「レクイエム碑」
県立広島観音高校の音楽部OB会は、毎年「レクイエム碑」のコンサートをしています。一昨年は、東京津田ホールでも公演し、大反響を呼びました。
県立広島観音高校の前身は広島二中です。広島二中一年生の生徒たちが学徒動員で本川の川岸に座っていたときに被爆し、全滅しました。その一年生の全滅の様子を広島テレビが詳細に調べ、ドキュメント「いしぶみ」として放送しました。後に、ポプラ社から単行本化されています。
その一年生が座っていた本川の川岸に広島二中の慰霊碑が建っています。1951年建立。まだ占領中だったため「原爆」の字を使うことが禁じられており、夜にこっそり作業をしたと聞いています。1961年に説明の碑が加わりました。
裏には、原爆で亡くなった生徒と職員の名前が刻まれています。
「レクイエム碑」の指揮者であり指導者の益田遥先生は、私が観音高校の生徒だったときに音楽の教師であり、合唱部の顧問でもありました。先生が赴任されると、とたんに合唱部が強くなって、県大会で優勝したりしたものです。その先生が、今もこうして合唱の指導をなさり、それも「レクイエム碑」を毎年発表されるという、この行動にただ頭が下がります。
私はいつも8.6.近くは行事があってなかなか聞きに行けなかったのですが、今年は3日は午前中に大野で講演なので、飛んで帰って聞きに行けます!!なお、「レクイエム碑」は8月24日、高槻市でもコンサートが行われます。ぜひ、多くの方に聞いて頂けますように。
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コメント
観音寺高校っていろんな合唱コンクールに出場し、毎回上位入賞し、トロフィーを戴いているのはそんな歴史があったんですね、びっくりです。地方にゆけば合唱部が強い高校がたくさんありびっくりです。
投稿: 愛ちゃん | 2014年7月11日 (金) 06時14分
河野先生、こんにちは。
合唱の持つ力は大きいと思います。歌い継がれることが大切だと思います。
私は広島っ子ですから、子どものころから、平和や原爆に関する歌をたくさん聴いたり歌ったりしてきました。
「青い空は」「夾竹桃(きょうちくとう)のうた」「原爆(を)許すまじ」「にのしま」「広島平和の歌」などが印象に残っています。
大学生の時は、サークル活動で合唱をやっていて、戦争を題材にした曲を何曲か歌いました。
私は被爆二世ですけど、親は赤ちゃんの時被爆したから、親からは話を聞けなくて、祖父母や平和学習の中や被爆者の先生(私の中学生時代にはまだいらしたのです)から話を聞きました。
歌の良いところは、特に合唱では、音の重なりで様々な情景を表現でき、そこに歌詞として言葉があるから、より伝わりやすいことです。
歌う方も、いい音楽を作ろうと思ったら、題材について勉強します。そうしたら、知識が増えたり広がったりしますよね。勉強してみて辛い気持ちになることもありますが、それが大事ですし、それを歌声にこめるんだと思います。
コンサートのお知らせありがとうございます。聴きに行けたらいいなと思います。
投稿: 迷い人@広島っ子 | 2014年7月11日 (金) 22時11分