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松江市教育委員会「はだしのゲン」禁止。

 大分の田舎で、親戚づきあいをしたり、具合の悪い母の食事を作ったりしていて、テレビのニュースも見ず、新聞も読まないで、世の中から少し離れていました。昨朝、広島ブログの工場長さんのブログを読んで 、もう、びっくり。あわててネットで検索をしたら、沢山のメディアが取り上げていたのですね。

 松江市の教育委員会が、「はだしのゲン」を小・中学校の図書室から、閉架したと。要するに、図書館から撤去して倉庫にしまいこみ、自由に子どもが読めないようにしたのだと。

 その表現が過激だと言う理由をつけていますが、その背景には、過激な右翼団体、在特会が執拗にねじ込んでいたということがあったのだそうです。

 「はだしのゲン」を図書室から撤去させようという彼らの動きがあることは、知っていました。しかし、教育委員会が指示するなどと、初めて聞きました。今、沢山の言語に翻訳されて、世界中に飛び立っている「はだしのゲン」です。

 松江の子どもたちだけが、読むことを制限されるなんて。そう、松江市には、日本中で、唯一県庁所在地に原発を抱えています。中国電力のおかげで、立派な建物が沢山建っています。そこの教育委員会が、ゲンを制限しました。

 その構図が、あまりに分かりやすくて。

 おそらく、松江教育委員会は、それとこれは関係ないと言うでしょうよ。関係ないはずがありません。

 教育委員会は、子どもの力を馬鹿にしていると思います。子どもたちは、さまざまな情報に接して、自ら考え、成長していきます。原爆に合うということは、こんなこと。戦争とは、人をこんなに残虐にするもの、そんな情報を中学生にも与えてはならないなんて、なんと子どもを馬鹿にしているのかと思います。

 私も参加した「英語ではだしのゲンを読む」講座には、小学4年生のゆりえちゃんが参加していました。全10巻読み終わって、講座が終了したときには、ゆりえちゃんは6年生の終わりになっていました。小学生でも、何の問題もなく、この漫画を読みこなしました。

 広島市は、平和教育の教材として、「はだしのゲン」を使っています。松江市は、子どもに読ませないようにしました。

 その昔、私の「さらば悲しみの性」を悪書指定した教育委員会がありました。その県では、子どもたちに読ませてはならない本になってしまいました。一方では、図書館協会の推薦本になりましたし、多くの学校が教材としていましたが。

 この動きが、在特会の働きによって、もっと、全国に広がってしまうのではないかと、恐れます。 一方では、ヘイトスピーチ、朝鮮人や中国人を本当に馬鹿にして、死ねなどというデモをしたりする好戦的な人たちが、はだしのゲンをつぶそうとしています。

 はだしのゲンは、人を差別することの罪を知り、戦争を否定し、平和を願う人になってもらうために、必要な本と思います。

Dscn1685_1280x960 昨年行った、島根原発。私が子どもの頃泳いでいた美しい海が原発に占領されてしまっていました。

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コメント

8月6日に汚い言葉を吐き捨てながら、ヒロシマの街を行進していましたね。
それを見て、とても気分が悪くなりました。
今の日本のリーダーは、「希望」が入っていないパンドラの箱を開けました。
当然に、そこには魑魅魍魎が湧き出るでしょうね。
自民党が憲法を変えることは、第9条だけでなく、公の秩序とか理由に言論統制や今回のように都合の悪いものを禁止するためですね。
それを先駆けているだけでしょうね。
アメリカに追従するとこうなるのは、当然かもしれません。
エジプトでは、一般市民が武器を持たない人が、簡単に大量に殺されています。
モスクを拠点なんて書かれていますが、モスクの中には死人とけが人と女性と子供が、飢えていてけが人は治療はできなく。モスクから出ると殺されます。
そんなエジプト軍を資金援助しているのがアメリカです。
アメリカの国民が納めた税金で、一般市民のエジプト人が大量に殺されています。
民主主義を弾圧するエジプト軍の政権は、アメリカの後ろ盾があります。
これは、かってのイラクのフセイン政権と同じですね。
アメリカ大好きな今の自民党政権が、同じように民主主義を弾圧しても不思議ではないですね。
原爆を持ちたい人達、原発を推進したい人達にとって邪魔ものは消し去る。その手先があの人達なのかもしれませんね。

投稿: やんじ | 2013年8月18日 (日) 02時26分

 松江市の教育委員会が、「はだしのゲン」を小・中学校の図書室から、閉架した。主人と話をしました。何とも、、、、父の頃から、今は、その孫たち、 友達 その子供たち 関係ありですから、とても複雑な思いがあります。
 
 貴姉が仰るように、子供たちの力に期待します!!

