被爆証言の多言語化
夫に電話があって、一緒に友人との食事に出かけました。長年の友人は、長谷邦彦さん。元、毎日新聞の記者で、夫の一年先輩。共に、広島支局で働いた方です。
長谷さんは、2003年新聞記者を辞した後、京都外国大学のメディア論の教授となりました。ゼミでは学生たちがメディア作品を作ります。そこで、学生たちが被爆者の証言を聞き、それのメディア作品を作ります。ビデオ班は、「被爆者の声を多言語で発信」を課題に、さまざまな言語に翻訳して字幕化。ユーチューブに載せ始めました。
ここに 京都外国語大学の広報があります。その広報から飛んで、学生たちがYou Tubeにのせている被爆者の証言です。
この証言は、「peacekun1008」の名で、計8本の動画としてアップされています。英語、中国語、イタリア語に翻訳し、字幕をつけています。しかし、その再生回数は、決して多くありません。
長谷さんは、次々と体験を語ることができる被爆者が、高齢化し亡くなっている今、その体験を若い人たちにつなぐこと。そして、その体験の継承を、日本国内だけでなく、世界の人々へ、と考えます。新聞記者時代、たくさんの被爆者に会い、その体験や思いを記事として発信してきても、それは国内どまりだったと。その意味で、学生たち若い人たちの活動を支援して来たと言われます。
そして、その活動は、国連の軍縮部の活動とつながります。
次回、国連の被爆証言の発信について話しますね。
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コメント
元毎日記者長谷さん!懐かしいお名前に接し
40年前にタイムバックしました。とかく粗野を売り物にしていた昔の記者とは違った、温厚でつつしみ深い
ジャーナリストでした。チャンスの折、よろしくお伝えください。
投稿: 無冠の諦王 | 2013年10月12日 (土) 19時58分
なるほど,それはコロンブスの卵ですね。
わざわざ広島に来ていただかなくともよいのですから。
でも,これを「クールジャパン戦略」に入れる気は,AKBの総帥の家でご飯を食べた総理には毛頭ないでしょうね。
投稿: もみじ日記 | 2013年10月12日 (土) 21時02分
「だしのゲン」と同じように、他言語化は大切なことですね。
ネットは、検索でいかに上位に表示されることで、見る人も多くなると思います。
でも、残念ながら、このタイトルでは難しいと思います。
投稿: やんじ | 2013年10月13日 (日) 17時43分