同じお題で「両親の呼び方」・マミーダディー。
もものすけさん、ごめんなさい。15日、同じお題で書く「両親の呼び方」。
二日遅れで、参加させて下さい。すみません。
私の両親の呼び方なんて、何ていうことはないのです。ふつうにお父ちゃん、お母ちゃんから、大人になると、いつからかお父さん、お母さんで。子どもからはパパ、ママといまだに呼ばれております。孫からは、ジージ、バーバでしょうね、きっと。こんなことは、他人にとっては、面白くないのですね。
それで。
もう、かなり前の話です。私の所で、とても事情のある子が産まれました。事情があり過ぎて、養子縁組も無理で、施設にあずかってもらっていました。施設に会いに行くと、すくすくと育ててもらっています。いつもその子のことが、とても気になっていました。そんな時。
あるアジア系のアメリカ人の夫妻が、親に育てられない子がいたら、養子として迎えたいと来られました。そこで、とても事情があるのですが、と、その子の話をしました。すぐに施設に会いに行かれ、何回も会いに行き、そして、週末に家に連れて帰るようになって。
また施設に帰った時に、施設の職員の方に叱られたのですって。そしたら、その子が「マミー、ダディ―」と言って泣いたのだそうです。つらい時、「おかあちゃーん」言って泣く、その対象がそれまでなかった子です。その子にとって、初めて呼ぶ相手ができました。「マミー、ダディ―」と。その話を聴いて、私は泣きました。
そして、再度その子の出生について話をし、それでもいいのかと問う私に、その夫妻は、「私たちは、この子にフォーリンラブです。もう、この子のその事情については、これ以上、話をしないでください。」と言われ、そしてその時点で、特別養子縁組の申請をしました。一年後、家庭裁判所の厳しい審査を経て、その子は晴れてご夫妻の子になりました。
その子は、もう大きくなっているはず。きっと、今もマミー、ダディーと呼んでいるでしょうね。
東京で、金魚のアート展に行きました。まだまだ暑い日々。涼しい写真をどうぞ。
水槽の中に、万華鏡が作られています。万華鏡の向こう側に金魚が泳いで来たら、幻想の世界になります。まだ沢山写真を撮ってきたので、そのうちに・・・。
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コメント
お題へのご参加、ありがとうございます!
「お父さん、お母さん」って呼べる人がいるって幸せなことなのですね。
養子縁組した赤ちゃん、「マミー、ダディ」と一緒に幸せになれてよかったです!!
投稿: もものすけ | 2013年8月17日 (土) 07時20分
そう云えば「お母ちゃ~ん」って泣いても「お父ちゃ~ん」とは泣かないみたいですよね。
なんか損じゃの~って感じますw
投稿: ⑦パパ | 2013年8月17日 (土) 11時11分
今回の「お題」
いろいろ面白いお話はありましたが,河野先生のお話が一番深い。
さすがです。
投稿: もみじ日記 | 2013年8月17日 (土) 16時16分
こんばんは。特別養子縁組のいい話、心暖まりました
我が豚児が小さなころ、夏休み、放課後、祝日里親と勝手に働くお母さんの子どもを預り、手弁当で世話してました。発達障害児のやらかすことに、近所さんにコメツキバッタのように謝ったことがなつかしいです。
その子は立派な学生になりました。
お母さんには感謝の言葉はありませんでしたが、ぼうずくんは、私を見かけると、にっこりと会釈してくれます。たったそれだけなのに心がふんわりします。
投稿: あらやん | 2013年8月17日 (土) 22時17分