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妊婦さんもインフルエンザのワクチン接種を!!

 インフルエンザのワクチンをいつ接種するか、いつも考えます。有効期間は約3ヵ月。私のクリニックでも、ちょうど流行の頃に期限切れになって、インフルエンザに罹ってしまったスタッフもいます。

 以前から患者さんの予約の受付はしていましたが、11月6日から接種を始めました。ちょうど昨日、広島市内の定点観測でのインフルエンザの報告があったと医師会の検査センターからお知らせがありました。

Photo 上側のワクチンは、妊婦さん用。防腐剤の入っていない物で、一人分ずつのシリンジになっています。下が一般用。二人分ずつのバイアルになっています。

 特に妊婦さんは、ワクチンをうっておきましょう。妊婦さんがインフルエンザに罹って高熱を出すと、子宮の中の赤ちゃんは、それ以上の高熱にどっぷりつかってしまいます。大人でもずっとお風呂に浸かり続けていると、のぼせてしまいます。お母さんが熱を出すと、赤ちゃんは、熱い羊水に頭まで浸かっていることになります。だから、できるだけ早くお母さんの熱を下げることが必要になります。

 熱が出ている方の胎児の心音を聞くと、ものすごく速くて、数えるのも難しいくらい。1分に200以上の心拍数になっていることもあります。このまま続くと、赤ちゃんの心臓が弱ってしまいます。

 インフルエンザなどの熱を出す病気にかかった場合、妊婦は薬が飲めないから、熱が出ても病院に行かないで家でずっと寝ていたと、後で教えて下さる方がいます。赤ちゃんが無事かと心配です。妊婦さんがもしも異常なことになったら、早く病院に行きましょう。妊婦でも飲めるお薬が用意してありますからね。

 インフルエンザのワクチンは、胎児への副作用は認められていません。ワクチンをうつと絶対にインフルエンザに罹らないかというと、そうではありません。でも、軽症ですみますからね。

 妊婦さん用のワクチンはたっぷり予約していますので、他の産婦人科で健診を受けている人で、ワクチンの接種だけの希望の方でも大丈夫ですよ。あらかじめそうお電話をしてからいらっしてくださいね。

 それから、妊婦さんの家族も接種して下さいね。家族がインフルエンザに罹って妊婦さんにうつすことがないように。

Photo_2 東京に行った時、ちょうど孫の晩御飯でした。ママが作った小さなおむすび。すごーい!こんな小さいの、よく作って!これとやはり小さく切った卵焼き、ヒジキと人参の炊いたの、それにほうれん草と鳥肉の入ったおかゆ。手作りの御馳走を猛烈に食べていました。

 翌朝の朝ごはんはみんなでリンゴと柿とブドウと数種類のパン。ブドウは孫にとって初体験でした。初めての物は慎重になります。はじめは口に持って行っても食べなかったのが、他の物が全部なくなってしまうと、それもつまんで食べました。そして、いよいよ何にもなくなると、立ち上がって、アッと思う間もなく、私のお皿にあるパンを取って食べましたよ。

 子どもがよく食べてくれるとうれしいですね。それを思い出しました。小柄だった孫も、よく食べるようになって背も伸びて、ほっぺもふっくらしてきました。良く食べて、よく歩いて、愛情を一杯に受けて、とても健康に育っています。

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コメント

うちの娘も昔は食が細かったのですが,最近はしっかり食べるようなったせいか背も伸び,もう妻を追い越そうとしています。
子どもは良い物をしっかりと食べることが大切ですね。

投稿: もみじ日記 | 2013年11月 9日 (土) 15時28分

もみじ日記さま
そうなのです。でも、大人社会の反映で、子どもや思春期の人たちまでダイエットしているのが、すごく問題です。育ちざかりの子どもたちは、しっかり食べなければ。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2013年11月10日 (日) 08時04分

 自分は4年前、新型インフルエンザが猛威をふるっていた頃妊婦でしたが、シビアな卵アレルギーのため、どの医師からも(内科医、産婦人科医2名)「何かあったら責任が取れないので、インフルエンザワクチンは接種できない」と断られました。

 なので、「必ず接種を」というのは難しいです。

投稿: ちらかし魔 | 2013年11月10日 (日) 17時33分

産婦人科でインフルエンザの注射を受けられるなんてはじめてききました。わたくしごとですが、採卵まえに仕方なく職場が医療生協診療所の訪問介護事業所なのでしかたなく地域の医療生協診療所に出向いて採卵に備えました。すごく無知でした。本当に産婦人科でしてくれる場合があるとは知らず驚きでした。妊活情報誌にはインフルエンザ注射は病院でやってくれるとはかいてません、現場の先生のブログでしったのは驚きです。健康管理をして頑張って移植にそなえたいとおもいます。

投稿: 愛ちゃん | 2013年11月11日 (月) 22時13分

ワクチン接種には、いつも悩みます。記事を読ませていただき、悩んでいることについて、教えていただきたく、書かさせていただくことにしました。お返事をいただけましたら、大変ありがたいです。
私は今、不妊治療中なので、一通りの抗体について調べました。風疹はバッチリ抗体があり、先生からお墨付きをいただきました。しかし、B型肝炎の抗体はありません。
これから、ホルモンを調整し、顕微鏡授精をする予定です。一回目は、ゴールデンウィーク明けに行うと思います。いつ妊娠するかわからないなかで、ワクチン接種はしない方がいいのでしょうか。肝炎のワクチンは複数回接種なので、妊娠すれば、つづけない方がいいのでしょうか。

投稿: みほ | 2014年3月 4日 (火) 18時13分

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