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親に養育されない子どもの自立。

 昨日の続きです。今、子どもをめぐっては、「虐待」が大きな問題となっています。虐待も死に至るような暴力だけでなく、「ネグレクト」または「育児放棄」呼ばれる、親がちゃんと育児をしないことも含みます。そのために教育も受けられず、生きる基本を身に着けられない子どもたちも。

 そんな子どもたちのために「児童相談所」が設置されています。そこで取り組まれる子どもたちは、年々増え、広島市では、一人のケースワーカーの方が抱える子どもは60から80人にも上ると。もう、手一杯でしょう。

 そして、児童相談所に相談が持ち込まれていたのにもかかわらず、その子が虐待死したとなると、一斉に児相が非難されます。非難される面があったにしても、そんな手一杯の状態であることを見ると、それは仕方がないことなのかもと思っていしまいます。

 もっと児相の機能を高め、人を増やすこと。それが子どもを大切にする先進国のあり方でしょう。

 しかし、それだけでなく、今回の例会で知ったことは、児童・子どもというのは、18歳までなのですが、児童として行政が対応するのは、中学生までと。中学卒業後も対応すべきなのだけれど、とてもそこまで手が回らないのが実情だと。例外として、高校に学籍がある間は対応するようになっているが、高校に行かない子は、措置できないのだと。

 今回の会に来られた方で、親が養育できない子どもを二人里子として養育している方がありました。その里子の一人が小学校も中学校もほとんど通わせてもらっていないと。だから、高校に行くには行ったけれど、学力が追い付かなくって、一年で辞めざるを得なかったと。辞めると、もう「措置解除」とされたと。だから、里子でなくなるのだと。

 それでも、16歳の子が一人で生きて行けというのは、あまりに過酷な社会です。大体、住む所、働く所もなく、一人で生活する十分な力があるわけでもなく。

 里親でこれまで育てて来た方は、児相と大喧嘩になったと。それでも、制度上そうなっているのだから切られてしまうのが現状です。その方は、自腹でそのお子さんを支援せざるを得なくなっています。

 今、そんな子供たちは、男の子は建築現場での労働と、女の子はどうしても風俗に流れて行ってしまうと。風俗で働くのは、自分が生きるためのギリギリの手段なのですね。

 私のような所に来る風俗で働いている子たちが、ちゃんと自分を守るノウハウを身に着けているかというと、決してそうではなく、病気、妊娠等で自分をボロボロにしてしまう状況があります。今、私にできることは、病気から身を守ること、望まない妊娠を回避すること、それをきわめて具体的に一人ひとり対応することだけです。

 彼女たち彼らが、最終的には幸せな人生にたどり着けることができるように。そんな子たちの受け入れを作りたいと、奔走されているのが椎葉さんでした。

 でも、それは行政として対応すべきこと。岡山、島根、鳥取などではそれが機能しているのだと。施設に入って支援をすることで、ちゃんと働いて自立出来るようになって行っていると。それらの対応が全くできていない広島で、その隙間を何とかしたいと身をげすっている椎葉さんを、孤立させてはいけないと強く思いました。


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コメント

主人が高校教師なのでよく話題にするのですが、私の高校は、三多摩地域と京浜工業地帯の中間層の中以上の労働者の勉強きらいな女子のための女子高校でほとんど授業がなりたたないまま、夏休みごとに援助交際や望まない妊娠でいなくなるクラスメイトがたくさんいました。高校は勉強できない子のための施設になっており三年間オール2や1でも卒業させるとこでした、高校の先生にしてみれば福祉施設になっていてほんとうに高校教育をやってると思ってなく、大学進学を希望する生徒はほっぽかれて生徒指導がらみで労働組合は壊滅です、また貧困層の子供にもほんとは高校に私個人としては是非ともいってほしいのだけれど、貧困が足かせになり勉強についていけなくなり悪さをしますよね、高校のレベル維持や高校教育のなかみや貧困層なんだけどほんとうにやる気のある子供に行政がお金を出す政策にしないと難しいようです。母校は、キリスト教社会主義の教育のもと、家庭はしっかりしているがやる気のない生徒を集めては、オール2や1の生徒を付属短大に入学させるのだけど、途中やっぱりやる気をなくし風俗アルバイトをして仕方なく望まない妊娠をして子供を抱えたままでもよいから短大だけはださせる方針をとってますが、やっぱりきちんと学齢期にはきちんとしっかり勉強してアルバイトもきちんと選ぶことしないとだめだと思うのだけど、どう思うか聞いてみましたら、絶句してました。あくまでも三多摩の特定の地域の話ですが、きちんと高校でいろんなことを学んでほしいだとおもいますが、親心を悪用し、指導力がある先生を解雇させさらに教育の崩壊をすすませてる学校が三多摩にあるので、河野美代子先生の立場とは違いますが、言いたいことすごくわかります。自分は大学までいけたけど、まわりのクラスメイトは大学いけてません、ご主人が暴走族ややくざやさんの人も多く唖然としてます。

投稿: 愛ちゃん | 2014年5月13日 (火) 09時19分

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