うディレクターの質問に、
「本当は結婚してからだと思いますね。」
と言っています。宗教団体をバックにしたこの人たちの力で、性教育ハッシングがおこり、そしていまだにその影響は文科省の強い指導で、教育現場を覆っているのだということを改めて痛感しています。
『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。
| 固定リンク
コメント
性教育って実は労働現場にも必要では、一昨日のクローズアップ現代をみて、マタハラで切迫早産で赤ちゃんは新生児集中治療室に入ったままの写真をみせらられると、本当は労組と産婦人科医が手をくまなければ問題解決にはならないはずというようなニュアンスで日医大永山病院のドクターがいってました。私は労組がなぜ企業よりの判断をして妊娠している女性や妊活中の女性を排除するのか、労働運動にはドクターいらないと現場の労組執行部は言いまくりますが、まったく性についてとんちかんなことを三多摩の某労組の執行委員はいってます。本当はマタハラを根絶し切迫早産や死産や流産などを防止するならドクターが職業特権をつかってでも労組と企業に指導する、切迫流産はマタハラは殺人罪だと 告訴する権限をドクターに与えなければマタハラ根絶はしない・労組や企業も性教育をすべきだとおもいます。また、労組は労働運動に産婦人科ドクターを入れるなは、時代錯誤で少子化を促進させるのではないでしょうか?
投稿: 愛ちゃん | 2015年2月26日 (木) 13時25分
私は、性教育は必要かと存じてますが、各労組執行部のマタハラへの対応があまりにも不十分だとおもいます。またそれは山谷えりこさんの問題にもつながる既得権益や圧力団体があるからだと感じます。先生と立場がまったくちがいますが、各労組執行部が妊娠している各女性労働者のご主人や主治医の要望をききいれる体制すらつくれてないのは各労組執行部への性教育は必要かと存じあげます。妊娠するな・出産するなと様々な圧力をかける組合はもはや企業側の立場です。妊娠するな・出産するな・結婚するなという労組の執行部の視野の狭さには山谷えりこさんの視野の狭さと同じだと感じます。本当に恥ずかしい国ですが、日本の各労組が程度の差があるにせよ、妊婦に背を向け性教育に後ろ向きです。学校教育や貧困層向けの教育は絶対に必要と訴える河野先生のお立場かと存じあげてはいます。ですが、有職者主婦が妊娠や出産したり、妊娠をするための治療に入る時に労組への教育や協力養成を感じます。もちろん医師の意見を最大限重視すべきです。医師の意見を排除しているマタハラ対策は少子化をまねいているのでは。
投稿: 愛ちゃん | 2015年2月26日 (木) 19時24分
河野美代子先生、こんにちは。
「ニッポンの性教育」をブログにアップしてくださってありがとうございました。たくさんの方に政治家や宗教団体からの性教育バッシングがあったこと(あること)を知っていただきたいです。
投稿: 川村 真奈美 | 2015年2月27日 (金) 14時24分