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性教育バッシング⑧中学生に避妊を教える。

 これも、以前のブログでお話ししていますが、それでも、繰り返しますね。

 『(妊娠の結果は女性のからだが背負うということ、それがちゃんと分かっていないということをしっかり話したうえで)だからこそでもありましょうが、「避妊」が全然ダメ。この中のほとんどすべての人がいつかは、きっと避妊が切実になる時が来ますからね。

 時期はみんな違うでしょう。子どもを何人か産んだ後かもしれない、前かもしれない、間をあけたい時かもしれない、それから今はまだ分からないけれど、この中にも一生性交をしない人がいるかもしれない、それはそれでいいのですよ。みんながしなければならないものでは決してないからね。

 それから今はまだ分からないけれど、この中にも大人になった時に子どもができない人もいるかもしれない。それから、中学生にもなると自分で分かることなのだけれど、人を好きになる時に異性をではなく、同性を好きになる人もいるかもしれない。それはそれでいいのですよ。人を好きになる時に、男は女を、女は男をしか好きになってはならないことでは決してないからね。ただ、同性同士だと、赤ちゃんを産む、妊娠を望むには、いろいろとハンディーがあることも確かだね。

 そんな人もいるかもしれないけれど、ほとんどの人が、いつかはきっと避妊が切実になる時が来るから、最後に避妊の話をしておきますね。

 でもね、実は、皆さんたち中学生に避妊を具体的に話すことは禁じられています。本当は話したい、ちゃんと知っていてほしいけれど、話はできません。だから、数字を上げますね。この数字を知ってもらうだけでも意味はあると思うし、これくらいは話すことを許して欲しいと思うので。

 私が診た10代の少女たちが1000人になった時点でのデータです。1000人のうち、709人に性交の経験がありました。その709人と、相手の男性との間で行われていた避妊法、そしてその中のどれだけが妊娠していたかという妊娠率を調べました。

 女性は19才までだから、高校生が一番多かったけど、相手の男性は、半数以上が20才以上の大人、それから職業で言うと圧倒的に、4人のうち3人、75%が社会人でした。それから、たとえ生理痛で来ても、過去一度でも性交の経験がある人は全部このデータにいれているので、妊娠率は少し少なく出ています。だから、絶対数ではなく、比較を聞いて下さいね。

 一番多かったのが避妊していなかったというもの。その人たちの妊娠率が38%。基本的にコンドームを使っているけれど、使わないこともあったという人たち、実は、今はこんな人たちが一番多いのですね。コンドームを使う人は増えているようでも、使ったり使わなかったり、実にいい加減な使い方をしている。コンドームは、毎回かかさず、性交の最初から最後までというのが、基本なのだけれど。使ったり使わなかったりという人の妊娠率は34%。避妊しなかったという人たちとたった4%しか差がありません。ということは、一回でも手抜きをすると、ずっと避妊していないのと同じようなことになってしまうということですね。

 それから、これも増えてて、これは絶対アダルトビデオが影響していると思うのだとけれど。アダルトビデオは、もう見たことがある人がいるかもしれないし、これから見る人も多いだろうと思うけれど。A.V.は、性交の仕方を学ぶものではありませんよ。あれは、大人の娯楽として、多くは男性のマスターベーション用に作られている、演技の世界なのですね。

 A.V.の中で行われているのが、射精の時だけ外に出すという、膣外射精。若者たちは外出しと言っているけれど、射精の時だけ外にだしてもダメなのですね。その前にいくらか粘液に混ざって精液が出てきます。少しでも精液があると、その中には莫大な数の精子がいるのであって。コンドームを途中からつけるのがダメなのと、同じことになってしまうのです。』

 長くなりました。続きは、明日にまた。避妊に続いて、出会い系サイトのことにも触れますね。

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コメント

コンドームをいい加減に使用してるカップルってたくさんいる以上に、結果論ですが中学生の援助交際率や社会人の彼氏がいる率がこんなに高いとはしりませんでした。そんなに千人近くいるってすごくびっくりしてます、本当にピルも使うことをありきな世界なんですね。援助交際や風俗業界への低年齢就労や出会い系サイトって本当に困ったことなんだなとおもいます、また金儲けと男性のとんでもない性欲の捌け口になってるのを警視庁24時というテレビ番組でよくみますがやっぱりとんでもないです。家出した中高生の就労先は本当に風俗業界になってるのを目のあたりにしたデータベースなんだとおもいます、そもそもなんで家出をするのかとか本当に背景をきちんと考えられた社会にすべきですよぬ、警視庁24時など一面的に問題をうつしてますが、なぜ家出や性的非行を繰り返すバックボーンがない議論も必要。小さい親子どうしのいさかいから招じてることかもしれませんがいかに少女の立場にたった家出のサポートなどできたらとかんじます。家出の容認ではなくなぜ親はおこってるのかその少女がなぜ不満に思ってるのかをきちんと親子で冷静に話し合えるスペースがほしい。親が子どもを愛してはいないなんてありえないんだから、きちんと頭を冷やして話し合えるスペースを社会がつくらなければならないなと思ってます。中高生の悲しい性の実情は本当にしりませんでした。

投稿: 愛ちゃん | 2014年1月10日 (金) 10時03分

お疲れ様でした。
最近は女性の社会進出の増加と相まって,「女性用アダルトビデオ」が作成されているそうですが,その中では必ずコンドームをつけるシーンがあるそうです。
最後に結果を負わなければならいのは女性ですからね。

投稿: もみじ日記 | 2014年1月11日 (土) 01時00分

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