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橋下大阪市長への反論②

 橋下氏の発言については、日々さまざまな動きがあります。もう私が何も言わなくてもいいようなほどに批判が集中しています。特に、国際感覚に乏しかったと昨日彼自身が言ったったようですが、日本のように、お金を媒介とした性に寛容である国は先進国ではとても珍しいのです。

Photo 過去一年間に買春を経験した男性の国際比較です。(クリックすると大きくなります)

 以前から日本は、売買春に寛容なアジア型と言われています。

 そんなことはない、ヨーロッパでは売春が合法化されている国もあるではないかといわれそうですが、そこを利用するのは、パートナーがいない男性たちであることとして認められているに過ぎません。それでも、そこを利用する人たちに対しての社会の眼は厳しい物があるということです。

Photo_2  それを裏付けるかのように、国内では、このようなデータもあります。これは、厚生省HIV感染症の疫学研究反行動科学研究グループよよる「日本人のHIV/STD関連知識、性行動、性意識についての全国調査」によるデータです。

橋下氏は、売買春に対しての国際感覚が乏しかったというだけでなく、性に関しての捉え方がとても貧しいのだと思います。

 よく戦争中・後に言われていた「両家の子女を守るために売春宿をつくる」という、この感覚は、では、そこで働く女性たちに対してどう思うのかという、そこが全く欠落しているということです。

 アメリカ軍では、これまで兵士の性について、歴史的にとても苦労をし、さまざまな対策を試行錯誤してきました。

ここに 林博史先生の「アメリカ軍の性対策の歴史」という論文があります。これに利用した資料は米国立公文書館や米議会図書館に所蔵されているもので、陸軍や各地の派遣軍の高級副官部、憲兵隊、法務総監部、観察官部、チャプレン部などの文書・年次報告、軍医関係の雑誌、公衆衛生関連機関の報告書や雑誌などです。

 大変な労力で書かれた、よくできた、読み応えのある論文です。このような歴史を経て来たアメリカ軍に対し、よくもまあ、軽々しく風俗を使えなんて言ったものだと、橋下氏の品性が疑われる発言です。言われた人が凍りついたのは、さもありなんと思います。

 この林先生の論文の中に興味深い記述がいくつかありますので、次回はそれについて述べます。


 

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