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悲惨な中での「命」の誕生。

 昨日は、一日中、鎮魂の日でした。夜は、いつものジャザサイズの日。でも、テレビ番組が見たい。私もお知らせした「あの日 生まれた命」どうしようと考えて、結局ジャザサイズをさぼって、そしてテレビを見ました。

 産婦人科は命が生まれる所、また、その命を産んであげることができない人も来る所。時には、がんで亡くなる人も。色々、命に係わる現場でもあります。全国の産婦人科の仲間にこの番組のこともお知らせしました。

 どんな時でも、命は産まれます。「生ましめんかな」は、原爆の後の悲惨な現場で、命がけで赤ちゃんを取り上げた「産婆さん」、そして生まれた命を感動的に語った詩です。生ましめんかなの詩に語られた生まれた子は、今も健在で元気に暮らしていらっしゃいます。

 まんが「はだしのゲン」の中沢啓治さんのお母さまは、目の前で夫や息子が焼かれて行くのは、どうしようもなく泣き叫んで見送った後、激しい悲しみの中、畑のそばで赤ちゃんを産みました。この時は、取り上げてくれる人もなく、一人で。その赤ちゃんは、その数か月後、髪の毛も全部抜けて、亡くなってしまいました。これは、はだしのゲンにも描かれている実話です。

 あの3.11に岩手、宮城、福島で生まれた赤ちゃんは100人を越えると。その多くの赤ちゃんたち、今、3才の誕生日を迎える子どもと大人たちのルポは、一日中つらい報道ばかり中で、ほっとさせるものがありました。

 悲惨な現場だからこそ、新しい命の誕生は、みんなに喜びを与えたと思うのです。身内の命日と新しい命の誕生が同じ日と言うのは、それはつらいとは思うのです。でも、赤ちゃんの誕生で救われている所もきっとあるでしょう。

 私の素直な感想としては、番組として、あまりに多くのことが盛り込まれていて、やや焦点がぼけてしまってしまったように感じました。それぞれの悲しみ、喜びはもう少し、もう一度、推敲して作ったら、もっと言い番組になるのでは?と思います。うん?と思う所が所々ありましたので。「後ろめたさ」は、そんなに前面に出さなくともいいのでは?とも思いました。

 もちろん、今回のような日に「亡くなった命」ばかりでなく、いのちの誕生」に焦点を当てた発想や取組みは素晴らしかったと、それは押さえた上でのことです。

 この番組を見て、さわやかな気持ちで家に帰ったら、夫に「今日はあんまり疲れていないようだね。そろそろジャザサイズにも体が慣れて来たのかね?」と言われました。ドキッ!さぼったことは言いそびれてしまいました。でも、さぼってでも見てよかったと思います。後悔はしていません。

 この日だけでなく、これからも、ずっと東北の人たちのことは忘れない、これが一番大切なことだと思います。


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コメント

昨日は、胎盤がやっとながれでて、その痛みにたえながら家事をしたあと横になりながらなやんやかんやしたため、途中からみてまだ痛みがのこっているため途中までしか見られませんでしたが、本当に妊婦さんの家族の温かさがたまりませんでした、臨月まで持たせる大変さ、震災というなかで赤ちゃんを産む困難さは今の私には感動します、赤ちゃんの誕生にはいろんな方々の協力があってこそだとおもいます。赤ちゃんを産むための犠牲も震災というなかで少なくともあったのでは考えます。私は、主人の仕事の関係から、主人は予備校講師もかねているので、その関係から社会運動家でもある、最首悟さんや神津陽さんの著作物や神津さんのみ直接お会いしたことありますが、すごく彼らなり正義感はあり反原発をかたりますが、やっぱり大衆には付き合いずらい側面をもちますが生育歴などの家庭には恵まれておられないなと感じながらも彼らのことはすごく心配です、最首悟さんの星子との対話も読んでみようかとおもいながらも、一般人として、なにか社会運動家の反感を持たれない生き方や言い方もあるのではと考えながらも、主人と出会った組合は、昔の1969年大学生だった方々がメインであまり一般人にはむかなかった側面があるのが流産の原因ではとかんじます。医学的には証明しずらいですが、母体にはかなりのストレスを感じてしまい流れたかも知れない。だから、なにか社会運動家や労働運動家の本当の悩みや嘆きをかんじながら、秘密保健法や治安維持法からつながりありますよとふれました。すごくやっぱり重要な問題をかんじながらやっぱり今は体を休め整え妊娠することのみ考えずに、妊娠維持にも気をくばりたいと存じます。

投稿: 愛ちゃん | 2014年3月12日 (水) 09時45分

お久しぶりです。先生、私もこのドキュメンタリー診ました。観て良かったです。震災・原発関連のドキュメンタリーには、命や命の尊厳を守るため一生懸命な人たちがたくさん出てきますね。私は画面を見つめながら泣いてばかり(悔しさや情けなさや、何よりも感動の涙…)です。
私の身の回りを見回してみても、みんな良い人ばかり、傷みをかかえた人に寄り添って生きたいと願っているのがわかります。
なのに何故この国はどんどん悪くなっていくんでしょうか?市民と政治家や富裕層との「ねじれ」はひどくなるばかり。この国のリーダーは、命と人権を軽く扱い、日本を恥ずかしい国にしています。

そんなふうに怒ってみたり、イヤイヤ!こんなにたくさんの素晴らしい人格の市民が巷にいるんだから、きっと大丈夫!と思ってみたり…。
願わくば、そんな優しい人たちが束になって権力に立ち向かえたらって。
声をあげ続けるしかないんですよね。

投稿: おとぎぞうし | 2014年3月12日 (水) 14時14分

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