性犯罪の被害者について。④誰かとつながること。
昨夜遅く、被害者本人からコメントを戴きました。その前に、彼女を診察したドクターから彼女が私の文とドクターのフェイスブックの文を読んで泣いたという話を聞いていました。お母さんと一緒に泣いたというこの話は、さらに私の胸を打ちます。
私は、このようなことがあった時、とても一人では対応できませんので、どなたかに繋ぎます。一つは警察なのですが、それでも、いまひとつ、さまざまなことがまつわる時、たとえば、学校が絡んでいる(加害者が被害者と同じ学校に勤務している、または通学しているような)時には、学校の中での適切な機関、または人。広島大学などには「ハラスメント相談室があってしっかり機能しています。単なるハラスメントだけでなく、このような性犯罪の被害についても、ことさら力を入れて相談に乗ってもらえます。
心の傷に対して、学内のカウンセラーに繋ぐこともできます。
もう一つは、やはり法律のスペシャリスト、弁護士さんです。日頃から、話が直接できる弁護士さんと繋がっていることはとても大切です。さまざまな人が心一つにしていろろいな知恵や知識を出し合った時に、とても一人ではできなかったことが出来ることもあります。
弁護士さんであれば、警察と検察に行き、話を聴いてもらうこともできます。今回の場合、一体、何がネックで彼ら四人の男たちが起訴もされないで釈放されてしまったのか、それを単なる憶測でなく、知るこもできるでしょう。そして、検事に対して、証拠不十分はないだろうというような意見をも言うことができるでしょう。
刑事がダメでも、民事ならどうであるかということも考えて下さるでしょう。また、今も続いている彼女に対する嫌がらせに対して、どのようなことができるのかということも。
でも、弁護士さんにお願いできるほど、人脈もお金もない時、これまでの彼女たち母子のように、どうしたらいいかわからないままに悔し涙にくれることになってしまいます。
私は今、地域の弁護士さんに連絡を取っています。いろいろと情報を聞いた上で、何かができるのではと思っています。
最終的には、検察に対して、女性たちの組織で抗議文を出すこと、それらも含めて、さまざまな人たちの知恵を借りたいと思います。
被害者の本人さん、あなたのしっかりした文章を読んで、さらに思いを強くしています。あなたのことはみんなが見守っていますよ。どうぞ、自分を責めることなく、しっかり前を向いていて下さいね。まだあなたへのメッセージも含めて続けますね。
今京都です。とても寒くて、部屋の暖房があまり効きません。温めてくれているのでしょうが、広い窓の冷気がさらに部屋を冷たくします。くしゃみが沢山出ています。今日は駅の真ん前のホテルで、部屋からは、新幹線が見えます。新幹線が通るたびについ見ています。子どもの時から乗り物が好きで・・・。いつか時間があったら、いろいろな列車の写真を撮って回りたいなあと思います。
今から福井に向かいます。もっと寒いでしょうね。
『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。
| 固定リンク
コメント
抗議をされても検察が処分を変更することはまずないと思います。
それよりも,処分保留釈放ではなく不起訴処分がされているなら,検察審査会に申立をするのが一番効果的だと思います。
投稿: もみじ日記 | 2013年12月19日 (木) 20時58分
犯人達がネットやTwitterで被害者の方を誹謗中傷したということですが,それが事実であれば立派な名誉毀損です。
これで再び彼らを告訴することも考えられると思いますが,いかがでしょうか?
投稿: もみじ日記 | 2013年12月19日 (木) 21時44分
福井の中学生です。
19日に先生のお話を聞きました。
寒い中ありがとうございました。
とても勉強になりました。
『先生みたいな人が保険室の先生だったらいいね♪』とみんな言っていました。私もそう思います。
(せめて県内にいてくれたらなぁ…♪)
投稿: | 2013年12月20日 (金) 00時45分
なんということでしょう!被害者の娘さんを誹謗中傷している!許せませんね。なんとか良い方法が見つかればよいですね。なんとかしたい、私にできることはないのでしょうか。福井は寒いことでしょう。先生お体気をつけていただきたいとおもいます。
投稿: | 2013年12月20日 (金) 20時28分
僕が被害にあった彼女に出来る事は、
勇気を持って自分を肯定して立ち上がってくれてありがとう。と言う事。
よく耐えたね。と心で抱きしめる事。
僕は過去の自分を肯定出来ず、ずっとずっと否定していた。
そんな事実は無かったと。
でも立ち上がっている彼女と先生の行動でやっと自分の過去を肯定する事が出来た。きっと同じような気持ちになっている人が沢山いる。
事が好転するよう見守っています。自分も行動します。
投稿: 一般男性(42) | 2013年12月20日 (金) 21時32分