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中沢啓治さんの映画「お好み八ちゃん」

「シネツイン新天地」で行われていた中沢啓治ウィーク、昨日が最終日でした。最終日の夜には7時から「お好み八ちゃん」の上映とライブ、トークのイベントが行われました。

 「お好み八ちゃん」の映画を見たいと思い続けていましたが、やっと昨夜に見ることができました。

1_2 沢啓治さんが書いた漫画は「はだしのゲン」だけでなく、沢山あります。それらは、「中沢啓治平和マンガシリーズ」全17巻に収載されています。これらに一貫しているのは、「やさしさ」。中沢さんそのままのやさしさに満ち溢れています。

 「お好み八ちゃん」、その主人公は、ぐすでのろま。ぐずでのろまの彼に、回りの人たちはあくまでも優しいのです。

2_2  映画「お好み八ちゃん」は、中沢啓治さんが脚本、製作、撮影、監督、すべてを行ったただ一本の映画です。広島のお好み焼きがたっぷり出て来るのもうれしいです。中沢さんが訴えたかった原爆、平和、カープへの思いなども盛り込まれています。人情溢れる喜劇で、見終わった時、ほのぼのと心が満たされました。

 中沢さんは、戦争や原爆への激しい怒りと共に、こんな優しさを胸に秘めた、ほんとうに素敵な人だったと改めて感じました。

 前夜の一周忌の食事会に奥様のミサヨさんら聞いたことです。「はだしのゲン」を英語に翻訳したアランさん、その講演が杉並区の中学で行われるという、その前日に突然キャンセルになったと。そもそも講演をしてほしいと言うのは、学校側から来たことなのに、そして、いろいろと打ち合わせもしていた挙句の前日のキャンセルです。

 キャンセルを伝える校長は、しどろもどろだったと。やはりあちこちで活躍している勢力があるのですね。先日は広島県の三次市で学校の図書室から「はだしのゲン」を撤去せよという申し入れがあったと報道されました。

 この名作「はだしのゲン」は世界に向けて飛び立っています。その発信元の日本でこのようなことが行われている・・・。まだまだ気が抜けません。

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コメント

私の出身中学にじつは中沢先生の漫画全集おいてくださいと司書教諭に頼みこんで全巻読破しました。東京都日野市大坂上中学です。いちばん好きだったシリーズはお好みはっちゃんです。感動したのを覚えて大学では図書館司書の資格をとりたいと思っていたころとです。本当に中沢先生の作品は原爆ばかりではないし、青少年にはよい面が見られる漫画もあります。原爆ばかりと思ってる偏見はやめるべき、道徳にもなります。集団就職の話も出てくる漫画もありかなりおもしろい漫画家さんだとおもいます。昭和史がメインですが、日本史の授業だけでなく道徳にもつかえます。

投稿: 愛ちゃん | 2013年12月21日 (土) 12時48分

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