「ヒロシマとフクシマ」演習ありがとうございました。
昨日の性教協広島サークルでの私の発表、たくさんの皆さまが来て下さってありがとうございました。全国大会で行う予定の演習でした。
思いがけず、いろいろな方からの感想を言って戴きました。
ヒロシマの原爆の後障害について、広島市のホームページや、後障害研究会の発表などのデータを出しました。
それらから、いまだに原爆の後遺症や遺伝についての研究は続いており、そして今になって分かったこと、それからまだ分からないことが沢山あるということ。先日私が出した動画で、小出先生がおっしゃったように、長い間かけて見て行かなければ分からないことが沢山あるのですね。
だから、福島の原発事故の後、散々言われた「ただちに健康被害はない」という言い方はたしかにそうなのですね。でも、それが「ただちに」を抜かして「健康被害はない」という言い方になると、そしてこれだけ子どもの甲状腺癌が出ていても「それは放射線の影響ではなく、もともとあったもの」という言い方をされると、?となるのです。
それから、「差別」の問題。
広島での結婚差別。確かにそれはあったと。男性の方で、「私の時にもあった。彼女が家出して来ようか」と、駆け落ちするとまで言ってやっと家族が「しょうがない」となったとか。
それから、参加者の方のおばさんが「原爆小頭症」だったという方もありました。田舎のことで、その方の存在をずっと隠して、そして16才で亡くなったと。そのことを彼女が知ったのは、もう30才になってからだったと。
たしかにあった被爆者や被爆二世への差別。それは、科学的にデータを「あることはある、ないことはない、分からないことは分からない」と、はっきりと出すこと。当事者はそれらを自ら知って、自分で自分の行動を決めて行く。
それが何より大切なことです。今のように「差別などの思いやりから」知らさない方がいいとの配慮は、迷惑だと思うのです。実は、騙されていたということを後で知った時、当事者の怒りや絶望感にどう責任を取れるのでしょうか。自分で発表したことですが、改めて、そんなことを感じました。
それから、後で動画の聞き取りにくいところが何とかならないかとか、順番を入れ替えて整理した方が分かりやすいとか、いろいとアドバイスを戴きました。ありがとうございます。これから、手直しして、そして本番に持って行きます。
このような温かい仲間がいるということは、本当にありがたいことで、心から感謝します。
午後は、8.6平和の夕べの実行委員会でした。細かい打ち合わせを色々としましたが、まだ落ちていることが沢山あって、これからまだまだ忙しくなります。最高の会ができるように、頑張りますね。
もう、これも散々見られて来ていると思うのですが、この動画、聞き取りにくい所、字幕をつけるとか、何とかならない物でしょうか・・・。(この中の100μシーベルトと言っているのは、後で福島県のホームページで10μシーベルトの間違いでしたと訂正されています。この発言で、たくさんの子どもたちがマスクもしないで、外で遊んだと、これは福島から来た人からも直接聞きました。)
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コメント
私も先生がおっしゃるように、甲状腺科や産婦人科のある部分は、知らないほうがよい、知らせないほうが、幸せだといわれますが、大人になり、東北大震災をむかえ、恋人をえて結婚し、妊活をして流産をすると本当に 知らない自由っていうのって、結局なにも興味を持たなく自分の将来を狭めるだけなんだと感じますが、まだまだ、親世代や上司の世代になると、知らない自由があるんだから、そんなに医学知識に貪欲にならなくてもとおっしゃる方々がかなりおります。確かに、知識を得た時のショックを考えると致し方ないけれど、自分の病気に対する書物や専門医にかかり命を守るのはやっぱり生きるための力になるのでは。私は、内部被曝や低線量被曝が問題になってるのに、小児特定疾患の制度や制度の運用の問題、甲状腺機能は子どもの成長を支える機能であるっていう教えかたは一切してない問題、産婦人科の遺伝外来と不妊外来が同時に受診しなければならないケースの問題は絶対に女性が知っておくべき問題だからこそ、女性は自分たちから医学知識を身に付け性を豊かにして子どもを生み育てできると思います。かえってなにも知らないで過ごす痛みが多いのではと思います だからこそ、
投稿: 愛ちゃん | 2014年7月22日 (火) 09時40分