都議会のやじに関して、もう少し、あれこれ。
昨日、生理不順で悩んでいる中学生と話していて。そもそもは体重が落ちたことで生理が止まってしまう体重減少性無月経。これを治療するには、しっかり食べて体重を増やすことが条件です。そうでないと、治療が効かないのです。
その中学生は、大分頑張って、治療も効果が出てきて、もう一息という所まで来ました。ちっとも太ってはいないのです。でも、以前のガリガリの時に比べれば、ふつうの体重に近づいたという所。生理も何とかあり始めています。それなのになんだか悲しそうで。
「男子が太ったて言うんですって」と母親が言われました。何で?友達がそんなことを言うの?と聞き返すと
「○○!お前、太ったのう」って。
と言います。自分が痩せたために生理がなくなって。体重を上げないと生理が戻らないのでなんて男子に向かって話せるわけもなく。それで、私言いました。
「そんなの、セクハラよて、言いかえしてやりなさい。」
苦笑する彼女に、「あのね、中学生のころから、そうして人を傷つけて、言われた人は悲しいということを知らせないと。そのまま言いたい放題で、人を傷つけたということも分からないままに大人になると、あの都議会議員のようになるのよね」
と言いました。彼女も、しっかり都議会のことは分かっているようでした。
そう、都議会のことは、子どもたちだって見ています。
私、以前、広島市議会の見学に行ったとき、あまりにひどいヤジに本当びっくりしました。ベテラン市議が若い市議の発言にひどい誹謗中傷を大きな声で叫ぶのです。パワハラですね。その時に、私は、社会科の授業で小学生を議会見学に来させたらいいのに、と言いました。そして、カープの球場みたいに、今日は○○小学校の何年生、○○人が見学に来ていますと、議長が言うのです。子どもの前だと、あんな恥ずかしい姿はできないはずと。
人を傷つけることはいとわない、そんな人として当たり前のことが分かっていない人が、どうして選挙で選ばれるのでしょうか。
それに、今回の件で、はっきりしたことは、そのような女性を傷つける悪質なことを言う人は、女性に対してだけでなく、アジア、韓国や北朝鮮の事をヘイトスピーチしているような人であるということです。
今、ネットにあふれる、でも、その元は、週刊誌などの記事の一部を切り取って自己流に解釈してのことなのですが、塩村議員についての目を覆いたくなるような誹謗中傷は、本当にひどい。彼女を叩いたあげく、鈴木議員が気の毒だということまで言われています。
そもそも、35歳にまでなった女性は、それまでにいろいろなことがあったでしょうよ。そんなの当然。それに、若いときに色々な行動があったとしても、それにより人は成長するもの。変わりうるもの。
彼女を叩いて、この件を幕引きさせる、そんなことは平気でする世界だと、夫は言います。金と力で、いくらでもメディアを使うことができる、政治の世界はそんな物だと。
でも、ヤジだけでなく、その後の彼女の攻撃は、やっぱり許せません。
もっとも許せないと思うのは、彼女のインタビュー記事にあった「被爆二世として生まれて、甲状腺の病気もあって、いろいろと妊娠出産に悩むことがあった」という彼女を「被爆二世を売り物にしている」という攻撃です。
そんな攻撃があれば、なんにも言えなくなってしまいます。「売りもの」というのは、私自身のこれまでの活動も無にさせる物でもあります。
でも、そんな攻撃も含めて、これまで多くの方々が差別と闘ってきました。そういえば、外国のメディアへの記者会見の場で、質問の時間になった時、一番初めに質問に立った女性が、「これからあなたに嫉妬だとかいろいろな攻撃があると思うけれど、負けないで頑張って欲しい」と言われました。
その通りのことが起こっているのですね。あらゆる差別と闘って来た方々に学びながら、塩村都議には頑張って欲しいと思います。
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