« 今日から四日間。 | トップページ | リレー・フォー・ライフin広島の始まりです。 »

「チョゴリを着た被爆者」

 昨日は、新屋英子さんの「チョゴリを着た被爆者」の公演会でした。素晴らしかったの一言に尽きます。開演ギリギリに駆けつけることができましたが、本当に行ってよかった!!と思いました。

Dscn5270_1280x960 Dscn5272_1280x960

 まず、韓国舞踊が披露されました。キムミョソンさんとチョウヨンヒさん。キムミョソンさんが躍るのは、「僧の舞」。キムミョソンさん自身、韓国舞踊の一の踊り手ですが、同時に徳島のお寺の僧侶でもあります。丁度今日、午後一時からNHKEテレの心の時代「お大師様に導かれ」で、キムミョソンさんのことが放映されます。

そして、いよいよ新屋英子さんのお芝居です。貧しい韓国の農村から、強制連行されて山口の宇部で働く夫の元へ。食べるものもほとんど与えられず、厳しい労働で痩せこけた夫と共に広島へ。そこで被爆。夫と息子を失います。その後の厳しい生活。それらを85才の新屋さんが、淡々と語ります。胸を打ちました。真っ赤なのは、原爆が落とされたシーンです。大音響とともに再現されました。

Dscn5285_1280x960 Dscn5283_1280x960_2

Dscn5286_1280x960

 お芝居の後には、キムミョソンさん、新屋英子さん、そして司会の河井章子さんの三人による座談と会場との対話が行われました。司会の河井さんは、「韓国の原爆被害者を救援する市民の会」で、沢山の被爆者の被爆者手帳の取得のためのお手伝いをなさっている方です。

 新屋さんは、1989年には韓国、ソウルでもこの一人芝居を演じられました。その時に河井さんは、字幕を映し出す役割を担われました。また、その時の韓国原爆被害者の会の代表は、今の駐広島大韓民国総領事辛亨根氏のお父様でした。そのようなお話しと共に、会場からは、被爆者などから、沢山の発言がありました。

 これまで、なんにも語ることができず、平和公園にも足を踏み入れることができなかったけれど、福島の原発事故を見て、初めて自分の体験を紙芝居にして、語り始めたという方。在日の被爆者で、今語り部をしていらっしゃる方。そして、原爆により43000人もの朝鮮人が亡くなっているのに、今年の安倍首相は、「世界で唯一の被爆国民」と発言したことへの驚き、などなど、本当に貴重な発言でした。

 みなさんが共通して語られたのは、政治の世界では今、韓国と日本はごたごたしているけれど、民間の交流は続いていること。その民間の力は、皆同じ人間と人間・・・今後決して戦争を起こさせないような、そんな力になりうる。そんな言葉が力強く語られました。

 感動のひと時を本当にありがとうございました。

『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。

広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。
広島ブログ

|

« 今日から四日間。 | トップページ | リレー・フォー・ライフin広島の始まりです。 »

コメント

今日産婦人科のAIHと診察から帰ってきて家でひと段落するために、テレビをつけたら僧の舞をする在日朝鮮人のあまさんの番組をNHK教育テレビでやってました。終わりの方を拝聴いたしましたが、元気がでました。こころの時代という宗教番組でしたが、ためになりました。素晴らしい優秀なあまさんで舞もするのかと伺い関心いたしました。

投稿: 愛ちゃん | 2013年9月14日 (土) 14時07分

先生のブログで知り私も行きました。感動の一言でした。

先生がご主人や後ろの席の方と話しているのを拝見し、ブログで、落ち込んでいらっしゃること心配してましたがちょっぴり安心しました。

先生が入って来られた時に「あ、河野先生が」という声が周りで起こりました。嬉しくなりました。先生の味方は沢山居ます。頑張って下さい。

本当に素晴らしいものを紹介して下さり、有難うございました。

投稿: 観客 | 2013年9月14日 (土) 15時12分

私も在日の方の知り合いがいますが,皆さん素敵な方ばかりです。
民間の交流に支障があるとは思えません。
唯一の被爆国を唯一の被爆国民とすり替たり,福島問題が解決しているかのように演説する巧妙さ。
要注意ですね。

