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性教育バッシング②没収された家族人形

 昨日の「からだうた」、娘に「この歌詞聞いて」とだけ言って、読みました。そしたら、娘は「素晴らしい!!」と言いました。娘は、今、学生をしていますが、実習に行ったのをきっかけに障がいを持った人たちの作業所にボランティアで行ったりしています。

 でも、その素晴らしい!!と言った歌が、使用禁止になったんだよ、と言うと、びっくりして、「どうして?」何がいけんのん?」「わいせつなんだって」「何がわいせつなん?じゃ、どう言ったらいいん?」「どうも言えんのんよ、教えたら、いけんのよ」「ええ?からだを教えたらいけんのん?」

 ここで初めて養護学校で生徒に体を教えるために先生たちと保護者が一緒になって苦労して作られた歌だと言いました。障がいを持った子どもたちには、体を教えたらいけんのんよ、となっていしまいました。誰が?国会議員や都議や教育委員会や文科省が。と、そうなってしまいました。

 七生養護学校に都議たちが産経新聞社の記者と共に乗り込んで没収した沢山の教材の中に、「スージーとフレッド」、家族人形があります。スージーとフレッドは、アメリカのジューン・ハーネストさんという発達心理学の専門家が作成したもので、世界中で使われています。

 私も、クリニックの書棚に両親とお兄ちゃん、お姉ちゃん、それに双子の赤ちゃんの人形を置いています。

Photo  この人形たちには、性器や体毛もついています。いつもは、きちんと下着や服を着ているこの人形たちが、スカートをまくりあげ、下着やズボンをずり下げ、性器をむき出しにして並べられた無残な姿で写真を撮られ、「まるでアダルトショップのよう」と新聞に報道されました。

 以下、昨日紹介した本から引用します。

「障がいを持つ子どもたちにとって、人形は親しみやすく、言葉や絵では理解がむずかしいからだのことを、目で見たり、さわったりして学ぶことができるすぐれた教材です。新聞に載った写真の人形は家族人形で、子どもたちから大人までの各世代の男女があり、性教育のときに出会う人形として、子どもたちに親しまれているものです。「頭はどこ?」と人形といっしょに自分のからだをたしかめたり、からだの名前を知ったり、人形で初めて背中に気づいた子もいます。障がいが重く、表情が乏しい子も、人形のほっぺに手を出してさわって、表情を見せたりします。

 性器のある人形は、本物のからだの代りになって理解を助けてくれます。「この子は男の子かな、女の子かな?」の問いかけで、授業がはじまります。「人のいる所ではパンツはぬがないんだったね。でも、今日はみんなのからだの勉強だから、みせてもらっていいかな?」と人形に断ってから衣服を脱がせ、「男の子(女の子)だったね」と男女の性器の違いを学びます。自分のからだも人形と同じであるとわかっ安心したり、異性のからだのことも学びます。

 大人の人形にはわき毛や性毛、女性の人形には乳房などがあります。人のからだにあるものが自然体で人形にもついていますが、からだや性を学ぶための人形ですから、ポルノとは全く次元の異なるものです。

 月経血がうんちの穴から出てくると思っている子は人形で膣を知ります。また、違和感から性毛を抜いてしまうような子も、大人になると人形のように体毛が生えることを知って受け入れます。」

「性被害にあったとき、その意味もわからず、まして、人に伝えることもできない障がい児が多いなかで、人形で学習していれば、子どものほうから人形を使って表現することができるでしょう(河野注:実際、アメリカでは、性被害にあった子どもに、どんなことがあったのか、人形を使って尋ねることも行われています)有効な教材を子どもの実態に応じて選ぶことは当然のことです。

 写真には無残な姿で人形が並べられていてやりきれない思いがしました。人形そのものよりも、あのような写真の撮り方にこそ、剥き出しのポルノの視線を感じ、記事にした人たちのセクシュアリティ(性に対する考え方)を疑いたくなります」

 

