久松産婦人科忘年会
私がスピーチコンテストに参加したりして、そのことを書いている内に、沢山のことを報告しないままで来ています。これから順々にお話しますね。
11月27日に久松産婦人科の忘年会に出席しました。
この会は、いつも幹事さんが全力で企画し、みんなを楽しませてくれるプログラムが満載で、万難を排してでも出席したい会なのです。私は、乾杯の音頭を取らせていただきました。久松先生とは、入局以来だから、もう長年の43年の付き合いです。同期の入局者は、もう全員お産をしない開業医や勤務医ですが、彼はただ一人お産も頑張っている貴重な存在です。
産婦人科医は、体を酷使して頑張った挙句コロッと逝ってしまうことが多いので、スタッフの皆さんも、彼をしっかり支えて守って上げてください、と。私がお願いするのも変な話なのだけれど、長年の友人のよしみで、どうぞよろしくお願いしますと締めくくりました。
ゲームやビンゴで散々たのしんだ後、中締めは師長さんの話でした。彼女も長い間婦長と呼ばれている時からのスタッフのリーダーです。師長さんの話がとても感動的でした。その一部です。
「先日、私が勤務していた国立病院の後輩から電話がありました。助産師として勤務していて、7カ月くらいの帝王切開の赤ちゃんのキャッチャー(生まれたての赤ちゃんを術者から受け取る役)をしたことがあります。700グラムくらいだったかな?その赤ちゃんが、この度自分が生まれたその病院の助産師として赴任したのだそうです。命の誕生に携わる仕事をしていて、こん大切な仕事をしていることに感謝したい」という内容でした。
そうなのですね。無限の可能性を持っている赤ちゃん、その命の誕生にたずさわるとても大切な場面が展開されるのが産婦人科なのですね。
今、産婦人科医がどんどん減って。お産ができる病院もどんど減って。生む人もどんどん減って、寂しいことです。麻生氏が選挙の応援で少子高齢化で社会保障費が増えていることについて「産まない方が問題だ」と言ったそうですが・・・。
楽しんだ最後に幹事さんが、その会であったことをもうキャプション付きの動画にして流されて、びっくりでした。すごい。
日頃忙しくしていた私も、束の間の安らぎをいただいた素敵な会でした。久松先生を初めとして招待していただいた皆様に感謝です。これからもお互い無理しないで、長く頑張りましょうね。
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コメント
産まない問題って、大企業の女性総合職に限っていえば、母親も介護をみてもらいたいから甘えさせる構図があるんですよね、我が妹パラサイトシングルになってますが、本当は生きにくいようです。ただ、NICUに生まれた赤ちゃんがお母さんが生まれた時のお話をその助産婦さんに教えて将来の道筋をつけたのは感動ですね。NICUで生まれた赤ちゃん、お世話になった赤ちゃんがたくさんいるからこそ、やっぱり産むのを高齢だからあきらめる、お産も扱う産婦人科も減るのは当たり前だなと感じます。そうなってくると若年層主体の産婦人科か高度生殖医療主体の産婦人科に別れてしまい、中間色がなくなりますよね。この間、医療費控除で戦費の合計を出したら170万近くになりました、これじゃ女性は疲れてしまうからこそ、これから本当に、産まなくなるかもしれません。河野先生と違う立場や生き方ですが、性教育や平和教育って大切ですよね。本当に今日本のお産は、産婦人科のドクターが疲れはてるほどの激務だからこそ、産婦人科のドクターをたくさん作って欲しいですよ。河野先生のブログをみてると、日本の医療界で、唯一お休みがない診療科でありながら、生命の神秘と誕生を願うところだからこそ産婦人科のドクターの待遇等を改善してほしいです。かつてNICUにご多分にお世話になった立場で高度生殖医療を得て妊娠しましたが、この間、産婦人科のドクターには頭を何度下げたかわかりません。産婦人科ドクターを元気に笑顔にさせることこそ少子化対策になると思ってます。
投稿: 愛ちゃん | 2014年12月 9日 (火) 09時34分
非正規雇用や労働運動の改革や沈滞、望まない妊娠への改善と教育や出口が見えない高度生殖医療とその医療費そして消費と親に対する甘えのパラサイトシングル。産婦人科ドクターがすごく頑張っている国で待遇がわるいからこそ、お産を扱いたくない。お産を扱わないのは、産婦人科のドクターの人権を守るためと感じています。朝7時時前に病院につかないと、八時時前には採卵室前に毎度夫婦共に到着しなかったら妊娠しなかったありがたさを重々感じます。本当に産婦人科のドクターは寝る間がないからこそ待遇や賃金等をあげていただければと願う次第です。
投稿: こうのみよこ | 2014年12月 9日 (火) 10時44分
本当に日本の女性の妊娠・出産のあり方について考えると深いため息がありますよね、ただ、NICUで生まれた赤ちゃんやNICUに大分お世話になった赤ちゃんが成人して活躍してるケースも珍しくないなか、NICUからなかなか出られない赤ちゃんもいます。また、望まない妊娠で苦しむ一方、体外受精率は先進国一の日本。きちんと授かる事の難しさを感じます。だからこそやっぱり産むのは諦めてる方や経済的理由で治療を諦めた方も多い。事実、今回失敗したら、もう一度やってダメならば、少し間を開けようかと夫婦話しましたが犬の日をこえてくれて本当に嬉しい。体外受精と経済的な話ばかりいってすみません。でももう少し経済的支援が充実してほしいのが本音です。産まないことの背景はやまほどあります。マスコミが簡単にたたくけど、非正規やパラサイトシングルの女性、望まない妊娠に苦しむ女性、そして、私のような不妊治療に挑む女性や不妊治療を得て授かる女性の各々意見が違います。だが、もう少しお互いがお互いを敬う気持ちがあったら不妊治療を受けてる立場がいきやすいのにと感じます。本当にお金がそこをつきそうな感じで最後は苦しかったですが、資金難とやめ時は常にあるからこそ、性教育をきちんと願いたいのです。産婦人科にゆき、AMHが0個に近い人がいて、治療しようとした矢先に死刑宣告はないからこそ、雇用や男女の意識改革や性教育をきちんと行わないといけないではないでしょうか?すごく資金難で悩む家庭が多い。
投稿: 愛ちゃん | 2014年12月10日 (水) 16時44分