投稿: もみじ日記 | 2013年9月14日 (土) 17時55分

日韓条約は、「被爆者」も「従軍慰安婦」も置き去りにして調印されました。米ソの対立の始まりの中、韓国と日本を帯とした防共ラインを設定し、建国のために金が欲しい朴政権を巻き込んだ米の戦略で結ばれた条約です。不平等条約といえども、条約は条約、戦後の日本はここに依拠し「解決済み」で突っ張りました
 戦後の正しい処理をしなかった日本について、独の
シュミット元大統領は、その著書「シュミットの外交回想録」~岩波書店~で「恥と悲しみと悔悟を知らない日本」と痛烈な批判を浴びせています。いま、そのつけが日韓に影を落としています。そのことを庶民の感性であくことなく追求した公演でした。
 

投稿: 無冠の諦王 | 2013年9月15日 (日) 19時48分

愛ちゃんさま
そもそも、韓国で舞踊の名手だった方が、お寺にお参りして、住職さんに見初められたのですね。素敵な方でした。テレビ、見て戴いてよかったです。私は、録画していて、まだ見ていないのです。また、必ず見ますよ。コメントありがとうございました。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2013年9月19日 (木) 09時14分

観客様
わあ、見に来て戴いたのですね。良かった!!です。ブログを書く意義があったというものです。嬉しいです。舞台、良かったですねえ。後のみなさんの発言も。あの舞台を見て戴いていたというのが、とっても嬉しいです。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2013年9月19日 (木) 09時17分

もみじ日記様
どこの国の人でも、同じ人間。人間同士、仲良く暮らして行きたいと思います。こんな当たり前のことが分からない人たちが多くなりました。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2013年9月19日 (木) 09時19分

無冠の帝王さま
素晴らしい舞台をありがとうございました。見に行って、本当によかったです。芝居の前の舞踊もよかったし。中沢啓治さんがいつもおっしゃっていました。ドイツも、イタリアも。戦後の民衆の取り組みが素晴らしかった、日本だけがあいまいであると。その通りですね。未だに苦しんでいる外国人被爆者、何とかしなければ。個人的な支援だけでなく、国として取り組んでもらわなければなりません。こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2013年9月19日 (木) 09時23分

はじめまして、4月から毎日文化センター広島に着任しました鈴江と申します。新屋英子さんの一人芝居に行けなかったので、河野さんのブログを読ませていただきました。「『はだしのゲン』を英語で読む」講座も秋から再開いたします。引き続き柏博子さんの担当です。

それ以外でも一度、河野ご夫妻にお会いしたく思っております。ご主人は覚えていらっしゃらないと思いますが、20年前に大阪本社地方版編集におりましたので、広島面の編集で電話でお話したことがあります。よろしくお伝えくださいませ。いま中島町に住んでおります。また電話させていただきます。

投稿: 鈴江康二 | 2013年9月19日 (木) 17時17分

鈴江康二さま
コメントありがとうございます。「はだしのゲンを英語で読む」講座、ほんとうに楽しく過ごさせて戴きました。コツコツと進んで、とうとう全10巻の最後に、中沢さんをお迎えすることができて、感慨深いものでした。また始まるとのこと、多くの方に受講して戴きたいですね。中島町にお住まいなのですか。同じですね。いつか、お会いできることを!!こうのみよこ

投稿: こうのみよこ | 2013年9月22日 (日) 08時08分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/205567/58188464

この記事へのトラックバック一覧です: 「チョゴリを着た被爆者」:

« 今日から四日間。 | トップページ | リレー・フォー・ライフin広島の始まりです。 »