膝痛予防体操。
先日の日曜日、大野町で「女性のがん」についての講演をしました。今、廿日市市大野町では、「女性の健康応援講座」が区単位で行われています。私の講演と、その後で「膝痛予防体操」の講座の組み合わせになっています。私は、時間がある限りその体操にも参加します。
講師は、理学療法士の井上大輔さん。東京で理学療法士をしていて、後、吉本興業のシナリオライターをしていたという面白い人です。今は廿日市のデイケアの理学療法士をしていらっしゃいます。
人が歩く時、膝には体重の2.6倍の重さがかかっている、階段を降りる時には3.1倍の負荷がかかっているのだと。50キロの人だと、階段を降りる時には150キロの重さを膝が支えているということなのですね。
特に女性が膝の痛みを訴えることが多いのだと。それは、膝を支える筋肉がついていないことが原因の一つと。
私も、左の膝に水が溜まって痛くて正座ができなくなって困ったことがありました。その時は、今は亡き氏川先生に、膝の関節内にヒアルロン酸の注射を合計9本してもらって、よくなりました。
井上さんは、「膝の筋肉を鍛える運動」を中心に指導されました。膝の前側、後ろ側、外側、内側のそれぞれの筋肉を鍛えます。
まず前側は写真のように椅子に座って、片足を持ち上げます。足首の関節をしっかり曲げて、足が太ももと同じ高さになるように、ゆっくりと持ち上げます。結構太ももに応えます。
後の筋肉は、寝た姿勢で、膝の裏に座布団を畳んだものやボールなどをいれて、膝で潰すようにぐっと押し付けます。
内側は、椅子に座っていて、紙を両足の膝の間にいれて、膝で挟んでおきます。これも、時間が経つと、キツくなります。そのきついのが、筋肉を鍛えることになるのですね。
外側は、写真のように横に寝て、足を持ち上げます。この時に、足先が上を向いていると、太ももの前側の筋肉を使うようになってしまいます。足先を下に向けて持ち上げると、外側の筋肉に響きます。
このように四方向の筋肉を鍛えることによって、膝の痛みの予防になるのだそうです。教えてもらって以来、私も、気づいた時には紙を膝で挟むようにしています。
それから、もう膝が痛くなってしまった人は、滑り易い靴下を履いて、椅子に座ってゆっくり足を前に滑らせる、ゆっくり戻す、またゆっくり前に、と、繰り返すと動かなくなった膝を動かすことになって、歩けるようになるのだと。
日頃から、ウォーキングで体を鍛えているようでも、それが膝に負担をかけていることもあります。膝の筋肉を鍛えて、老後に備えたいと思います。
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