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コメント

スージーちゃんとブレッド君の人形を使って障害児の教育をしなければならないのは特別支援教育のならではの悩みなんだろうなと感じます。スージーちゃんの服をきせたかわいい姿をみせたら和みますね、ただ本当に障害児の教育は発達障害の子どもがふえているときき学校をふやして少人数で家庭的にやるべきだとおもいます。寮にはいりながら学校に通っているお子さんがいるとききやっぱりかわいそうな感じます。本当に障害児の程度にあわせる教育にすべきかとおもいますが性に関する様々問題が成長期に発するから保健体育は分かりやすく理解しやすくする授業を障害児にすべきかとおもいます。また昨年4月末に少子化タスクフォースが作られる前に安倍さんは何らかの謝罪声明をだしておくべきだったかもしれません安倍さんは確か第一次政権の時に、K都議の擁護をしてましたが、少子化タスクフォースを発表するなら日本産婦人科学会に了承をえて、七生養護学校事件への謝罪を同時に発表しておく必要があったのではとおもいます。安倍さんも自分のつらい体験を性教育にいかそうとするなら七生養護学校事件にたいして謝罪声明をだして、七生の教育を 再生させていくやさしさをもっていただければとおもいます。また個人的に感じるのは一般女性35以上は緩やかに卵子の老化が進みますがじつは30をすぎると男性も質が悪くなり、受精はするが着床しにくくなると主治医から伺ったので、一般市民の多くはまだ卵子の老化について卵子だけがわるくなる印象があるのは誤解だとおもうので伝えていければと感じます。本当に安倍さんの七生養護学校への謝罪声明をもとめていく必要と、じゃあ一般男女が今は生めないが将来産めるために必要な教育をうけ将来をデザインできかつ、障害者の女性が様々な性的被害をうけないようにする社会的支援がうまくいくように願いたいです。本当にスージちゃん人形かわいいです。

投稿: 愛ちゃん | 2014年1月 4日 (土) 12時04分

第一次安倍内閣で七生養護学校事件への政府の謝罪声明をもとめていくべきだとおもうし、また少子化タスクフォースの前にその謝罪をやるべきだったと感じます。どちらも大切で障害児の性教育をうける権利、卵子や精子が加齢や環境ホルモンで老化や劣化をして妊娠しずらくなる問題もどちらも大切です。お互いの権利を認めあえたらとおもうのと、卵子の老化が単に問題ではなく男性の問題が解決しないといけない、男性の問題は解決するにはすごくお金もかかり、男性の問題を解決する医師がいなく結局卵子の老化が進んでしまい 妊娠しずらくなることをきちんと性格に伝えられない男社会の性教育はいけないとおもいます。私事でございますが、私も35歳ながらも主人が乏精子症でちゃんと受精し八分割まで育つかわからなかったかと主治医からいわれ、正直少子化タスクフォースは自分たちなりに納得してますが、七生養護学校への謝罪がない安倍内閣は問題視してます。本当に男社会のなかでの共生教育や障害児の性教育や卵子や精子の劣化は伝えずらい半面、第一次安倍内閣でおきた七生養護学校事件は勉強になります。本当に立場をのりこえ、安倍さんやK都議は謝罪すべきだとおもいます。本当にスージちゃん人形かわいいとおもいます。日野市は性教育バッシングが一番始めにおきたとこでいろんな話がはいってきてます、どれも真実味があり自分たちなりに納得し安倍さんへの謝罪などをもとめていくとともに、色々な立場をのりこえ、きちんとした性教育をしなければ日本は崩壊していくのではと感じ河野先生の嘆きが感じます。本当に今月は自分の一生がきまるとともに、七生養護学校事件への学習をつよめていけたらと感じます。

投稿: 愛ちゃん | 2014年1月 4日 (土) 18時06分

最高裁の判例によれば,わいせつとは,「徒に性欲を興奮又は刺激せしめ、且つ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義に反するもの」です。
これはどうみても「わいせつ」ではありません。

投稿: もみじ日記 | 2014年1月 4日 (土) 22時32分

七生養護学校事件以外にも日野市は馬場市政が国分寺や小金井のごみを市民の同意を得ずにうけいれて、石田地区のダイオキシン汚染や東北大震災の瓦礫をうけいれによる放射能汚染が心配です。ダイオキシンや放射能は男性不妊や小児甲状腺腫がかなり他の地区にくらべて増やす結果になりかねないので、今は結婚して小金井にいますがごみをうけいれに反対運動をやりはじめました。小児甲状腺腫や男性不妊は私が関わっている大事なテーマで私のような思いを石田地区の方々にしてほしくないからこそ関わり始めました、仲間と一生に時期をみて石田地区の若い男性の精液検査をしてみようと話し合いをしてみます。日野市は政治的にすごく疲弊してます、自らの妊活の合間にごみ反対運動をしてます。河野先生に日野市の政治的歪みを興味をもっていただいて幸せです。わたしは政治評論家ではありませんが妊活をしていてすごく環境ホルモンや性教育にたいして興味をもつようになりました。本当に河野先生は反原発を唱えているのは 放射能が男性機能を著しく低下させていく原因の一つとしてとらえられてるのは立派だとおもいます。本当に河野先生の専門と私がうけている医療は一見つながりがみえませんでしたがやっぱりどこかで繋がりがあるような気もしました。本当に気が抜けない1月になりますが、河野先生が日野市の問題を興味をもっていたなんてびっくりです。政治的歪みがすごいため日野市は好きではないですが将来が心配です。

投稿: 愛ちゃん | 2014年1月 5日 (日) 09時42分

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