漢方セミナー
昨日は、早朝からの診療と、終わってからは漢方セミナーに行って研修をしました。少々くたびれたかも。今朝早くから久々の片頭痛の発作が起こりました。すぐにボルタレンを三錠のんだのですが、なかなか効かなくって、あまりの痛さに涙が出てきました。時間が経って、少し軽くなりはしましたが、それでも全体が痛いし、加えていつも痛みの後にやって来る肩こりと頭の重さが続いています。
ああ、やれやれ。今日はしなければならないこと、お尻に火が付いたことが沢山あります。思春期学会のシンポジウム用と性教育全国大会のためのレジュメを二つ。今日中に仕上げて送ります。それから、8.6.ヒロシマ平和の夕べのチラシを持って回ります。
ボチボチと動きましょう。
さて、昨日の漢方セミナー。「夏にみられる不定愁訴」です。講師は劉震永先生。無駄が一切ない、明快な講義で、とっても勉強になりました。
「夏の不定愁訴」。
①暑さが原因の疾患
1.夏バテ
2.熱中症
②冷えが原因の疾患
1.胃腸炎
2.冷房病
漢方医の診断法、四診の方法
1) 望診; 視覚による情報(顔色・歩き方・舌診)
2) 聞診; 聴覚、嗅覚などによる情報(呼吸音・アルコール臭・声の勢い)
3) 問診; 質問による情報(既往歴・現病歴)
4) 切診; 触覚による情報(脈診・腹診・触診など)
これらで診断した上で、ですが。
いろろいな症例を上げて漢方薬の処方を教えて戴きました。
大まかにまとめて。
①暑さが原因の疾患
1.夏バテ→清暑益気湯No.136(脱水と気虚)
2.熱中症→白虎加人参湯No.34(熱盛と脱水)
1.胃腸炎→人参湯No.32(胃腸の冷え)
→胃苓湯No.115(水分の摂り過ぎ)
これを診察室の机に貼っておこうと思います。
漢方というと、長く飲んでじわじわと効く物と思われがちですが、意外と即効性があります。特に教えられたこと。
白虎加人参湯の主成分である石膏は体を冷やしてくれます。それも、汗を出さないで解熱させるので、脱水にならないので、熱中症にとてもよく効くと。それ以外にもかゆみも押えてくれるので、アトピーで体が熱い人などにも効くのだと。
それから、夏の胃腸炎では、細菌性食中毒は、西洋薬で。冷たい物を飲み過ぎた場合は人参湯が胃腸を温めて機能を回復させると。水分を取り過ぎた場合は胃苓湯が胃腸の余分な水分を尿に運びながら、消化吸収力を高めてくれると。
すっきりとまとめて戴いて、ありがたい講義でした。

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コメント
石原環境大臣は好きではないですが、親子とは似るものかもしれないが、いい子に育てられ過ぎたのではないでしょうか?親に反抗できないいい子。そんな気がします。確かわたしがテレビに最初に彼を拝見したのは、先帝が崩御前後の臨時のニュースの度に確か日テレの報道記者をしていたのではないかしらと思い出しました、日テレから国会議員になって親としては嬉しいんでしょうが、親とうまくコミュニケーションとれてないのに親の真似をしたスネカジリ男のように見えてしまい、親との自立が彼は課題では。それにしても漢方薬は役にたちます、今日もフォリスチム225単位を病院にて打ってきた帰りの先に漢方薬を買い込みこれから出勤です。今回は単位数が大きいので自己注射だと管理料金が高いから病院にきてと指示があり先週土曜日から毎日病院に来てます、来週頭に採卵・採精ということになりなくなった漢方薬を買いました。気候の変動や気温の変動がすごいので先生お体を大切にしてください。応援してます。
投稿: 愛ちゃん | 2014年6月19日 (木) 12時56分