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シェルターシンポジウム2.

 宇部での全国シェルターシンポジウム2014で、私が見聞きしたことをどうここでお伝えしようかと悩みました。あまりに多くの方と出会い、多くの方からの学びがありました。私の見聞きした範囲で、私が文章を作るよりも、大会資料に寄せられている文章をいくつか選んで転載させて頂くのが一番だと思いました。

初めに、沖縄の精神科医竹下小夜子さんの文章を転載致します。

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『 <DV・性暴力は健康問題である>と言われる。たしかに女性や子どもの健康に密接に関連するが、<DV・性暴力は総合問題であり、総合支援を必要とする>のほうが、より実態を表現していると思う。

 性暴力被害の場合、「逃げる・叫ぶ・抵抗する」のうち、どれか一つでも行動できた女性はわずかに12%のみで、多くは「抵抗どころか叫ぶことすらできなかった」現実がある。暴力の危機に直面すると多くの人は「Fight or  Flight(闘うか、逃げるか)」よりも「Tend to be Friend(加害者を刺激せぬよう友好的・従順に振舞う)」行動パターンをとるのが一般的で、強盗から「金を出せ」とおどされておずおずと財布を差し出す男性は典型的な例だろう。財布を差し出した男性が「お金をあげたかった」とみなされて強盗が無罪になることなどあり得ないし、被害男性が「逃げなかった」「抵抗しなかった」と責め立てられることもない。

 法律自体も現行の司法判断も実態からかけ離れ、著しく妥当性を欠くものとなっている。職業裁判官の判断がとりわけ客観証拠重視となり、一方で被害者の心理反応により被害の説明が困難になりがちな現実、密室犯罪で証人もいないことなどの事情から、近年、検察や警察から被害者への告訴取り下げ圧力も目立つ。性暴力禁止法を始めとする法整備、明らかになってきた医学的知見に基づいた捜査の手法も見直しが必要であり、法曹教育に暴力の問題を位置づけることが求められている。

 SACHICOを始めとして性暴力被害者のためのワンストップ支援センターは幾つか設置され、計画中の県もあるが、公費で安定的に運営できるようにする必要があり、専門スタッフ育成システムを構築することが求められる。医学・保健・看護学生への教育に、暴力問題および被害者への対応を位置づけること。「被害」を認識できていない被害者も少なくないので、医療機関には被害者が気軽に手にとれる場所に教育・啓発・支援相談機関リストのバンフを常備させる。各医療機関に被害者への適切な対応ができる専門スタッフを置くための教育の拠点及び啓発活動を含めた地域の包括的で体系的な暴力防止および被害者救援システム整備の拠点としてワンストップ支援センターを機能させる。

 貧困問題が女性や子どもを暴力に脆い存在にさせる現実が有り、一方で、暴力被害の結果、女性や子どもの貧困問題が出現しやすい現実もある。貧困は「自己責任」ではなく、社会の再分配がうまく機能していない現実が問題である。教育および生命に関わる医療については、低所得者に限定せず、貧富の別なく誰もが同等のサービスを受けられるよう、全て公費でまかなう方向性を目指す。「財源」が問題にされるが、現在声高に主張されている法人税減税よりも、貧困と格差の是正、社会の適切な再分配を考えることが、よほど切実に求められている。』

 

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コメント

3時台前半から悪阻がひどくおきてますが、DVというのかわかりませんが、私の前夫は、働かないで 私のお給料を全部奪い、私のチラージンをすべてトイレに捨てて、なんかの精神病だから生活保護を受けたいからといって、結婚生活を放棄してにげましたよ。私の両親には、映画評論家だといってだましてましたが、結婚当初から、職場に嫌がらせなどをしていて大変でにげるの大変でした。職場からは、信用をうしないました。別れて良かったと思いますが別れて当然だと今は思ってます。高い月謝だと今は思ってます。

投稿: 愛ちゃん | 2014年11月 5日 (水) 03時51分

確か1ヶ月位前のNHKのクローズアップ現代で、性暴力の問題でSACHIKOという団体がとりあげてましたね、思わず目を奪われ30分の放送を最後までみました。私の大学時代の彼氏は3Pしろと強要して、私は友達を紹介するまでお金を奪われた記憶がありましたが、その時こんな団体があれば良かったと思います。また別れるまでかなり時間がかかり嫌な思い出がたくさんありますが、その思い出をすがらずはねのけられるまで時間がかかりました。とにかく前の夫や大学時代の彼氏には会いたくないと感じます。

投稿: 愛ちゃん | 2014年11月 5日 (水) 19時46分

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