生徒数七人の山野中学校で講演でした。
昨夜、疲れて寝ている所、午前一時前に十代の患者さんからの電話で起こされました。お腹が痛いと。痛み止めを飲んでみて、と言っただけれど。ひどく怒られました。私がすぐに診察するからお出でと言わなかったから。昼に来て欲しいのだけれど「私は働きよるんじゃけん。言ったでしょ、働き出したって。忙しいんよ」と。この頃、自分の思い通りにならないと、怒る人がとても多くて。昼は忙しいから夜中に診ろと言われたので、私も救急病院に行ってと突っぱねました。
そしたら、やっぱり後味が悪くって、それっきり眠れなくなってしまって。寝入りばなを起こされると眠れなくなります。昼働いていたって、何も夜中の1時近くに呼ばなくったって。これが妊婦さんなら、私はどんな時でも出て行ったでしょう。そんなことをつらつら考えながら。だから、今日は体調不良です。
昨日は、福山山野中学校に講演に行きました。やっぱり山陽道は通行止めで。だから新幹線で福山まで行き、迎えに来て戴きました。新幹線から見ていて、三原や尾道、そして福山、まったく雪がないのにびっくり。広島と東広島が特別ひどかったようです。学校は福山から北へ約40分。岡山の県北との県境にあります。
生徒数7人の中学です。隣に生徒数4人の小学校が並んでいます。中学は一年生はいなくて二年生4人、三年生3人。それぞれに男子が一人ずつです。校長先生、教頭先生、事務の先生、養護教諭、みんな小学校と掛け持ちで、でも一つの学校ではないので、それぞれ一校分の指示が来るのでそれは大変そうでした。先生方も、中学の授業と、小学校にも授業に行かれると。行ったり来たり、小中一貫校にならない所がしんどいですねえ。
鯖の味噌煮、白菜のレモン和え、冬至食でかぼちゃ汁、牛乳。どれもとてもおいしかったです。白菜は、となりの小学一年生が花壇で作った物だと。一年生と言っても一人なのですが。中学生も、椎茸なども作ったと言っていました。
講演は図書室で。先生方や中学、小学校の保護者の方も来て下さいました。七人と言っても、いろいろと事情のある生徒もいるので、丁寧に気を使って話しましたよ。私は、事前の打ち合わせなどはほとんどしませんが、それでも、生徒の中に、親が自殺した子はいないか、母親のいない子はいないかなどは必ず聞きます。色々と事情がある子を傷つけてはいけないので。生徒はよく聞いてくれました。話し終わって、三年生が一人ずつ感想を言ってくれました。
「自分がちゃんと分かっていなかったということが分かってよかったです」とか、「自分がしっかりした大人になって、相手から信頼されるようなになりたいです」とか、「大人になって付き合う人ができた時には、しっかり自己主張するようにしたいです」とか。
一人ひとりの発表の後、私もしっかり拍手をしました。明日、もう少し山野中学についてお話ししますね。
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コメント
本当に細やかに中学生に講演会をされてるんですね。過疎や少子化が進み、講師のドクターが給食までいただけるなんて過疎の学校もいいですね。アットホームで素晴らしい総合学習ではないですか?寒いなか、各患者さんの配慮や気遣いをされるのは、勤務医にはできませんよね。素晴らしいとおもう。深夜に激務の中で講演もしっかりされて素晴らしいです。
投稿: 愛ちゃん | 2014年12月19日 (金) 11時34分