少学5年生への授業
昨日、市内の小学5年生に話しに行ってきました。「いのちの教育」の一貫で、福島の子どもたちのことを話したのです。知識欲旺盛で柔らかな頭、発想の子どもたちと本当に楽しい時間を過ごさせて戴きました。
小学生と言っても5年生、もう、立派な知識と思考ができる、もうほとんど大人に近い賢い子たちでした。
私の父が教師をしていた県立広島二中の碑の写真から話を始めましたが、よく知っていました。それは、これまでの先生方の教育のおかげなのでしょう。碑めぐりもしたということでした。
原発って何なのかも知っていました。原子力でどうやって電気を作るのかも。原子力でお湯を沸かして、その蒸気でタービンを回して作るのだと、これも生徒からの発表でした。他にどんな作り方があるのかな?の質問にも、「火力、風力、水力、太陽光、地熱」まで全て知っていました。私からは他に波もあるよ、ということを伝えました。
今の最新情報をいくつか取り入れましたが、昨年の大人たちへの「ヒロシマとフクシマ」の話に入れた動画はすべて削除して、全体のトーンは柔らかくしました。
原爆の被害は、核爆発のエネルギーの何によるものだったのか、という質問にも、「熱と風圧とそれから放射能」。原発の爆発では、「熱と風圧はなくって、放射能がまき散らされた」ことなどの違いも知っていました。
1月4日現在の広島県と福島県の放射線濃度のグラフには、グラフの縦軸の数値をよく見てねと言ったのですが、びっくりしたようです。
このような環境の中で生きている子どもたちへの、将来に渡る差別などないように、それは広島の地で生きている君たちが一番よく分かることだからという思いを込めて話したつもりです。
生徒からは、例えばなかなか除染できない山の放射能等は何とかならないのかという質問がありました。それが、とても難しいのだけれど、と言うと、担任の先生が「君が何とかしろ」と言って下さいました。「そうね、君たちが大人になっても残っている課題だと思うから」と言いました。
又、明日に続きます。
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コメント
今の小学校五年生って賢いんですね。私の小学校五年生の時は遊んでばかりいましたが、色々なことを考えてるなんて偉いです。理科と保健体育は実はつながってるからこそ大事な授業だとおもいます。それにしても、河野先生のお父様は高校教師だったんですね。びっくりしました。
投稿: 愛ちゃん | 2015年1月 9日 (金) 10時24分