投稿: Mi-Ha | 2013年8月18日 (日) 07時35分

思春期に連載されていた「はだしのゲン」を読んでいました。
読んで、そこにエロとかグロの感情は芽生えず、ただ単に怖いものだと感じていました。
当時の少年のエロといえば「ハレンチ学園」ですね。
今の少年少女漫画の方が、エロとグロが満載です。
心ある市民や教育委員会が、問題にするのはこちらの方ですね。
中沢さんが亡くなるとこんなことが平気で行われ、それを簡単に認めるのですから、これから被ばく証言をする人がいなくなると、平和公園の資料館も閲覧禁止になってしまいそうですね。
「はだしのゲン」を読んで、エロとかグロと感じる人は、前に流行った脳内メーカーで見ると、脳の中身がエロとグロだけしかないのでしょうね。

いじめ問題が見えない教育者や大人には、「はだしのゲン」の本当の意味や伝えたいことは理解できないかもしれませんね。
テレビのように、前後は関係なく一部だけを取り上げることしかできない、読む力の無い人が増えているようですね。

こんな大人が、中学生を妊娠させる大人なのかもしれませんね。
以前のブログのコメントで、中学生を妊娠させるのは中学生の男子だと勘違いされていた人がいましたが、多くは社会人なんですよね。

投稿: やんじ | 2013年8月18日 (日) 13時00分

私は松江市に抗議します。
絶対に許されない愚行です。

投稿: とくめい | 2013年8月18日 (日) 22時05分

私もたまらずブログに書かせたいただきました。
子どものころ神奈川県で育った私は,「ゲン」を読んで原爆の悲惨さを知りました。
全国の子どもに読んでいただきたいと思います。

投稿: もみじ日記 | 2013年8月18日 (日) 23時24分

全国に広げたい考えのようですね。
フェイスブック等で流れているリンク。
松江市議会の陳情の審議について
http://www1.city.matsue.shimane.jp/gikai/gian/teireikai24-9/gikai-d49.data/chinzyou46.pdf

陳情を出した中島康治氏のブログ

http://ameblo.jp/tinmiena/entry-11336682660.html

http://ameblo.jp/tinmiena/entry-11364068662.html

http://ameblo.jp/tinmi ena/entry-11382889012.html

http://ameblo.jp/tinmiena/entry-11427709052.html

投稿: 姫野 | 2013年8月18日 (日) 23時56分

はだしのゲンの規制はもちろん反対です。

しかし、これが在特会によるものかというと、首をひねらざるを得ないですね。
彼らにそんなロビー活動能力があれば、地方議員のひとりでも出しているのではないでしょうか?第一、彼らのHPでそのことに全く言及していないのが疑問点です。

というより、当初の「歴史感云々」は「陳情」ですから、首謀者が松江市議会になんのコネクションもないことは明白です。(あったら「請願」にできるはずです。)

ただ、今回の件で希望が持てるのは、松江市教育委員会の処置が、いわゆるネット保守と呼ばれる比較的若年層の方からの評価が芳しくないことです。
反対の根拠は各人違いますが、「なんでも規制すればいいってものでは無い」ということのようです。

それより、今回の事態を招いたのは、子供たちからエロ、グロ、バイオレンスを徹底排除しようとする「無菌室主義」ではないでしょうか?
汚いもの、嫌なもの、乱暴なものを排除して「健全な」子供を育てましょう、の延長ではないでしょうか?

そういう意味では、やんじ様の言い様は少々問題があるように思えます。

例えばこうです。

やんじ「はだしのゲンを規制する前に、今の漫画の表現を規制せよ!」
教育委「いいですよ。今の漫画「も」併せて規制しましょう。」

となるだけの話です。


やんじ様が今の漫画を規制しようと思っているとは思いたくはないのですが、「心ある市民や教育委員会が、問題にするのは」という書き方からは一定レベルの表現規制は是とされる、と考えていると取られかねません。
そして表現規制を是とする場合は、「はだしのゲンは過激な表現が多いから規制」という今回の裁定に一定の正当性を与えてしまうのです。(何を過激とするかの基準が各人違うため)

ざっくり言うと、今回の件では世の中のパターンは2つしかありません。
1.はだしのゲンもハレンチ学園も規制されうる社会
2.はだしのゲンもハレンチ学園も自由に読める社会
です。

そして私は2.の社会を取ります。

やんじ様、きつい物言いになってしまって申し訳ですが、はだしのゲンを自由に読めなくなることに反対なのは私も同じです。
戦争を(原爆を含め)綺麗なものとしてしか描けない、そんな環境で育つ子供たち。実はものすごく恐い
ことではないでしょうか?

