俳優座「樫の木坂四姉妹」
6月13日の金曜日、広島市民劇場の「樫の木坂四姉妹」を見に行きました。久々の俳優座の演劇です。
長崎の被爆者のことを広島で上演する、きっと上演する方たちには、いろいろな想いがあったことと思います。観客の中には、被爆者も被爆二世も、身内を原爆で失った人も、原爆と関係のある人たちか沢山いることでしょう。
長崎の7人家族。夫婦と5人の子どもたち。私ん家と同じ構成。戦争真っ盛りの日常。五人の子どもたちの中でのたった一人の男の子は、特攻隊に。その久々の帰郷で、みんな明るくピアノに合わせて歌を歌い、食卓を囲みます。その食卓も、戦時中の貧しい食材ながら、精一杯の母親の手作り。眠れないまま故郷の夜風に当たる彼は、死を覚悟しての帰郷であることが分かります。
子どもたちは学校でも学徒動員で勉強どころか工場で働いています。戦争中でありながらも、それぞれの家庭にそれぞれの日常生活があります。それが、一発の原爆により無残な状況にされていきます。兄は特攻隊で戦死。息子を亡くし、妻と三女を原爆で亡くした父親も程なく白血病で亡くなります。
そして、それぞれ重い戦後を生き抜いた三姉妹の今。
外国に出征していた婚約者が帰還してきたときには、髪も抜け原爆症の最中で、結婚をしなかった長女は、原爆の語り部としての毎日を送っています。アメリカに渡って長い間行方が分からなかった次女。奔放に生きて来たと見える彼女も心には深い傷を背負っています。双子の姉妹を原爆で失い、自分は偶然助かったことを重く心に抱えながら、樫の大木のそばにある家を守って来たしっかり者の四女。ピアノが上手だった三女の供養のために戦後ピアノを買って、それがそのまま家にあります。
ベテランで、芝居一筋に生きて来た女優さんたちの演技は、それは見応えがありました。圧巻は、二女役の岩崎加根子が、酸素を吸いながら、椅子に座ったまま、アメリカでの自分、産んだ赤ちゃんの事を話すその語りでした。それは見応えがありました。
ともすれば、映画でもテレビドラマでも、悲惨で重い物は避けようとして来た私ですが、今回は、とてもいいお芝居を見せて戴いたと思います。この演劇もまた、私の活動の地肉になります。
私は、8.6.ヒロシマ平和の夕べのチラシを持って行って、芝居の後、出口で配りました。途中、二人の友人が配るのを手伝って下さいました。受け取るのを拒んだ人が二人いただけで、良く受け取って戴け、アット言う間に持って行ったチラシは全部配り終えました。
今回の例会をゆずって下さった友人に感謝します。
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コメント
俳優座は一流の舞台俳優しかいませんし、演劇というものを非常に大切にされている背景には平和への願いを歌ったシナリオライターがいらしたのですね、俳優座や文学座はやっぱり敷居が高いと感じチケットも高いですが、内容や質も高いだけじゃなくメッセージ性が強いのも特徴とはしりませんでした。大叔母が文学座の女優田代子でしたので俳優座や文学座など実は興味があります。
投稿: 愛ちゃん | 2014年6月15日 (日) 08時30分
安倍さんの生みたい女性に対する家事援助サービスを移民で行うことの波紋ですが、私もステレオタイプ的にはお金持ちの女性に対する政策と一般の方は思いますが、排卵誘発剤を毎月のようにコントロールして挙児にもっていくとやっぱり家事援助必要なんです、先生があらかじめ人工受精やタイミング指導や採卵、胚移植をあらかじめ推測し、実行する前後の週や当日やで正直家事はできません。じつはすごく小さなこと影響しているのではと感じます。そこを狙ったのではと感じます。ですが一般向けてそこまでいえるかを問えば言えません、だんなは家事は全くできない家庭が多いから問題で実家にもあまえられない。ある程度汚いまま過ごしてます。一般的にはかなり反感くらうってわかってますが、かなり個人差があるなかやっぱりホルモンバランスが悪いかたほど頼りたい気持ちがあるんじゃないかと感じます。女性ホルモンや妊娠に必要なホルモンまできちんと説明され社会に理解されないまま移民政策をするのは難しいと感じます。ホルモンバランスが極端にわるいことは非常にハンデを感じます。どこまで社会に伝えられるか、伝えるかを考えると限度がありますが、男性の家事訓練とパワーワークバランスをはかるとともに、そろそろやっぱり性教育をきちんと行うべきだと感じます。本当に採卵から移植から判定日まで の家事援助は個人差によりますが必要なんでは、介護保険みたいなサービスにしてみたらと思います。
投稿: 愛ちゃん | 2014年6月15日 (日) 22時19分
私は移民による妊娠を希望するキャリア主婦への家事支援は、現状、大企業、公務員に限られるのはよくないけど、妊活する夫婦のどちらかが非正規だからこそ非正規でも使える制度にすべきです、正直、クロミッド服用から始まると生理何日目から病院に来たり人工的にHCGなどの薬を打ったりしていると家事を調整しないとうっかり排卵してしまうのでこの間数ヶ月何回かその月はそれで打ちきりというケースが河野美代子先生のところで治療されてる方も多いのではないでしょうか?昨日も注射のために病院にいきました、日曜日の勤務とかぶり、何回か上司に朝方だけ勤務を注射のためにずらせないかを相談しても、俺はめんどくさいと言われた。午前中にうたなければならない注射だから焦りました。本当にギリギリ注射は間に合ったけど 注射の量が増え自己注射では金銭的にも医学的にもまにわないから先生から病院にきてといわれているのに理解してもらえないのは辛いからこそ、雇用と家事援助、男性の家事参加は不可欠ではと感じます。一般人の方は理解していただけない、反感かうかもしれないですが、不妊治療をしている人がぶつかる大きな問題は家事と雇用です。家事をやってくれる方が安くて定額であるならばやってほしい。そういうことを抜きにして治療は語れません。結局基本的には基礎的な性教育の欠如だと思います。移民政策を考えるまえにやるべきことはありますが、妊活のための家事援助やってくれる方は必要な問題です、男性がきちんと家事をできるように結婚までにマスターするとともに男性の雇用の安定やパワーワークバランスの上に移民による家事援助サービスが成り立つのでは、今のままだといずれ崩壊するのがおちだからこそ、介護保険みたいな妊活するかたの家事援助支援は1割負担で国と地方自治体が積極的 に動いてほしいです。雇用もうまれるので介護保険サービスみたいにしていくべきだと思い付きました。
投稿: 愛ちゃん | 2014年6月16日 (月) 06時31分