ワンストップ支援センター設立にむけて。
昨日は、午前中、廿日市市市民フォーラムでの講演を行い、その後すぐに市内のエソールへ。
「~広島県の男女共同参画をすすめる会 全大会~
性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター設立に向けて」
に参加しました。
私の基調講演の後、広島県産婦人科医会会長の久松和寛先生と弁護士の藤本圭子先生とのシンポジウムでした。
久松先生からは、広島県の性犯罪に対する取り組みなどを聞きました。
藤本先生は、己斐中学校の生徒の時に私の講演を聞いたのだと。びっくり。それから30年経って一緒に話をするなんて、考えることもできなかったと。そして、中学校時代の授業なんて、ほとんど覚えていないけれど、私の話だけはちゃんと残っているとおっしゃって下さって、なんかとてもうれしかったです。
ご自分の関わっている離婚などの事件について、多くがDVが存在していることや、性犯罪の神話など、わかりやすく話していただきました。例えば「女性は強姦されたがっている」なんて神話は、溢れているポルノが影響していると。性犯罪の加害者の4割がポルノに刺激されて、自分もやりたくなったと話していると。
時間があっという間に過ぎて、会場からの発言が取れなかったのがとても残念でした。
参加者は80人。男性が8人。参加者の中には、広島県、広島市の議員さん、職員の方、警察の方、マスコミの方などもいらっしゃいました。
後で、いろいろな方が残って、具体的なワンストップセンターの設立に向けての行動の話しあいをしました。行政では、各県に一つはワンストップセンターを設立するようにとの目標で予算をつけていますが、中国地方では、岡山県と島根県にあるのみです。ただ、ワンストップの目指すものは、性犯罪の被害者だけでなく、DVの被害者の救済もありますので、警察主導ではなく、SACHICOのようなものが望ましいのでしょう。しかし、それをどこに設置して、誰がスタップになるか、経費はどうするか、なかなか困難なものでもあります。
ただ、第一歩を踏み出したことで、これから具体的で地道な行動となります。私自身が、今後どのような参加の仕方をするかが問われます。
『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。
| 固定リンク
コメント
AVビデオの悪弊は、確かに間違った性的認識やイメージをあたえてますよね、確かに強姦ものの作品は強烈で悪影響を与えかねないと思います。不妊治療の場合AVビデオが必要な方もおられ、不妊治療治療主体の産婦人科には、採精室にビデオが常備されてるのはたしかですが、その一方、AVビデオが強姦を産んでるなんてしりませんでした。個人的には複雑です。基本的にAVビデオはマスターベーションのためにあるとおもってます。女優さんが演じてるのはイメージで架空な物語だからこそ、現実とは違っていると意識があまり男性の一部には伝わってない気がします。
投稿: 愛ちゃん | 2014年11月10日 (月) 09時54分
あの性暴力で妊娠した場合の、中絶費用の助成金が必要だと思います。若年層が彼氏や夫に無理やりなかだしされたのもかなり性暴力に近いとかんじながらそれらも対象に入れたものが作れば皆さん納得すると思う。また風俗業界でお客さんの赤ちゃんを妊娠した場合もかなり性暴力だと思いますそういう立場の女性の権利も守られないといけないと感じながらも、みんな知らんぷりしてる社会だと思います。望まない妊娠や性暴力で妊娠した場合は中絶した方がいいし、みんなお金をもってないから行政が予算をくんでやらないといけないと感じてます。
投稿: 愛ちゃん | 2014年11月11日 (火) 07時56分
愛ちゃんさん、いつも素晴らしいコメントをありがとうございます。どのような理由があるにせよ、女性にとって中絶ほど辛い事は人生に存在しないのだと思います。私は妊娠をした女性に対し、出産、中絶の選択をできるだけ悔いなく行えるようにするための相談援助、そして、決断した後のサポートも行うことのできる行政主体のワンストップサービスが必要であると考えます。今の行政には絶対不可欠だと思います。そういった機関があればもっと女性は救われるのに。また、せっかく妊娠したにも関わらず様々な理由から中絶をしなければならないこともあるのですから、そういったケアも行えるワンストップサービスであってもらいたいと思います。また、性暴力による中絶費用の無料化も実現してもらいたいですね。もちろん後から加害者から取り立てたらいいと思いますが。
投稿: リラックマ | 2014年11月11日 (火) 20時55分