歌舞伎初体験・素直な感想です。
はじめての歌舞伎は「義経千本桜」でした。昼の部と夜の部の通しで一本となるのですが、両方見ることはできません。昼の部だけです。
会場の中は撮影禁止ですので。戴いたチラシから。
まずうなったのは、そののんびりさ。日頃のいろいろな煩わしさを全て忘れて、その非日常の世界に浸かります。昼の部だけで11時から15時15分まで。4時間余り。見るのにも疲れます。途中の休憩にお弁当を食べます。
ツアーで来ている人はお弁当を配ってもらっていました。新歌舞伎座の中では予約で有名店のお弁当も渡していましたが、なんと6000円と書いてありましたよ。私はつつましく、歌舞伎座のすぐの駅で買った天むすのお弁当です。
歌舞伎そのものの決まりとか、せりふの現代語訳とか、あらすじの説明のために、イヤホンガイドを借りて片耳でそれを聞きながら見ました。説明があったので、よく分かりました。
感想を二つ。いろいろとスターが出ますが。でも、他にもたくさんの脇役の方たちが出ます。中でも若手が沢山。とんぼを切ったりの修行を積んで、重要な働きをするのですが、その人たちは名前も出ません。名門の家に生まれた人は重要な役どころができるし、そうでない人は、すっど下積みという、それがずっと生き続けている厳しい世界です。そんなものなので、それをどうこう言うのでなく、私に合うか合わないかと言うだけのことです。
それから、幕によって演じる方が変わります。義経の愛人、静御前。三幕目は、静御前とそのおつきの佐藤忠信の舞踊の掛け合いです。佐藤忠信は、尾上菊五郎。さすが、上品でしっかりした色気のある舞踊やせりふで、うなりました。
でも、肝心の静御前が・・・。えらい老けた静御前だなあと。後で見ると、坂田藤十郎。前の名は中村鴈次郎、その前は扇雀。扇千景さんの夫で、もう82歳です。
人間国宝で、とても大切な人と芸なのでしょうが。でも、私のようなげすな者には、82才の静御前は、どう見ても無理があると思えてしまって・・・。もっと若手で、色気がしっとりあるような人が沢山いるでしょうが、それよりも伝統の芸の世界なのでしょうね。
さすが、終わった時には、疲れてしまって。多分、もう歌舞伎は見に行かないでしょうね。宝塚や、新劇や、四季など、見る人を飽きさせない、そんな世界の方が、私には合っている、そう思いました。すみません。私の素直な感想なので。以上です。
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コメント
ブログを拝見してたら、私はちょうど同じ頃に新橋演舞場で中村獅童さんの舞台鑑賞でした。
彼もお父さんが歌舞伎をやめてしまったので、後ろ盾がなく苦労してるそうで、映画や舞台に活躍の場を広げてます。
さて、初めての歌舞伎鑑賞でしたら一幕見席をお薦めします。
歌舞伎ファンを増やそうと、廉価で一幕だけ見られます。
投稿: takako | 2013年10月30日 (水) 11時49分
そののんびり感が好きな人は好きなのでしょうが,先生や私のように忙しさになれている人間にとっては異次元の世界で,違和感があるかもしれませんね。
投稿: もみじ日記 | 2013年10月30日 (水) 17時04分
takakoさま
丁度同じ時に東京だったのですね。幕見席の販売場所にたくさんの人が並んでいました。どんな席なのかと思っていました。教えて戴いてありがとうございます。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2013年11月 4日 (月) 15時04分
もみじ日記さま
ええ、本当にそうですね。何年か先、仕事をリタイアしたら、そんな楽しみもあるかと思います。いつもありがとうございます。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2013年11月 4日 (月) 15時06分