子供たちは確かに残虐なもの、下世話なものも好みます。でも、同時に確かな知性を同時に身につけることもできます。

松江市教育委員会に言いたいのは
「もっと子供たちを信じて下さい」
ということです。

投稿: めかちゅーん | 2013年8月19日 (月) 20時27分

わたくしが小学6年の時、はだしのゲンのアニメが市内で公開されましたが、親に行くことを許されませんでした。親は海軍の将校の娘でした。

大きくなり、自分が働いた金でビデオを借り、コミックを買いました。図書館でタダで触れるよりも、ずっと自分の血肉になりました。本当に大事なことは、大人にあてがわれなくとも子どもが自分で選びます。
マンガアニメオタクのうちの子どもときたら、一流のアニメーターがはだしのゲンの製作に関わっていたという視点から鑑賞してます。中沢さんの一流の画力と日本のマンガの文化財という視点を持って読んでおります。
親のおこぼれで見ていた子どもが、中沢さんの誠のメッセージに気づいたのやら。

さらば悲しみの性しかり。高校の先生達は、一部の悲劇的なシーンしかよみきかせませんでしたが、納得出来ず、当時の時給の3時間分の金をはたいて自分で買いました。そして河野先生のメッセージをしかと受けとりました。残念ながら本は読み返し過ぎてボロボロになりました。

子どもの知性は大人の利害なんかに毒されるほど安い物ではないことをどうか信じて下さいませ。

投稿: あらやん | 2013年8月19日 (月) 23時26分

私は、子供達の読む力・理解する力・判断できる力そして精神的なものを考慮しての規制はあってもいいと思っています。
これらの力が、十分に養われたなら、子供達を信じて自由に読めるようにする必要はあると思います。
私は、読書を規制することがどうのこうのでなく、「はだしのゲン」を規制することが問題だと思っています。
「はだしのゲン」が世に出て40年以上たち、学校の図書館で読めるようになって、何十年も経っています。いまさら「過激な表現がある」という理由が成り立たないと思います。とってつけたような言い分です。
図書館に導入する時点での判断なら、まだ理解もできます。
恫喝されたからでないとは言ってますし、その問題になった部分ではない、違う部分といってます。また、原爆関係でなく、憲兵の暴力シーン等のことだとマスコミは報じています。
中沢さんは、原爆も放射能も戦争も批判されています。
憲兵の暴力シーンは、戦争になったら、相手国だけでなく、自国民もその犠牲になりことを表現されているのではと思います。
戦争時の、人の狂気です。
子供達が勝手に読むには、暴力の場面があり不適切だといってますが、そもそも、この「はだしのゲン」は、小学校の3・4年生以上の読者を対象にしていただろう少年漫画に連載されたものです。
子供達が、一人で読む漫画本です。
中沢さんは、それを承知で、どのように描くのが良いかと考えられていると思います。
真実をありのまま描くことは子供達に影響が大きい、かといって伝えるべきことは伝えなくてはいけないと。
原爆で全身火傷した人や、皮膚が爪からぶら下がっている場面は、柔らかく書かれていると思います。
暴力シーンでも。今の子供達が読んでいる漫画より、遥かに柔らかく書かれていると思います。
「はだしのゲン」が、今の子供達の読む漫画に比べて、はるかに過激で、リアルだからという理由でもないと思います。
過激かどうかは、個人の判断で違うでしょう。
注目を浴びたいから過激に描く人もいるでしょう。
そんなのは過激だからと規制する必要はあると思います。
でも、「はだしのげん」は、過激さでなく、戦争の悲惨さ・悲しさ・むごさ・怒り・憎しみや人の狂気と原爆の非人道性を伝えることが目的で、過激さを抑えて子供達が読めるように描かれています。
真実は、この漫画の数千倍も過激だったのではないでしょうか。
この漫画を読んで、過激だと判断すること自体、戦争や原爆から目を背けているように感じます。
恫喝に屈していない言い訳として「過激」を利用しただけだと思います。
それと原発を立地している自治体には、放射能を取り上げる本は、できるだけ子供達に読んで欲しくない。情報を伝えたくないという思いもあるのではないでしょうか。
多くの人は、本の規制を問題しているのでなく、「はだしのゲン」を規制したことを問題にしています。

投稿: やんじ | 2013年8月22日 (木) 06時12分

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