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性教育バッシング⑦「性的接触」

 「性交」や「セックス」も使用禁止。思春期の生徒を刺激するからの理由です。まるて゜言葉がりなのですが、でも、巷には、ネットをはじめとして、情報が溢れ返っています。それも、性を単なる遊びや娯楽として描かれるものがほとんどです。性には、当然妊娠や性感染症が伴うものであるということは、すっ飛ばされています。

 それらの情報にどっぷりつかっている若者たちに真正面から情報を伝えたい、それらを知ることによって、賢くなってほしい、賢く行動を選択してほしい、そんな思いで性教育に取り組んできました。

 でも、それらの言葉を使わないようにすれば、若者たちは刺激されなくってすむと思う人たちは、浅はかだと思います。隠せるものではないし、隠せばそれで若者たちが賢くなるかと言えば、そんなものではないのです。

 先日も言った、私たち、性教育に取り組んで来た産婦人科医の集まりは、年に何回か集まり、情報を共有し、合同の調査や発表をし、そしてまた全国に散らばっていきます。

 ある日、その会で若い男性のドクターが「みなさん、一枚スライドを見て下さい。私の小学一年生の娘が読んでいた雑誌です。」雑誌を見開きにして、デジカメで撮ってスライドにしてきていました。それには、

「小学校卒業までにくわえたおちんちんが10本」との見出しがつけられていました。さすが、それを見て私たちもうなりました。そこは東京だったのですが、参加している人から

「おい、今からそれを持って国会に行け。国会で山谷えりこ氏に見てもらえ」

 との声が上がりました。

小学生から、「おちんちんってなめるものなの?」という質問が出て、びっくりしたという話も聞きました。

 そんな情報社会だからこそなのですが。

「性交」や「セックス」や「エッチ」という言葉は使用禁止、代りに「性的接触」という言葉に置き換えられました。

「性的接触」と言えば、キスだってそうですし、それでは、「普通のキスではうつりません」というHIVなどの感染とその予防が正しく伝えられません。問題は、言葉を使わないようにすれば、それで若者たちの行動が正しくなるであろうという、そんな思い込みなのです。「性交」も「セックス」も医学用語なのですがね。

 性教育を、「セックス教育」「セックスを勧める教育」と、意図的に捻じ曲げた人たちや教育委員会から、ここでは、挙げませんでしたが、まだまだ数々の嫌がらせを受けながら、それでもめげないで性教育に取り組む仲間たちがいます。

 私は、「自由に言葉を使ってもいい」所に講演に行っています。講演を聞いてもらえば、その言葉を正しく使うことがなぜ必要なのか分かって頂けますし、リピートして戴いています。

 でも、中学生に「避妊」を教えてはいけないことになっていますので、それは仕方がありません。してはいけないことを話して、攻撃されたなら、そしてこれ以上講演ができなくなったら、その方が損失だから。だから、工夫をします。

 私は、すべての若者が避妊をちゃんと学んで社会人になってほしいと思っています。すべての若者がと言うからには、だから義務教育の段階でと。多くのカップルが子どもを沢山産まなくなった今、避妊はとても大切なことです。今のように、高校だと、高校に行かない人、中退する人は、こんな大切なことを何も学ばないままに社会に出、性を実行するようになってしまいます。知らないまま実行することの悲しさを私はいやというほど見てきています。

 もう何度も言っているように、中学生の妊娠の相手の男性は、中学生か社会人。高校生の妊娠の相手の男性は、高校生か社会人なのですね。

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 これらの私のクリニックでのデータを見ると、学生の間はセックスをしないようにとだけ教えておけばよいというのが間違いだと分かって戴けるでしょうか。社会に出れば、もう誰も教えてくれないのですから。自力で情報を得ようとすると、雑誌やAVからになってしまうのです。だからこそ、学生の間にしっかり伝えておきたい、そう思います。

 次回、中学生へどう工夫して避妊を教えるか、それをお話しして、そろそろこのシリーズもお終いにしますね。

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コメント

私の住んでるところは東京都だから小学生でも援助交際し、感染症になったり望まない妊娠に陥ってしまうることは可能性がある、大都会はかなありうるとおもいます、地方でも都市化がすすんでるところはかなりたあるのではないかとかんじます。また親子関係がこじれて小学生高学年から家出でお金がないから援助交際にはしる。親も補導されても無関心じゃ本当にお医者さんはやってられないとおもいます。問題は小学生から大学生までに性感染症や中絶の費用は親が出すことになるし、治療代や中絶の金額はあなたのおこづかいでは到底はらうことができないからこそ中絶の費用や各感染症の完治までの代金を授業で提示し、じゃああなたはこうならないためにどうしたらよいとおもう?といかけたらいかがですか?というのも私のいとこが実は高校生で三年生の後期に望まない妊娠をして、結婚をしましたが、相手から金銭的DVをうけ三年後離婚し、祖父母は親戚じゅうにその話をいいふらし、祖父母は回りから嫌われ身内から介護拒否をうけ毎月のように振り込みさぎ、いたいけな望まない妊娠をした孫が自分と話をしてくれない、初孫の私が主人を紹介したときに、その話をミサかないもなしに初孫の夫にいったために私とコミュニケーションできないために振り込みさぎを起こしました。本当に中高校生の望まない妊娠はよくない責任が育たないからよくないとおもいます、女の子にはきちんと教えていくべきかとおもいますが、女の子の家族や親戚がしっかりしてないといとこはやってられないとおもいます、本当に援助交際をうけるがわ、しようとするがわ両方に責任がなく押し付けあい、まして中高生はおこづかいや人間関係の乏しさもありその行為には責任が問われるからするときにはきちんとしなくてはいけない、責任がきらいならしないほうがベストときつくいった上で実技の性教育をしてほしい。だが障害者にはそのようなことはできないためにもどかしい気持ちがあります。お金が問題の処理にはかかること最悪の結果は人間関係もこじれていくことを本当におしえてほしい。ブログに投稿している当人を含めた我が家は望まない妊娠から高度生殖医療をおもいっきり体験してます。だからこそ中高生はできるだけ避妊をすべきで将来は女として生活の糧はどうするか、今は生むことは不可能だから生むときまでどう産婦人科にかかるか、現代は晩婚社会だから、産婦人科に常日頃かかることを十代からすべきです

投稿: 愛ちゃん | 2014年1月 9日 (木) 13時45分

お疲れ様です。
世の中の実態と規制しようとする側の認識が違いすぎますね。
我々親が願うことはただ一つ。
正しい知識を身につけてもらいたいということだけです。

投稿: もみじ日記 | 2014年1月10日 (金) 00時40分

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