暑い熊谷での講演でした。
昨日は、もう、暑ーい熊谷で講演をしてきました。
お盆休みに入る日と言うのに、たくさんの方たちが来て下さいました。ありがたいことです。講演は、時間目いっぱいしましたが、本当にお話ししたいことがいっぱいあって、話し切れなくって少し残念でした。
全国あっちこっち行っていますが、どこも性教育に情熱を燃やしている方たちが沢山いらっしゃいます。このままではいけないという憂いている方たちも。講演の後、質問が出ました。
その方は、中学の教師で、私の講演を25年ぶりに聴いたのだと。そして、25年経ってもなんにも変らないと。どうしてなのか、どうしたらいいのか、という質問でした。
私は、なんにも変らないとは思っていないと答えました。変わっていないのではなく、ますます悪化していると思っているのです。少年の性行動は、ますます低年齢化しているし、援助交際やら、性風俗で働く女性の低年齢化も、そして性感染症の広がりなども。
世界的に、これだけ豊かで、識字率も高いこの日本が、なぜHIVの感染が増え続けているのか、それは世界の不思議になっているのですね。
そんなことを考えると、悪化していると思わざるを得ないと。そして、それはやっぱり教育の責任と思うのです。性教育が全く進まないどころか、後退している状況の中で、いわば当然なかもしれません。
そして、教育が進まないのは、やはり政治のせいだと思います。政治が文科省を動かしているわけですから。そして、性教育に反対するグループが、金も力もあって政治を動かしているのですから。
私、コツコツと続けてきましたが、そして話せば、みなさん分かって下さるのですが。やはりこれも「負けて」いるのですよね。少しずつでもともに歩もうとする方たちが増えて、そして実践なされることを本当に心から望みます。
講演の後、スタッフのみなさんと、近くのイタリアンのお店で食事会兼、お話し会をしました。困難な状況でも、みなさん頑張ろうとしていらっしゃいます・・・。
それから、会場は、熊谷の駅ビルの中の会議室を二つ合わせて行われました。この駅の中には、行政の男女共同参画室や、保育所、クリニックなども沢山あって、とっても魅力的なビルでした。駅に保育所があるというのは、いいですねえ。
ビルの中の保育園の入り口の写真と、右の写真は「ティアラ女性クリニック」です。そのクリニックを見学させていただきました。写真に写っている中山先生と、ほかに4人の女医さんが持ち回りで日曜日もずっと診療しているのだと。
待合室が、一般向けと若者けとの二つに分かれていました。若者は、ここの机で本を読んだり、勉強したりしているのだそうです。広くて、美しくて、素敵なクリニックでした。若者が行きやすい産婦人科、全国にもっともっと増えるといいですねえ。
今回の講演を企画して下さった、埼玉の皆様に感謝申し上げます。。
『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。
| 固定リンク
コメント
お疲れ様でした。
私のいとこが埼玉県越谷市で内科のクリニックを開いておりますが,同志を集めて日曜日も休みなしで診療しているそうです。
ティアラ女性クリニックの皆様といい,地域医療を支える皆様の高い志は本当に素晴らしいと思います。
投稿: もみじ日記 | 2013年8月13日 (火) 11時43分
もみじ日記さま
そうですね。私も、今はのんびりしていますが、若いころは、夜昼なしでした。ただ、それで体も大変でしたし、家族も大変でした。もう少しゆっくり仕事をしてても良かったなあと思っています。人と協力し合えば、何とかできたのでしょうね。いつもありがとうございます。こうのみよこ
投稿: こうのみよこ | 2013年8月15日 (木) 08時35分