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「米澤さんの出版を祝う会」

 9月29日、京都で米澤さんの「出版を祝う会」が開かれました。私は広島での講演があって行くことができませんでしたが、出席した関西の仲間が写真と共に報告を送ってくれました。

 沢山の方が駆けつけて、お祝いをしたと。本は大変な反響を呼び、ひと月ですべて売り切れて、今、増刷をしていると。

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 以下、私がその会に送ったメッセージです。

 米澤鐵志さんは、私たちが行っている「8.6.ヒロシマ平和の夕べに」毎年参加し、そして被爆電車に乗り、その時の体験を話して下さいました。毎年、この関連企画「被爆電車と平和教育」は大好評で、被爆電車はいつも満員です。

 11才の少年が満員電車に乗っていて被爆し、その後も過酷な人生を生き抜いたというお話しは、何回聞いても涙なしでは聴くことができません。一緒に電車に乗っていたお母様もその母乳を飲んだ妹も亡くなってしまって。被爆の地獄を見た11才の少年の心中は如何ばかりだったかと思います。

 私は、米澤さんと川一つ隔てた町で育ちました。原爆の廃墟の中で、落とし穴を掘っていると、ぞろぞろと骨が出てきました。被爆直後に生まれた私は、そんな廃墟は知っていても、現実に被爆した現場を知りません。

 米澤さんが体験した、そのお話しはとっても貴重であり、聴く人の胸を打ちます。もう、三度核は使ってはならないとの思いを強くします。でも、その体験を証言して下さる被爆者は、次々と癌にかかり亡くなってしまっています。米澤さんと同じ町に生まれ育ったはだしのゲンの中沢啓治さんも亡くなってしまいました。

 そして、今、米澤さんの「本」ができました。中沢さんが「はだしのゲン」を残したように。今、米澤さんの体験や思いは、子どもたちに広く伝えることができるようになりました。本ができると聞いた時、思わず、ああ、良かった!!とつぶやきました。

 
 米澤さんには、これからも、命の続く限り、みんなに、特に子どもたちにお話しをして上げて戴きたいのです。戦争とはどんなものなのか、原爆の投下がどんな状況を作り出すのか。「あの本の米澤さんだよ、本物に会って話を聞いたよ」。その体験は、一生残り続けるに違いありません。


 今日は、駆けつけたい思いで一杯なのですが、ほかに予定があり、残念です。広島の地から、想いを馳せますね。

米澤さん、どうぞ、これからもお元気で。そして、これからも「8.6.ヒロシマ平和の夕べ」にはお元気な姿を見せて下さいね。

        「8.6.ヒロシマ平和の夕べ」実行委員 産婦人科医
                         河野美代子


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